いわば、現代版仕事人かな。現行の法律のもとでは、証拠も得られないし、断罪することもできない犯罪者を私的に裁くハングマン。

警視庁捜査一課の刑事春原瑠衣。父親と二人暮らしだったが、その父親の社員が事故死。どう見ても車道に突き落とされた殺人だが、目撃者もいないし、防犯カメラの範囲外。さらに同じ課長職のものが、地下鉄の階段を落ちて死亡。こちらも突き落とされたかと思われたが、目撃者はいなくて、捜査は難航。会社に何か問題があるかと、父に尋ねてもはっきりとは言わない。どころか現場責任者の父親までもが、鉄骨の落下事故により、死亡。身内の捜査には加われない瑠衣は捜査からはずされる。

そんなときに自宅を東京地検特捜部が自宅捜査にあらわれる。どうやら中堅ゼネコンの父の会社は、裏金を作り、政治家に渡していたらしい。三人の殺人はその口封じではないか、しかし、証拠が全くない。

そんな彼女に接触してきたのは、もと刑事で探偵だと名乗る鳥海。まともに調べては埒が明かないから、彼は異常な手段で証拠を見つけ、密かに始末しているという。刑事としては何もできないことに歯噛みしていた瑠衣は、ついに彼に協力することに。父親の死亡保険金五千万円を、鳥海と相棒、三人の犠牲者の意足で分けることにする。

敵は会長とボディーガードも勤める秘書。しかし、隙が全くない二人。しかし、ついに、ハロウィーンの夜、二人が歩いて、人混みのないところに止めた車まであるくことをキャッチする。

会長は自分が処刑したいと条件をつけていた瑠衣。変装した二人を襲い、まず秘書を処刑。秘書と同じ仮装、ピエロ姿の瑠衣は会長を人気のないところに誘い、処刑。

殺人までおかして敵を打った瑠衣だが、今後どうするんだろう?知らぬふりしていきる図太さはあるのか?そんなことが気になった。