私は東京生まれの東京育ち。


電車で30分程で地元に帰れる。


男の子達は地元に残っている子は結構いるが、


女の子は嫁に行ったりであまりいない。


・・・が、子育てもひと段落つきだし、自分達の時間に余裕が出来てきた。



昨日、30年ぶりに小学校4年生になる時に引越してしまった友人に会った。


幼なじみの男達がバッタリ会い、私たちの為にセッティングしてくれた。


改札で待ち合わせ。


ギリギリに着いた私は綺麗になって変わってしまった改札で


キョロキョロしていたら、遠くでこちらに向かって大きく手を振っている人たちが。。




懐かしい顔があった。。。私達はすぐ30年前に戻った。


嬉しかった。こんなに嬉しいのかと思うくらい嬉しかった。


優しくて可愛くて・・・私は彼女が大好きだったことを思い出した。


寂しさのあまり、忘れようとしていたあの頃。


そして、寂しさのあまり話題にも出すのが嫌だったあの頃を思い出した。


私達は、他の者がいるのも忘れるほど弾丸のように自分達の話しをした。




会えると思わなかった。こんな時が来ると思わなかった。


この再会を段どってくれた幼なじみの男達も集まってくれた。


彼女と私をみんなも嬉しそうな顔して喜んでくれた。


昔話で盛り上がった。




私の地元って、そうだ!いつもいつだって優しい。


おてんばで男の子みたいな私だったけど、いつもみんな優しい。


今も変わらず優しい。




違う電車で帰る彼女と30年を取り戻す約束をし別れた。


次の店に行くと言って別れた幼なじみの男達が


地元と反対方向に帰る私のホームに追いかけて来て


『見送ってやる。』と私が乗り込んだ車両の前で騒ぐ。


『恥ずかしいから、あっち行け!』と私は背を向けて


つり革に摑まった。




発車して振り向くと笑顔でこっちに手を振っている。


一人になった私は親友との再会と温かい地元の存在で


最高の一日となった喜びを噛みしめていた。




旦那も同級生のせいか、なんだか面倒であまり地元に帰らなかった。


けど、いつも温かく迎えてくれる幼なじみが地元にはたくさんいる。




もっとマメに帰ろう。もっとマメに連絡しよう。


私はそう思った。


恥ずかしくてみんなには面と向かって言わないけど、


ありがとう!長生きしてね!!