なあ子は一生懸命走りました。

泣いているみい子の元へ

行くために。

でもなあ子は

走るのがとっても苦手。

走るとすぐに

転んでしまいます。


その様子を見て

みい子は言いました。


なあ子!!!

走っちゃダメ!!!!


なあ子はニコニコ笑いながら


え??なんでー??


と言いました。


みい子は

なあ子が転んじゃうから!!!!

なあ子が転んだら私もっと

悲しくなるから!!!!


そう言われてなあ子は

みい子を悲しませないように

歩くことにしました。


そして転ばずにみい子の

元にたどり着きました。

そのままみい子を

ぎゅっと抱きしめました。

よっぽど辛いことがあったのか

なあ子が迎えに来てくれたのが

嬉しかったのか

なあ子が転ばなかったことが

嬉しかったのか

みい子はいっぱい泣きました。


なあ子は目一杯の笑顔で

みい子に言います。

本当はお母さんの

ぎゅーが良いと

思うんだけど

今はなあ子で我慢しよ???


お母さんは全く子どもの


気持ちわかってないよねー。



その言葉にみい子は

少し笑ってしまいました。

なんで笑うのー???

なあ子もつられて笑います。


みい子は言いました。

なんで来たの???

私、泣き終わったら

ちゃんとお家に帰るのに…。