進路指導室がAO・推薦入試受験者を対象にした面接指導を行うらしいことは、13日の記事に書いたが、智香子さんが絶賛するところのA君が(笑)、申込締切の16日までには、納得いく志望理由書が到底書けそうにないと思ったので、「志望理由書だけ改めて持って来たいのですが……」とお願いに行くと、「ダメ、時間厳守! 16日に必ず持って来て!」と言われたらしい。一晩まんじりともしないで考えた彼は、「納得のいかない志望理由書を出すのも何ですので、今回は申込票は出しません」と、翌日担当の女性教師に断りに行った。すると、女性教師曰く、「いいわよ、指定校推薦の子じゃなかったら」。
「拍子抜けしました。指定校推薦の子のための指導だったんですね」
「指定校推薦の面接指導って必要なのかな?」
「指定校推薦には面接がありますよ」
「そんなことはわかってるよ。でも、余程の〝おバカ〟じゃなければ、否、そうであったとしても落ちることなんてないんだから、わざわざ進路が面接指導する必要なんてないんだよ。担任で十分だ」
「申込用紙には『AO・推薦入試』ってあったんですが……」
「だったら『指定校推薦の子じゃなかったらいい』ってどういうこと? それに国公立推薦の希望者は来月初旬の判定会議の承認を得てから出願なんだから、志望理由書はそれからでも十分間に合うよね? これは最初から指定校推薦希望者のための面接指導だったと理解していいだろうね」
「じゃあ、僕らの指導はしてもらえないんでしょうか?」
「あなたの趣味は? 特技は? 得意な教科は? なんて面接指導でも無いよりましかい?」
「え? そんな指導なんですか?」
「それも必要なのかもしれないけど、そんなの自分で、普通に言えるよね? 将来を見据えた志望理由と入学後の学習計画が大事なんだよ」
「先生、面接指導もお願いできますか?」
「ちょっと考えさせて」
これはやらないわけにはいかないかなあ……。