IQ150のドレット野郎ワンタ
ヤングナックル
前回のあらすじ~
ガンジス川の圧倒的な営みに触れたワンタ&ナックル。ちゃんとしたサドゥーの説教にハマってみたい!
本編ここから~
バラナシ4 第七ガートのバブルー
インチキサドゥーと会ってから体調を崩したナックル。
風邪と中度の喘息発作のようだ。
ただ、インドまで来て寝てるわけにもいかず、昼間は動きまわり、部屋に帰った瞬間に寝る。
そんなことが三日間続いた。
このころから、インドメシを体が受け付けず、
一日を二枚のトーストと錆びたビンのペプシしか摂取出来なくなっていった。
日本から持ってきた薬はアウェーな為か全然効かない…
ワンタ 『ちょっと病院に行くレベルの体調不良だな。』
ナックル 『ん~。具合は悪いが病院行ったら時間も喰うし、別の病気をもらいそう…』
ワンタ 『じゃ、バブルーのトコに行くか…』
翌日の朝、バブルーの家のドアをノックする。
ナックル『病気になったみたいなんだ。よく効く薬、くれないか?』
英語で病状を正確に伝えられなかったので、メディスン・ドラッグと何度か繰り返し訴えた。
バブルーは右手で幼稚園の制服を子供に着せながら、左手で棚の奥から何やら取り出した。
バブルー 『オピウム ハシシ エクスタシー スノー どれにする?』
いやいや、そっちのおクスリじゃなくて…
結局、薬名を書いたメモと薬局を教えてもらい、
オハジキ位ある錠剤とドロッドロの子供シロップみたいな飲み薬をゲット。
嚥下しずらく、非常に不快な味だったが効果はテキメン!
その後、バブルーとは毎日、朝と夕方
ボートを漕いでもらって
夕日や
対岸から、午前中のバラナシを無駄な金を払わず見せてもらった。
バブルーはガート沿いの階段を仕切る男だけあって、ワンタやナックルといった旅行者との
駆け引き、信頼の勝ち取り方が非常にスマートで、オープンに手持ちの交渉材料を見せてくれる。
もちろん、タバコやチャーイ・お土産などのおねだりも無い。
バラナシで会った最も素敵なインド人であった。
to be Continue
今回の教訓
外国の風邪はその国の薬でしかやっつけられない・・・・