もうあの震災から10年…

早いと思う事もあるけれど、まだ10年と思う事も。
でも、被災された方にとってはもっと違う時の流れがあるだろうし…



あの時まだ学生でした。
その日は受験で学校が使うため、お休み。
風邪をひいていたので、お母さんの仕事終わりにかかりつけに行く予定でした。
14時46分ごろ体調も悪く、リビングで横になってい
ました。
私の住む地域では体調が悪く目眩がしているのか…とも思う、船を漕いでいる様なゆっくりな横揺れ。

あたりを見渡し、家の物も揺れている事に気づき地震に気付きました。
テレビをつけ、すごい地震が起きて、津波警報がった事はわかりました。



ニュースでは大津波警報、高台への避難を呼びかけて…
お母さんが仕事をかかりつけの時間に合わせて終わらしていたので、津波が襲ったときはもう、テレビを見ていませんでした。

家に戻ってから大変な事が起きた事を知りました。
お父さんは仕事に行っていましたが、ライフライン関係なので、当日は夜遅くに帰ってきて、いつでも応援に行ける準備をしていたそうです。



まだまだ地域によっては、復興途中の地域もあるとは思います。
当時を知っている人達にとっては、今まで余り身近に感じていなかった津波の恐ろしさを知り、多くの日の心に傷を負った事もあるかもしれません。


自分たちに出来る事は数少ないかもしれない、そして今年は10年目の年だけれど、日本中・世界中がパンデミック状態…みんなでは難しいかもしれないけど、少しでも力になれるように、震災を知らない小さい子どもたちのために、出来ることはなんだろう。


ふと、こう言った機会があると仕事上どうなるのだろうと考えることがあります。
私の施設は海岸沿いからは離れている場所ですが、周りは田んぼ、昔は田んぼだったところを埋めています。液状化はあるかもしれない…

現場の時は、働けるなら来ればいいんでしょ!ぐらいだったのが、今は立場も変わり、安全が確保できて家族の安否がわかったら確実に出勤。入居者、利用者の安否。建物の安全性を元に上司からの指示に従って動かないといけない。と考えるようになりました。



いまだ行方不明の方もたくさんいらっしゃるなか、1日でも早くご家族の元に帰れる事を…
亡くなられた方が安らかであることを…

微力ながらお祈り申し上げます。