たまには、起業についてお話ししたいと思います。

私も一応、起業家の端くれなものですから。




私は、起業して今年で5年になります。あっという間の5年間。

その間、いろいろな盛衰を目撃し、体験してきました。

最近、特に思うことは、自分からはじまる起業は危ないということです。

起業のテーマを考える時によくあるフレーズで

「自分は本当に何がやりたいのか?」

「自分には一体何ができるだろうか?」

といったような問いかけがあります。

自分の人生や内面を見つめ直すことで起業のタネを見つけようといった

類の取り組みです。

自分を見つめるセミナーとか自分人生の棚卸作業なんかがありますね。




しかし、そのように自分自身の中に出発点を求めた起業家で

上手くいっている人を私は見たことがありません。

たいてい市場や顧客にかすりもしないで消えて去ってしまいます。

やはり、起業は趣味やサークル活動ではなく、ビジネス、商売ですから

世の中にお金を出してでも買ってくれる人がいなければ成立しません。

したがって、

「世の中には、こんな課題を抱えている人がいる」

「世の中には、こんな要求を持っている人がいる」

と世の中を出発点にしなければなりません。

さらに

「その人たちは、その解決や満足に対してお金を払う」

ということも捉えなければなりません。




とかく起業と言うと、自分らしくとか好きなことでなどと言われます。

それはそれで悪いことではありませんが、自分はあくまで第二の要素です。

特に、前職と異なるテーマでの起業を検討している人は要注意です。

テープに録った自分の声がいつもと違って聴こえたり、

写真に写った自分の姿に違和感と不本意さを感じるように、

自分で考えていることと世の中の人が見ているものは違ったりします。

そのあたりをいかに正確に見極めるかが、起業のポイントだなと

そんなことを考える5年目の梅雨です。