私のプレゼン個別指導では、時間が許せば必ず原稿を書くことをお勧めしています。

理由は、私の本にも書きましたが、書けない言葉を話せるはずがないからです。やはり、しっかりとした言葉で話をするためには、一度きっちりと書き出して言葉を決めることが大切です。

そのために受講者の方には、まずは原稿をしっかり作ってもらうようにしています。

もちろん、プレゼン本番まであと3日しかない・・・という駆け込みの場合は別ですが

そんな中、プレゼンターが書いた台本を読んでいて、とても気になる指摘事項があります。
それは、当たり前のことを繰り返して伝えている人が多いということです。

具体例を挙げますと、

「正しい意思の疎通は、お互いのコミュニケーションを円滑にすると考えています。」といった具合です。

何かもっともらしい言葉が並べられていますが、あまりに当たり前のことで、内容的には何もありません。

なぜなら、正しく意思疎通することが、円滑なコミュニケーションそのものなのですから、それを主語と述語で結び付けて文章にしても何の意味もありません。

「今日は晴れなので、とても良い天気です。」と言っているのと同じことです。

しかし、実際のプレゼンテーションにおいて、このような話をしている人は意外に多いものなのです。そういう人は、もっともらしい単語を並べてただ繋ぎ合わせるだけで、立派な主張をしているかのような錯覚を起こしています。

こんなレベルでは、論理的だの表現だのという以前の問題です。

こうした問題が、台本を書くことによって浮き彫りになり、事前に防止することができるのです。ただ、防止できるのは良いのですが、あまりに多くなってくると、日本のビジネスパーソンの文章力は大丈夫なのかと心配になってきます。あまりに文章を書きなれていない人が目につきます。

こうなってくると、私は「書くプレゼン」という訓練がより必要になってくると考えています。プレゼンと言うと普通はイコール「話すこと」と考えられていますが、実はその前の段階、「書くこと」を見つめなければならないのではないでしょうか。

みなさんは大丈夫でしょうか?話す前に一度よく考えてみてください。

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