みなさんこんにちは。
プレゼンテーション講師/バスガイド研究家の伊藤誠一郎です。
私の初の著書『バスガイド流プレゼン術』がよ6月14日に発売になります。残すところあと2週間とちょっととなりました。すでに多くの方から「プレゼン×バスガイド」というテーマが斬新だと大きな反響をいただいております。
そこで本日は、本の予告編として冒頭の「はじめに」を公開します。
なぜ私がバスガイドさんに注目することになったのか?なぜプレゼン×バスガイドなのか?この本に何が書かれているのかがお分かりいただけます。こちらをお読みいただいて発売をお待ちください。
~バスガイド流プレゼン術~
●はじめに
私は、プロのプレゼンテーション講師です。会社員や起業家に対して、セミナーや個別指導、企業研修を通じてプレゼンテーション力向上の支援を行っています。
もともとは医療業界で、病院向けシステムやコンサルティングの仕事に15年以上携わっていました。提案営業やプロジェクトマネジメントで、医師や看護師を対象に年間100回以上のプレゼンテーションを行っていたのです。
私は特にベンチャー企業での経験が多く、実績、総合力で圧倒的優位に立つ競合大手を押しのけ、提案コンペでの勝率は業界平均5割を大きく上回る8割を誇っていました。その実績が噂となり、なんと取引先やグループ企業から、代行プレゼンターになってほしいという要請を受けたこともあります。
こうした経験から、これまでに1500人以上のビジネスパーソンに簡潔でわかりやすいプレゼンテーションの秘訣をお伝えしてきました。その中で言い続けているのは、「プレゼンターはバスガイドになりきりましょう」ということです。
では、なぜバスガイドなのか。
今から5年前、私は車生活を卒業しました。もともとスポーツタイプの車でドライブするのが大好きでしたが、仕事が忙しくなる一方で運転する時間が取れなくなったので、保険、税金、駐車場代などのコスト削減を理由に思い切って売却してしまいました。
しかし、しばらく経つと、たまには車でどこかに出かけたくもなります。そんなときに、たまたまインターネットで見つけたのがバスツアーでした。
自分で運転こそできないものの、決められた時間と場所に行けば、バスに乗っているだけで各地の魅力的な観光スポットを効率的に楽しむことができます。
最初に参加した日帰りの「栃木イチゴ狩り&日光東照宮散策」の旅で、一口では頬張りきれないほどの大きな真っ赤なイチゴと自然に囲まれた厳かな雰囲気を満喫して、私はすっかりバス旅行の魅力にはまってしまいました。
それ以来、時間を見つけては毎月のようにバスツアーに参加しています。
バス旅行の魅力の中でも私が特に感動し、衝撃を受けたのが、バスガイドさんの案内の素晴らしさでした。
彼女たちは、ただ車窓からの景色や観光スポットを案内しているのではありません。旅行客と正面から向き合い、出発点から終着点まで一貫した流れの中で、旅の楽しさを作り上げていきます。
旅の行程や観光スポットの詳しい案内を正確に行うことはもちろん、ユーモアのある小話や旅行客との当意即妙なやり取りで笑いを取ったり、歌まで披露したりします。しかも、カンペなどに一度も頼ることなく、見事にそれらをやってのけるのです。
私は気がつきました。
バスガイドさんは、いわば、旅の楽しさを伝える最高のプレゼンターなのだと。バスガイドさんの役割、取り組みの中に、ビジネスプレゼンテーションにおいてプレゼンターが見習うべきポイントが数多く凝縮されているのだと。私は、実に意外なところに、プレゼンテーションの最高のお手本が存在していることを発見してしまったのです。
それからは「バスガイド研究家」として、いろいろなバス旅行に参加し、実務経験者から実際の取り組みや苦労話を聞いてきました。そして、彼女たちの案内方法とプレゼンテーションとの共通点を徹底的に研究した結果、この本ができ上がりました。
おそらく皆さんも、バス旅行に参加した経験があると思います。学生時代の遠足や修学旅行でも構いません。バスガイドさんの存在をちょっと思い出してみてください。
バスガイドさんの案内によって、旅の行程がよく理解でき、道中では期待感が高まって一つひとつの観光スポットがより強く印象に残ったのではないでしょうか。
バスガイドさんがいたからこそ、「楽しかった旅」という思い出が刻まれ、「機会があればまた参加したい」という気持ちになったのではないでしょうか。
つまり、バスガイドさんは旅行客に楽しい旅をプレゼンテーションしているのです。
さらに彼女たちは、状況に合わせて臨機応変にプレゼンテーションをコントロールする優れた柔軟性も持ち合わせています。
旅と一言で言っても、山や海、食べ放題や温泉、テーマパークなど見どころ・楽しみどころはさまざまです。また、参加する旅行客も、小さな子供のいる家族連れや学生同士のグループ、若いカップルや中高年の夫婦など年代や性別によってさまざまです。
バスガイドさんは、こうした状況を的確に捉えて、たとえどんな旅行客であっても確実に旅を満喫してもらわなければなりません。そこには、徹底的に相手を見て、相手のことを考え、相手に合わせていく姿勢が存在しています。
プレゼンテーションも同じことです。
テーマも、伝えるべき内容も、聴き手もさまざまです。その中でプレゼンターには、聴き手という旅行客と正面から向き合い、話の内容を心から満喫してもらうという使命があります。つまり、プレゼンターに求められる役割は、そのままバスガイドさんの役割と重なってくるのです。
この両者の共通点から、印象に残るプレゼンテーション、わかりやすいプレゼンテーションを実践するための秘訣をシンプルに導き出すのが本書の目的です。
今やいろいろな場面で、ビジネスにおけるプレゼンテーションの重要性が叫ばれ、成功のためのノウハウが熱く語られています。アップルの故スティーブ・ジョブズ氏のようなプレゼンテーションの名手に学ぼうといった本も刊行されています。
しかしプレゼンテーションは、断片的な知識ばかりを集めても、それだけでは実践にうまく結びつきません。私がセミナーや個別指導でお会いする方からも、「頭ではわかっているはずなのに、なかなかできない」といった悩みの声が数多く聞かれます。
知識を実践に変えるためには、シンプルな気づきが不可欠です。
そのために、一度プレゼンテーションのシナリオを考える机の上から離れてみましょう。資料を作るときのパソコンの前からも離れてみましょう。そして、プレゼンテーションを行う会議室から出てみましょう。
ちょっと視点を変えて、自分が旅に出ているつもりで、バスガイドさんの案内を聴いているつもりで、プレゼンテーションを考えてみてください。
「旅ってどういうものだろう」「バスガイドさんはどうやって案内してくれるだろう」ということに思いを巡らせれば、プレゼンターの役割に自然と気づくようになります。
また、「こんな旅はないよな」「こんなバスガイドさんがいたら嫌だな」と逆説的に考えれば、プレゼンテーションがうまくいかない原因がはっきりとわかるようになります。
誰もが知っている身近な存在ですから、イメージするのは難しくないはずです。
実際に、セミナーや個別指導、企業研修でこの「バスガイド流プレゼン術」を聴いていただいた方からは、「頭の中がすっきり整理できた」「具体的な取り組み方がわかった」「自分が今までダメだった理由に気づいた」という声を数多くいただいています。
また、その後の実務において、「新しい企画が満場一致で承認された」「プレゼンコンテストで優勝した」「昇進試験に合格した」など成功事例もたくさん報告されています。
本書によって、皆さんにもぜひ、プレゼンテーションに対する新たな活路を見出していただきたいと思います。そして、「プレゼンテーションは難しくない」「これなら私にもできる」と自信を持って、人前に出ていく勇気をつかんでいただけたら、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。
さあ、これから私と一緒にプレゼンテーションの旅に出ましょう。
プレゼンテーション講師/バスガイド研究家の伊藤誠一郎です。
私の初の著書『バスガイド流プレゼン術』がよ6月14日に発売になります。残すところあと2週間とちょっととなりました。すでに多くの方から「プレゼン×バスガイド」というテーマが斬新だと大きな反響をいただいております。
そこで本日は、本の予告編として冒頭の「はじめに」を公開します。
なぜ私がバスガイドさんに注目することになったのか?なぜプレゼン×バスガイドなのか?この本に何が書かれているのかがお分かりいただけます。こちらをお読みいただいて発売をお待ちください。
~バスガイド流プレゼン術~
●はじめに
私は、プロのプレゼンテーション講師です。会社員や起業家に対して、セミナーや個別指導、企業研修を通じてプレゼンテーション力向上の支援を行っています。
もともとは医療業界で、病院向けシステムやコンサルティングの仕事に15年以上携わっていました。提案営業やプロジェクトマネジメントで、医師や看護師を対象に年間100回以上のプレゼンテーションを行っていたのです。
私は特にベンチャー企業での経験が多く、実績、総合力で圧倒的優位に立つ競合大手を押しのけ、提案コンペでの勝率は業界平均5割を大きく上回る8割を誇っていました。その実績が噂となり、なんと取引先やグループ企業から、代行プレゼンターになってほしいという要請を受けたこともあります。
こうした経験から、これまでに1500人以上のビジネスパーソンに簡潔でわかりやすいプレゼンテーションの秘訣をお伝えしてきました。その中で言い続けているのは、「プレゼンターはバスガイドになりきりましょう」ということです。
では、なぜバスガイドなのか。
今から5年前、私は車生活を卒業しました。もともとスポーツタイプの車でドライブするのが大好きでしたが、仕事が忙しくなる一方で運転する時間が取れなくなったので、保険、税金、駐車場代などのコスト削減を理由に思い切って売却してしまいました。
しかし、しばらく経つと、たまには車でどこかに出かけたくもなります。そんなときに、たまたまインターネットで見つけたのがバスツアーでした。
自分で運転こそできないものの、決められた時間と場所に行けば、バスに乗っているだけで各地の魅力的な観光スポットを効率的に楽しむことができます。
最初に参加した日帰りの「栃木イチゴ狩り&日光東照宮散策」の旅で、一口では頬張りきれないほどの大きな真っ赤なイチゴと自然に囲まれた厳かな雰囲気を満喫して、私はすっかりバス旅行の魅力にはまってしまいました。
それ以来、時間を見つけては毎月のようにバスツアーに参加しています。
バス旅行の魅力の中でも私が特に感動し、衝撃を受けたのが、バスガイドさんの案内の素晴らしさでした。
彼女たちは、ただ車窓からの景色や観光スポットを案内しているのではありません。旅行客と正面から向き合い、出発点から終着点まで一貫した流れの中で、旅の楽しさを作り上げていきます。
旅の行程や観光スポットの詳しい案内を正確に行うことはもちろん、ユーモアのある小話や旅行客との当意即妙なやり取りで笑いを取ったり、歌まで披露したりします。しかも、カンペなどに一度も頼ることなく、見事にそれらをやってのけるのです。
私は気がつきました。
バスガイドさんは、いわば、旅の楽しさを伝える最高のプレゼンターなのだと。バスガイドさんの役割、取り組みの中に、ビジネスプレゼンテーションにおいてプレゼンターが見習うべきポイントが数多く凝縮されているのだと。私は、実に意外なところに、プレゼンテーションの最高のお手本が存在していることを発見してしまったのです。
それからは「バスガイド研究家」として、いろいろなバス旅行に参加し、実務経験者から実際の取り組みや苦労話を聞いてきました。そして、彼女たちの案内方法とプレゼンテーションとの共通点を徹底的に研究した結果、この本ができ上がりました。
おそらく皆さんも、バス旅行に参加した経験があると思います。学生時代の遠足や修学旅行でも構いません。バスガイドさんの存在をちょっと思い出してみてください。
バスガイドさんの案内によって、旅の行程がよく理解でき、道中では期待感が高まって一つひとつの観光スポットがより強く印象に残ったのではないでしょうか。
バスガイドさんがいたからこそ、「楽しかった旅」という思い出が刻まれ、「機会があればまた参加したい」という気持ちになったのではないでしょうか。
つまり、バスガイドさんは旅行客に楽しい旅をプレゼンテーションしているのです。
さらに彼女たちは、状況に合わせて臨機応変にプレゼンテーションをコントロールする優れた柔軟性も持ち合わせています。
旅と一言で言っても、山や海、食べ放題や温泉、テーマパークなど見どころ・楽しみどころはさまざまです。また、参加する旅行客も、小さな子供のいる家族連れや学生同士のグループ、若いカップルや中高年の夫婦など年代や性別によってさまざまです。
バスガイドさんは、こうした状況を的確に捉えて、たとえどんな旅行客であっても確実に旅を満喫してもらわなければなりません。そこには、徹底的に相手を見て、相手のことを考え、相手に合わせていく姿勢が存在しています。
プレゼンテーションも同じことです。
テーマも、伝えるべき内容も、聴き手もさまざまです。その中でプレゼンターには、聴き手という旅行客と正面から向き合い、話の内容を心から満喫してもらうという使命があります。つまり、プレゼンターに求められる役割は、そのままバスガイドさんの役割と重なってくるのです。
この両者の共通点から、印象に残るプレゼンテーション、わかりやすいプレゼンテーションを実践するための秘訣をシンプルに導き出すのが本書の目的です。
今やいろいろな場面で、ビジネスにおけるプレゼンテーションの重要性が叫ばれ、成功のためのノウハウが熱く語られています。アップルの故スティーブ・ジョブズ氏のようなプレゼンテーションの名手に学ぼうといった本も刊行されています。
しかしプレゼンテーションは、断片的な知識ばかりを集めても、それだけでは実践にうまく結びつきません。私がセミナーや個別指導でお会いする方からも、「頭ではわかっているはずなのに、なかなかできない」といった悩みの声が数多く聞かれます。
知識を実践に変えるためには、シンプルな気づきが不可欠です。
そのために、一度プレゼンテーションのシナリオを考える机の上から離れてみましょう。資料を作るときのパソコンの前からも離れてみましょう。そして、プレゼンテーションを行う会議室から出てみましょう。
ちょっと視点を変えて、自分が旅に出ているつもりで、バスガイドさんの案内を聴いているつもりで、プレゼンテーションを考えてみてください。
「旅ってどういうものだろう」「バスガイドさんはどうやって案内してくれるだろう」ということに思いを巡らせれば、プレゼンターの役割に自然と気づくようになります。
また、「こんな旅はないよな」「こんなバスガイドさんがいたら嫌だな」と逆説的に考えれば、プレゼンテーションがうまくいかない原因がはっきりとわかるようになります。
誰もが知っている身近な存在ですから、イメージするのは難しくないはずです。
実際に、セミナーや個別指導、企業研修でこの「バスガイド流プレゼン術」を聴いていただいた方からは、「頭の中がすっきり整理できた」「具体的な取り組み方がわかった」「自分が今までダメだった理由に気づいた」という声を数多くいただいています。
また、その後の実務において、「新しい企画が満場一致で承認された」「プレゼンコンテストで優勝した」「昇進試験に合格した」など成功事例もたくさん報告されています。
本書によって、皆さんにもぜひ、プレゼンテーションに対する新たな活路を見出していただきたいと思います。そして、「プレゼンテーションは難しくない」「これなら私にもできる」と自信を持って、人前に出ていく勇気をつかんでいただけたら、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。
さあ、これから私と一緒にプレゼンテーションの旅に出ましょう。