もう何年もテレビをつければ決まってお笑い系の番組が放送されています。

番組のテーマは、お笑いでなくとも多数の芸人を出演させて、何とか笑いに結び付けようという意図が感じられます。
世の中の現状と将来にあまりに不安が多すぎて、笑ってでもいないと心のバランスが保てないのでしょうか。そう思わずにはいられないほど、とにかくお笑い要素ばかり盛り込まれています。

しかし、本当に笑える瞬間ってどれくらいありますでしょうか?
実際のところ、私はほとんど笑えません。
全く面白いと思えるネタや話題が見つかりません。

特に、番組セットの後ろに並んでいるひな壇芸人や次から次へと登場してくる若手芸人は、全く面白いと思える人がいません。楽屋裏での内輪話や業界話ばかりで、間が持たなくなると奇声を発したり、スベリで無理にウケようとしたりで目も当てられません。
一体、最近の芸人の中にきちんとした漫才や漫談、コントのネタで笑いを取れる正統派はどのくらいいるでしょうか?
タカアンドトシとサンドウィッチマンはちゃんとした芸ができますね。東京03のコントも正統派で面白いと思います。最近は見かけませんが、アンジャッシュの二人のコントもアイディア満載で笑えます。ブラックマヨネーズとフットボールアワーもその気になれば正統派の漫才は抜群ですね。

やはり、一時の流行で終わらずに継続的に売れている人は、正統派の芸ができる技術と発想力をしっかりと持っていることが分かります。小手先のインパクトやスベリ芸に走らなくても、笑いと正面から勝負できる技量の持ち主が、この先もずっと残っていくことでしょう。

実はこれ、プロのセミナー講師にも同じことが言えると思います。
今や石を投げればセミナーにあたると言われるぐらい、全国各地でいろいろな人がいろいろなテーマのセミナーを開催しています。
私と同じビジネス系、起業系から心や精神を扱ったメンタル系、SNSを中心としたWEB系、お金に関するマネー系や成功する人になるための人生系など、挙げればきりがありません。
参加者側からすると選び放題のセミナー天国でしょうか?
講師側からすると競合乱立状態のセミナー地獄ですが。

私は、テレビでお笑い芸人の群れを見ると、いつもそれにセミナー講師を重ね合わせてしまいます。
やはり、より多くの人を集めて、より高い満足度を獲得し、継続的に長く活躍する講師になるためには、正統派にならなければならない。私は、このことを常々自分自身に言い聞かせています。
目先のインパクトや突飛さに頼るのではなく、小手先のテクニックで誤魔化すのでもなく、人々の課題を根本から考え、解決できるような王道を行かなければならないと思います。
いずれこのセミナー天国(いや地獄)も淘汰され、厳選されていくでしょう。一部では、すでに淘汰が始まっているとも言われています。
私はプレゼンテーション講師ですから、人が人に伝えることの意味を根本から考え、伝えるという行為は一体何なのかを真剣に考えていきたいと思います。

また、これはセミナー講師だけでなく、ビジネス全般にも言えることだと思います。個人でも企業でも、たとえニッチ、ベンチャーであったとしても、世の中の動きや人々の活動を根本から捉えて、正統派になることが今後ますます見直されるようになると思います。

そんなことを考えながら、お笑い番組を一瞬のぞいてみるのも結構楽しいものですよ。