然 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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先日、私の婚礼道具の一つであった座卓の脚が折れた。

 

天板に取り付けた足の付け根部の芯が折れたわけだが、

 

考えてみれば38年も使い続けていたのだから、

 

よく今まで耐えていたものだと反対に感心したぐらいだ。

 

昼間のこと、生憎男手もなく、お嫁ちゃんとどうしようと思案していたけれど、

 

我が家施工中の大工さんに相談してみることに。

 

すると見に来てくださって、あっという間に直してくださった。

 

しかも前よりしっかりした感じだし、他の3本の脚の具合まで見てくださった。

 

これならまだ当分使えますよ、と。

 

ラッキー!!!

 

餅は餅屋、木工は大工さんだ。

 

少しだけお礼をすると、今度は反対に、自家栽培という椎茸を持ってきてくださった。

 

 

 

 

一番大きなものは掌ぐらい、

 

分厚くて何と立派な椎茸だこと!

 

まじまじと見る。

 

それにしてもなんて綺麗な ひび だろう・・・

 

 

 

 

思いついて身近な野菜の思わぬ美しさに着目、堪能した。

 

 

 

 

自然の造形美に感嘆する・・・

 

 

「然」。

 

「猒」は犬の脂肪肉を表す会意文字。

 

「然」は「猒」の略体 +「灬:火」で、脂の肉を火で燃やすことを示します。

 

「燃」の原字で、「難:自然発火した火災」と同系です。

 

のち、「然」を指示詞ゼン・ネンに当て、それ・その・そのとおりなどの意を表すようになりました。

 

そのため「燃」という字でその原義(もえる)を表すようになりました。

 

意は、しかり・しかるに・もえる等。

 

 

さらに、既に解禁になっている知多の海からの新わかめ。

 

因みにまだ伊勢志摩の海は解禁前で、3月にならなければ新のわかめは採れないのだそうだ。

 

 

 

 

広げれば相当な大きさのわかめのこの暗い色が熱湯に浸けると・・・

 

 

 

 

鮮やかな緑に変身する。

 

形と言い色と言い、見れば見るほど面白い。

 

卵の形も、究極の形だと聞いたことも。

 

視野を広げれば、動物の形態、そして地形も言葉を失うほどのものに出会う。

 

全て然り。

 

・・・炙った椎茸に生姜醤油をつけて食べながら、自然の偉大さを想う。