鋏 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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夏も終わりを告げようとする 少し涼しい夕方の風。

 

この頃の西風の夜は、港に行けば岸壁からでもタモで魚が捕れる。

 

かつて私が小さな頃は、小さなバケツを持ってよく行ったものだった。

 

ハゼをたくさんすくって、焼いて干して、それを芯に昆布巻き、

 

それが秋口から年末までの恒例だった。

 

そんなこともとうに忘れていたが、

 

夏祭り鯨船の反省会と称する何度目かの集まりでそんな話が出たらしく、

 

「今夜蟹を獲りに行く」、と昨夕突然言い出した息子たち。

 

今も獲りに行く人もいるらしく、最近は蟹がよく取れると話題に上ったらしい。

 

息子たちが行くのなら どうぞご勝手にと言いたいところだけれど、

 

タモはないか、クーラーバッグの大きいの貸して、とか

 

いろんな道具が揃っている我が家に話が持ち込まれれば放ってもおけない。

 

結局主人もあれこれ手伝い、ようやっとウチの息子二人と友人たちを送り出した。

 

夜10時を回った頃、急に大きな声が聞こえたと思ったら、息子たちの声。

 

大漁だとのことで、あたふたしている。

 

全く・・・後始末は自分たちでするようにと釘を刺しておいたのに・・・

 

でも、見たら、それも仕方ない!

 

大漁も大漁、その上大量だもの・・・

 

その上、巨大なカニが2杯。

 

しかも大きなハサミで歯向かって危ないったらない。

 

息子二人と友人2名、大の大人4人がカニに大騒ぎだ。

 

慌てて大鍋出して、洗ったりすることもできないぐらいの元気なカニを、

 

即 熱湯消毒だ!

 

 

 

大漁旗のはためく夜だった。

 

 

 

そしてこれが一番大きハサミだ。

 

 

 

残念ながら、元気の良いまま湯掻いたので、ハサミは胴から取れてしまったけれど、

 

下世話な話だが、この大きさで綺麗な姿なら何千円かする大物だとのこと。

 

しかし、にっくきハサミ!

 

このハサミで、息子も友人も名誉の負傷・・・

 

 

「鋏」。

 

「金」+「夾:両側から挟む」の会意兼形声文字。

 

はさみ。

 

 

今夜は夏の締めくくりの花火大会。

 

 

主催は息子たちで、シートを敷いて浜で呑むとか。

 

このカニが花を添えるのは間違いなしね。

 

ま、楽しくやって頂戴、

 

私たち女性陣は今年は家で涼しく花火の音など聴きながらといたします。