認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)ブログ -4ページ目

世界難民の日(6/20)

こんにちは。広報・ファンドレイジング担当の村松です。

最近はいろいろな記念日がありますが、6月20日は国連で定められた
「世界難民の日(World Refugee Day)」でした。

この日は私たち国境なき子どもたち(KnK)にとっても大切な一日です。
メールマガジンをリニューアルし、難民支援を呼び掛けました。



KnKの難民支援は、2007年のイラク戦争下において始まりました。当時、ユースセンターを運営し、イラク人難民の青少年へ心理社会的ケアを提供しました。



そして現在は、ヨルダンに逃れたシリア難民の子どもたちを支援しています。
2013年3月から、世界で2番目に大きいと言われるザアタリ難民キャンプ内の学校で
活動を始めました。

KnKはヨルダン政府の教育省とパートナーシップを結び、音楽・演劇・
ストーリーライティングの授業を行い、スポーツと美術のクラスで運動用具や
画材を提供しています。




まずは知ることから。
KnKのメールマガジンでは、難民支援を含む最新の活動状況をお知らせしています。
KnKウェブサイトのトップページ左上からお気軽にお申込みください!





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青葉ビル付近での出来事

岩手事務所の東です。

岩手事務所は、岩手県沿岸南部の釜石市の中心部にある青葉ビル内に、事務所を構えています。海も近く、震災時には被災したエリアになるのですが、少しずつではあるものの商店や新しい建物も建ち始め、震災以前の活気を取り戻しつつあります。

先日、そんな青葉ビル付近に珍客が現れました。








↓寄ってみると・・・





鹿です。
(※ニホンジカ、このあたりでは主な生息地が五葉山ということもあり「五葉鹿」(ごようじか)と呼ばれることもあります。)
このあたりは釜石市内でも都市部にあたる地区なのですが、そんなことも気にもとめていないのか、二頭の鹿が現れました。

一見、とても愛らしい鹿なのですが、このあたりでは鹿が引き起こす問題も多く、頭を悩ませる方もいらっしゃいます。

例えば、釜石市では漁業のイメージが強いですが、農業を営んでいる方も多く、鹿による食害に悩まされています。また、山から道路に飛び出てくる鹿も多く、それによる交通事故も少なくはありません。他にも、このあたりの都市部に住んでいる方の中には、鹿が山から市街地に生息していないダニなどを運んでくることもあり、できれば鹿が通ったところは近寄りたくないという方もいらっしゃいます。

ここまで鹿が人里まで降りてくるようになったのも、高齢化や震災により猟友会の活動減少や開発などによりクマなどの天敵が減ったこと、人と山に棲む獣との中間地点であった里山が減り、餌を求め人里まで降りてくるようになった等、いろいろな要因が重なりあった結果だと伺っています。

自然が多く残っている岩手県では、こういった自然動物との共生・共存の問題は避けて通れない問題だと思います。現在、復興へ向けて着々と物事が進められていますが、一歩立ち止まって、自分たちが住んでいる周りの自然に目を向けてみることも大切かもしれないとあらためて感じました。

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「なんで「進級」支援??」シリア難民

こんにちは!
ヨルダン事務所でインターン中の井藤です!

ヨルダンでも夏が近づき、
燃えるような日差しが私たちの活動を応援してくれています。

ちなみにヨルダンンはものすごく乾燥しているので、
日陰に入れば風は涼しいし、夜も日が落ちればすっかり涼しく、快適です。

ただし、日差しは半端ない。日差しが肌に突き刺さるのを日々感じています。
おかげで私は真っ黒です。(※本当はヨルダンに来る前から顔黒です)



さて、去る6月20日は「世界難民の日」でした。

みなさんもご存知の通り、
シリアでの紛争が長引いている影響を受け、多くの人が難民となり、
周辺国であるヨルダンへも多くの人が逃げてきています。

すでにKnKヨルダン事務所では、
ヨルダンにある難民キャンプの学校で情操教育の支援を行っていますが、
それに加え、難民キャンプ外で暮らす子どもたちへの支援事業も新たに始まっています。
(あまり知られていませんが、実はシリア難民の80%の人が、
 難民キャンプ外で暮らしているのです!)

難民キャンプでの支援の様子


ところでみなさん、先月ウェブニュースに載せた
「シリア難民青少年の進級支援および学校教育強化事業」
 については読んでいただけたでしょうか?

▼詳しくはこちら▼
http://www.knk.or.jp/act/JOR/news/140530.html


ヨルダンにいるシリア難民の子どもたちは、
難民キャンプ内の学校に通っていたり
ヨルダンの地元の学校に通っていたり
もちろん学校に通っていない子も多数います。

いろんな支援が必要とされる中、今回の事業で私たちが行っているのは、
ヨルダンの地元の学校に通っているシリア難民の子どもたちの進級支援です。


なぜ「進級支援」なの?


…そう思われた方も多いのではないでしょうか?(実は私もそうでした。)




今回はそこの部分を中心に、「分かりやすく」を心がけて説明させていただきたいと思います。


ヨルダンの学校では、
各学年が終わり次の学年に進む際に、進級試験があります。

それに落ちてしまうと、もう1回同じ学年をやり直すか、
場合によっては1年生からやり直し、ということさえありえるようです。

そうなってしまうと、
経済的な理由や心理的な理由から
ドロップアウトしてしまう子どもたちが多いのです。

シリア難民の子どもたち

シリア難民の子どもたちにとって進級が大きな壁になっているのには
いくつか原因が考えられます。

1つは、紛争によって学校に通えず、学習が遅れているということです。

2つ目は、例えば、ヨルダンでは1年生から英語を勉強し始めますが、
シリアでは5年生から始める、などカリキュラムの違いがあります。
これでは、ヨルダンの学校で高学年から勉強を始めた子どもたちがついていけるはずもありません。

これらに加え、紛争の影響を間近に受けている精神的負担も
大きいのではないかと思います。

家族や友人を亡くした子もたくさんいます。
新しい土地でゼロから生活を立て直すのには当然時間がかかります。

いくらヨルダンに逃げてこれたといっても、こういった状況で学業に集中するというのは想像しただけでも難しいと分かるのではないでしょうか?


少し話がずれてしまいましたが、大事なのはここからです。


「ドロップアウトした結果どうなるのか?」


シリア難民の家庭は、予想以上に先の見えない避難生活を長期間余儀なくされ、
困窮しているところも少なくありません。
そうなると、必然的に子どもたちが、児童労働や早期結婚、性的搾取、
武装勢力への関与等のリスクにさらされる可能性が高くなってしまうのです。

学校からのドロップアウトはそれにさらに拍車をかけてしまいます。

そう、学校は、教育を受けることができる場所であることに加え、子どもたちを物理的に
こういった問題から守ってくれるという機能も果たしているのです。

学校で勉強するシリア難民の子どもたち

なので私たちは「進級支援」という形を通じて、
子どもたちの継続した教育へのアクセスを支援するとともに、
こういったリスクから子どもたちを守るために活動をしています。

長くなってしまいましたが、
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
少しでもKnKが行っている活動について理解していただけたのなら、
嬉しい限りです。



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2014年友情のレポーター、釜石市役所を訪問

2014春休み「友情のレポーター」の佐々木千夏です!

さて、日本へ帰ってきてはや3ヵ月。
6月26日(木)17:00から30分ほど、私は自分のふるさとである釜石市の市役所を訪問してきました。
 ←「鉄の街、釜石!」市役所前。七夕仕様でした。
市長さんのもとを表敬訪問して、私がヨルダンで見てきたもの、思ったことを報告するためです。

ひらめき電球「友情のレポーター」とは:
日本の青少年がKnKが支援している海外の青少年のところへ行って友だちになり、彼らの現状や抱える問題について取材してきて、それを日本で伝えていくというものです。

以前から紛争や恵まれない子どもについて興味があった私は学校で配られたKnKのパンフレットに心を奪われ、応募しなければ後悔すると感じすぐさま応募。
そして晴れてレポーターに選ばれた私は、今ニュースでもよく耳にするシリア内戦の難民が多く避難する隣国ヨルダンの難民キャンプへ行ってきました。その様子については滞在中や帰国後のレポートをご参照ください。

 
↑市長さんにも現地の写真を見ていただきながら、わたしの体験を報告しました。

私は今回の訪問で市長さんに伝えたかったことがありました。
それは東日本大震災の被災地の人々とヨルダンでみたシリア難民の人々の共通点です。

なぜ伝えたかったかというと、私は釜石で暮らす被災地の学生として、
私だから考えられる視点だったと思うからです。
それが私の役目でもあるような気がしていたのです。

私はシリア難民の取材を行ってみて、
何度もシリアの人たちの自分の故郷への想いの強さを感じました。
「自分の故郷へ戻って、壊れてしまった故郷を取り戻す」。
人々のその願いは、彼らの眼差しは、私に「復興」というキーワードを思い起こさせました。

そのことをヨルダンでも私なりに伝えてきたつもりだし、今回市長さんにも無事お伝えすることができました!

  
↑記者の方に囲まれて少し緊張しました。
野田市長が熱心に話を聞いてくださり、現地の様子や私の想いも伝わったと思います。


今回の訪問では新聞社さんが4社も来てくれ(緊張しつつ自分で連絡して来ていただきました)、少しでも多くの人に自分の経験を伝えるきっかけを作ることができました。

この経験をまた新たなステップにして広報活動頑張ります!

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秘密基地??いいえテレビのス○ジ○です。

こんにちは。陸前高田市「走る!KnK子どもセンター」の畠山です。
竹駒小学校小学生の部運行時、最近の宿題を終わったあとのお楽しみといえば…

「テレビ作るんだー」と
ダンボールをちょきちょきちょきちょき、、、、、、、


あれ?切れないーとはさみで苦戦してると
上級生のお姉さんが器用にちょきちょき。


完成!
立派なテレビができたー!!と思って喜んでいたら、、、
おもむろにダンボールに入りだして、、

「え?テレビの中に入るの?」
と聞くと
「はい!これはテレビのスタジオなんです」

…!!
テレビを作ってると思ったらまさかのスタジオの方!!
見るほうじゃなくて発信するほう!

この日から数日、勉強終わったあとの楽しみは
「あいかTV」や「あかりTV」などテレビ局を作り放送すること。
テーブルの下にタオルなどを使って本格的な秘密基地、、?いやテレビ局のスタジオを
つくり、天気予報や占い、今日のニュースの記事を一生懸命考えていました。
バスにいるスタッフも質問コーナーに投稿して番組を盛り上げます。
 

放送内容というと、あいかTV~あいかTV~と岩手県民ならわかる岩手ローカルテレビのオープニング曲に非常に似たメロディとともに幕開け。
キャスターが変わったり、CMでは「ありの~ままで~」と歌いだしたり、占いでは「ぎょうざ」や「べんざ」など吹き出してしまいそうな星座占いだったりと
とてもにぎやかな放送でした!


これからも放送あるのかな、、、?楽しみにしてます!!(笑)


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