おしゃれなカラス

 

 

 

 

 

 

 

黒一色の自らの姿は見劣りすると思ったカラスは、美しく見せるために、

 

他の鳥が落とした色とりどりの羽を身に纏ってカラフルに着飾るのですが、

 

結局それは上辺だけの虚飾に過ぎないことを周りから見破られる、というお話です。

 

この教訓に、納得がいきません

 

確かに、自分が持つ魅力(=黒一色の羽)を磨くべきだ、というのも一理あります。

 

それは否定しません。

 

ですが、ファッションで着飾る、化粧をして顔を作る、そうして美しく見せる、

 

それも一つの努力です。

 

しかもこのカラスは、他の鳥たちが落とした(ポイ捨てして片づけもしない)羽を、

 

拾い集めて再利用している、エコ活動家でもあるのです。

 

それを寄ってたかって非難するなんて、低能集団のいじめとしか思えません。

 

 

 

どうすれば、家の玄関を、一見した瞬間に

 

和の伝統を受け継ぐ豪農屋敷に思わせられるか、と考えていました。

 

ここで重要なことは、一見して、パッと見て、上辺だけ見て、

 

「どこの地主やねん」と勘違いさせる程度のポテンシャルでいいということです。

 

実際のところは、突板の床に杉柾目模様の壁紙を貼った天井という

 

虚飾のハリボテなのですから、じっくり見られることは想定外です。

 

化粧で言うなら、アイラインと付けまつ毛にどう注力するか、みたいな話です。

 

 

そのヒントを探して、「和風」「豪邸」「玄関」といったキーワードで

 

画像検索をしていました。

 

和風の玄関

https://www.sinwanet.co.jp/photo/85036d0964926b3872ea9e5000b7c751/

 

 

和風の玄関

 

 

画像を拝借したのはどちらも新和建設さんの施工事例からですが、

 

えげつないほどいかちぃですね。

 

 

この中から、パッと見て豪農屋敷を思わせる和のポイントを見つけました。

 

上がり框の真上を渡る、梁です。

 

土間から一段上がる框と、天井から一段下がる梁によって、

 

縦の視界を遮る形で、否が応でも来訪者の目に入ってきます。

 

「玄関に、化粧梁を付けて頂くことは出来ますか?」

 

ICさんに尋ねてみました。

 

「折り下げ天井の要領で、少し出っ張らせることは可能です」

 

なるほど、中は空洞の文字通りハリボテの化粧梁というわけです。

 

「そこに壁紙を貼って仕上げる形になります」

 

「あぁ、ちょうどいいですね。じゃぁ壁紙は何が良いかな」

 

壁紙のサンプルカタログから木目のページを開いた瞬間、目に飛び込んできました。

 

 

サクラの木目模様です。

 

「サクラにします。他の化粧梁も全部このサクラでお願いします」

 

玄関扉を開けて、正面にゴールドに光る和柄の壁紙と、

 

そこに上から迫るサクラ木目の化粧梁

 

和の要素がまた一つ追加されました。

 

 

 

しかし豪農屋敷を演出するにはまだまだ足りません。

 

何が足りないって、やはり縦シャーでしょう。

 

そよ風のようにさりげなく、というよりは、

 

突風のように衝撃的に、来訪者を威圧しなければなりません。

 

どこに縦シャーを持って来るのがよいでしょうか。

 

 

ここです。

 

親の介護用に段取りした部屋は、車いす介護に備えて

 

扉を広めの引き戸にしています。

 

ここに、ウェルビー箕面の小林住宅のモデルハウスで見た、

 

image

 

こういうやつを入れるのです。

 

玄関扉を開けて、正面にゴールドに光る和柄の壁紙と、

 

そこに上から迫るサクラ木目の化粧梁

 

そしてその奥には縦シャーの引き戸

 

和の要素がまた一つ追加されました。

 

 

 

そういえば、縦シャーと言えば、階段の折り返しの壁のところを開口させて、

 

そこに縦シャーを取り付けるという話を設計士さんにしていました。

 

 

ICさんは、壁の開口については把握しておられましたが、

 

そこの仕上げがちゃんと伝わっていませんでした。

 

「ここは、ご紹介頂いた動画みたいな、引き違い戸にされますか?」

 

実はインテリアの打ち合わせが始まる前に、

 

私がイメージしている内装を伝えるために、

 

ホームランディックの和モダンな家の紹介動画のアドレスを送っていました。

 

 

ここのロフトにちょっとした小窓が付いていたのですが、

 

 

ICさんはこれをイメージしていたようです。

 

「いやいや、ここは縦格子でお願いします」

 

危ないところでした。

 

せっかく壁に大穴を開けても、縦シャーを付けなければ何の意味もありません。

 

 

 

2回目のインテリア打ち合わせも、3時間弱ほどかかりましたが、

 

ICさんが言うには、わりと進行が早い方とのことでした。

 

壁紙の種類だとか住宅設備のカラー選びだとかは、

 

理想のイメージがあるのであまり悩むことなくさくさく決められますが、

 

結構悩ましいのは照明計画です。

 

あとはコンセントの位置、特に外部コンセントの位置と数です。

 

ビジョンが全く見えないので、どう決めたものか、なかなかに難しい問題です。

 

 

さて、次回は、同時進行している外構工事の話にするか、

 

3回目のインテリア打ち合わせにするか、どちらかを書こうと思います。

 

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。