『精神エネルギー』
~ Spiritual Energy ~
政木和三
第四章 心の構え
◎ 天才と努力
この世に真の天才はいるのであろうか。
何もしなくて自然に大天才が生まれるのであろうか。
以前、ラジオの対談のとき、パリーグで優勝したH監督が、
『私のことを人は天才だと言っています。
しかし、私は天才ではありません。
人のいないところで普通の人の数倍も、練習をしています。
自分が納得できなければ、夜中の二時、三時までもひとりで練習したこともあります。
そのかわり、人の前では素振りもしないようにしています。
血の出るような努力をしてよいプレーを見せるのが、プロだと思います。
努力するのが当たりまえのことであって、その努力の結晶を見ていただいて、ファンの人々に喜んでもらうのがプロの当然の任務です』
と語っていた。
私もそれに同感である。
他の人が休んでいるときも働き、電車の中でも考えている。
ゴルフも六十歳でシングルとなり、六十四歳で三〇〇ヤードも飛ばすことができることもある。
私の近辺の人は、あれは天才だから発明ができるのだと言う。
しかし私は自分を天才だと思ったことは一度もない。
小学生のころから、遊ぶ時間があれば電気や機械いじりに熱中し、小学五年生のとき、自分で鉄板を一枚一枚切り抜いて、トランスの鉄心とモーターの鉄心を作ったこともある。
また、若いころは大阪大学において、建築、土木、機械、造船、航空、応化、醱酵工学科等の各教室の依頼によって、その測定装置および計器の設計製作を自分ひとりで引き受けた。
その間、普通人の三倍も五倍もの仕事量となり、四十二歳までただひたすら研究と試作に熱中し、それらの完成をひとりで喜んでいた。
遊びに行くよりも、自分の設計したものを自分で組み立てて、それが完成して生きもののように働き出したときの喜びは、他のいかなる楽しみよりも大きかったことを覚えている。
私にとっては、映画よりも芝居よりも楽しく、自分の設計したものが完成したときの喜びは比べものにならないほど大きなものであった。
このようにして、二十五歳から二十数年間、黙々と研究室の中にひとりこもっていた。
終戦直後に医学部から研究に参加してほしいとの申し出があり、新分野に希望を持ち低周波治療の研究のかたわら、神経の研究をすることになり、そこで発明に関する悟りを開くことになった。
神経の中に含まれているコンデンサは、理想的な性能を持ち、力率でゼロである。
これはいくら電流を流しても、電力を消費しないというこの世での理想であり、電気技術がどんなに進歩しても作ることのできない最高級の完全なコンデンサである。
このことを知ったとき、人間の知恵により作った複雑な構造を持つ発明品は、けっして最良のものではなく、最良のものとは、これ以上簡単にすることのできないシンプルな機構を持った、最も自然に近い形態を持つものであることを知ったわけである。
長い年月を、ただ黙々と人の数倍の奉仕を続けてきた私に、神はこの重大な悟りを与えてくれたのであろう。
そして五十歳を過ぎてから、多種多様な発明がいとも簡単にできるようになった。
それは、それまで他教室の依頼による測定器を作るために、自分の専門外の学問をしたことが、余徳として自分に戻ってきたのである。
日本のことわざにあるように、
『情けは人のためならず』
のたとえどおり、若いころ一生懸命人のために尽くした努力が、今、自分に何倍かになって返ってきたことになる。
エジソンも若いころはいろいろな職業につき、いろいろな経験をしている。
その努力がかれを発明王にしたのではないだろうか。
ゴルフは、ボールを飛ばすことがアマチュアにとっては醍醐味である。
私は、昭和五十四年二月三日、ダンロップゴルフ場において、三〇〇ヤード以上飛ばしたことが数回もあった。
立ち会った会社の人が
『信じられない』
を連発していた。
しかし、そこにボールがあったから、遠くまで飛んだことは間違いない。
昭和五十二年度の千葉習志野ゴルフ場で行なわれたサントリーオープンにおいて、プロにまじったプレーで、私がびっくりするほど遠くまで飛ばしたために新聞にも紹介されたことがある。
常識では考えられないほどよく飛ぶ原因は、飛ばそうとする欲望を捨て、振りおろすとき手の力を抜き、クラブヘッドがボールに当たる瞬間もグリップの力を抜いて、クラブヘッドが自然に左へ移動するようにしたことである。
飛ばない人の打ち方は、飛ばそうとする欲望のために、振りおろす瞬間から手に力がはいる。
そして、クラブシャフトと手が一体となり、ボールを打つのではなく、押すような形となるために飛距離が出ないのである。
すなわち、手に力を入れて打つことは、クラブヘッドの進行を遅くするために働き、むしろプレッシャーを掛けていることになる。
私のゴルフの先生は研究である。
わからぬときはひとりで実験し、考え、自分が納得のゆくまで探究した。
そしてゴルフによって、
『無欲の大欲』
ということの真の意義をも知るようになった。
ゴルフを始めた五十歳代初めはまだ筋肉が若く、二百七、八〇ヤードも飛んでいたが、五十五歳を過ぎるころから急激に衰え始め、二〇〇ヤードも飛ばなくなってきた。
そこでなんとか飛ばしたいと思い、人にはわからない苦心の暗中模索が始まった。
そして、その苦しみの中から、飛ばそうとする欲望を捨てることを考え出した。
今までは、なんとかしてボールを飛ばそうとこん身の力でボールを“ヒッパタク”ような気持ちでいたが、ボールの重量はわずか四六グラムで、自分の体重の千分の一にも達しない小さなものだと悟った。
かわいいボールよ、そおっとたたくから、遠くへ飛んでいってくれよと願いつつ、愛情をもってヘッドをあてると、やわらかい感触を残してボールは遠くへまっすぐに飛んで行くようになった。
私の握力は常人よりも弱く、身長も一六五センチである。
腕力もけっして強いほうではない。
ゴルフボールを遠くへ飛ばすのには力はいらない。
よいタイミングでクラブを振り、ボールに当たる瞬間のヘッドスピードを早くすればよい。
エネルギーは、ヘッドスピードの二乗であることは誰でも知っている。
ゴルファーの中には、飛ばないとか、曲がるとかいってその原因を取り除こうともせずに、ただガムシャラに打つ人がいる。
それでは下手(へた)に固まってしまうことになる。
ボールが曲がれば、その原因は自分にあるはずである。
けっしてボールは自分で曲がることはない。
クラブヘッドが当たった瞬間の形を、科学的に考えることを習慣的にすることが、そのまま新製品の開発の着想にもつながるものである。
すでに述べたように、私は毎年の年末から年始にかけて、新製品の開発と実験をすることにしている。
昭和五十五年の年末も、十二月二十五日から、豊島園で使用する“波の音”の音楽発生装置に取り組んだ。
朝から夜十時半まで毎夜黙々やっていたが、一月一日に風邪をひいてしまった。
そこで、インターフェロンを自分で注射したところ、翌日にはすっかり治ってしまったので、その続きをやり、目的の品を完成することができた。
ところが、この年末年始に不思議なことが起きた。
それは、政木フーチパターンが動かなくなったことである。
ある人が訪問して、フーチパターンの測定をしてほしいとの申し出によって、マグネット・ペンジュラムを吊り下げたが、何だかおかしい。
フーチパターンに聞いてみた、
『当たりますか』
と。
しかし反応がない。
当たるとも教えてくれない。
こんなことは昭和四十九年三月以来、まったく経験しなかったことである。
それが半月も続いた。
新装置が一月十六日に完成し、その数日後の一月二十一日に試験的に測定してみると、初めて正しい答が出た。
この一件で、私は精神と生命体の関係について教えられた。
私の背後にあって、発明、研究等を担当している第二生命体(指導霊)が、熱心に研究をやり出したために私の身体を独占してしまい、フーチパターンをつかさどる生命体のいる場所がなくなってしまい、しかたなく出てしまったものではないかと思われる。
その二十日間に、フーチパターンで測定してほしいといってくる人に対して、
『今、私のフーチパターンの神様がいませんから測れません』
と、答えていた。
昔語りに出てくるある名人が、気が進まなければ、幾日も何ヵ月も仕事をしなかったことを思い出して、それはこのような生命体の影響であったのかもしれないと思った。
現在でも、入魂の作とか、精神を打ち込んだ製品とかいわれているが、やはり物を考え作るときは、精神を打ち込むことによって、肉体の力に生命体のエネルギーが加わり、優秀な作品ができるものであると思われる。
精神エネルギー
初版発行:一九八七年六月二五日
重版発行:一九九三年
著者:政木和三
発行人:赤尾文夫
編集人:新井政義
発行所:株式会社 旺文社
東京都新宿区横寺町五五
〇三-三二六六-六三七二(編集)
〇三-三二六六-六四一四(販売)
印刷:日新印刷㈱
製本:有限会社 市川第二製本所
©1987,Kazumi Masaki
Printed in Japan(303035)
ISBN 4-01-071062-4
政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。
政木和三先生の廃刊御著書
『精神エネルギー』
~ Spiritual Energy ~
を掲載させていただいています。
政木先生の御教えである
『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』
との仰せを引き続き継承するため、
今後も少しずつではありますが、
何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、
政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、
皆様には引き続きのお付き合いの程、
何卒、宜しくお願い申し上げます。
深謝
m(__)m
完全オーダーメイド組み立て一式品
『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』
(特許第3510016号)
物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として
政木和三先生がご発明なされた初期の頃の
元祖アナログ回路式機器を復活させることに成功しました!
ご用命の際は
下記のリンク先、もしくはE-Mailアドレスよりお問い合わせください。
令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器
画像の機器は平成10年の薬事法改定により製造販売が打ち切られた
元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)
元祖!本家本元!!
神経波磁力線発生器と復刻版磁力線発生器との内部構造や動作の比較
提供:株式会社ケネスト
info@knestinc.jp
税込¥330,000,-
2024年8月1日よりクレジットカード決済が出来る様になりました。
クレジットカードでの一括払い・分割払い・リボ払いをご希望の方は
お申し込みの際に『クレジットカード決済を希望』とお申し出くださいませ。
なお
2台目以降のご用命より適用させていただきますが
1台目を定価にてご購入いただきましたお客様へは無条件に
30%割引きの
税込231,000円
で販売させていただきます。
≪ご注意事項≫
この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。
完全オーダーメイド方式のみにて
ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で
組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。
そして
ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は
政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた
当時のアナログ回路方式の復刻版として
ありのままに復元した内容構造の機器となっています。
しかしながら
現在の日本国憲法を遵守するにあたり
この機器の内容構造は
人体への使用が禁止される対象品となっています。
ゆえに
全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上
ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。
また
当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので
上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう
何卒、宜しくお願い申し上げます。
なお
機器への一年間の無償保証はもちろんのこと
その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に
引き続き対応させていただきます。
保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年
~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~
≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫
旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定
(通常30分に設定しています)
可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、
今回復活させました復刻版 磁力線発生器には
最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。
(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、
ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)
画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー
(こちら赤い針が60分設定になっています)
画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー
(こちら赤い針が1時間設定になっています)
最後に
当方は販売等々に一切関わっていませんが
元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され
厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています
家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は
正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ
そして
元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され
厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない
家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は
製造販売元の株式会社セルパワー様へ
それぞれ直接に
お問い合わせくださいませ。