平素より、大変お世話になっております。

最近、チャイナ出身ではないか?という噂が広まっている、

KNERC長期研修生の松下チャイナです(汗

 

今回は、8月25日〜26日に行われた、第3回姿勢ADL研修会 中四国大会の模様をお伝えしたいと思います。

 

この研修会の目的として、問題点に対しその原因を考える力いわゆる『クリニカルリーズニング』の能力をトレーニングするという大きな目的があります。

1日目、最初の講義では、センター長から『姿勢コントロールとADL』『What's the 炙り出し』の講義がありました。

「姿勢コントロールとADL」では、各セッションに向けておさえておくべきポイントAPAsについて』『効率の良い姿勢コントロールとは』『関節戦略』『CHOR』を強調した講義がありました。

普段、これらの内容は講義で聞くことはあっても、実際にADLの場面にどの様に関与しているかがイメージしづらい事があると思います。

しかし、この講習会ではADLの分析のために必要な知識を絞って伝えて頂けるので、不安無く知識の整理、学習ができます。「What's the 炙り出し」は、KNERCでは”炙り出し”と呼んでいる”仮説検証作業”についての講義です。炙り出しは、『片麻痺者が抱える個別の問題点を深く理解する』ために必要なとても重要な作業です。

この研修会では、実生活の中でのTaskの講義があるので上記の内容がどの様に生かされるのかを学びやすいと思います。

 

 

今回のアシスタント講師の方はこの御三方です!

 

第1セッション

テーマ:洗顔動作

HITO病院

OT池田隆祥アシスタント講師

・講義

講義では、立位での洗顔動作を3相に分けて分析していきます。

立位での洗顔動作という事で、一般的な自宅内での生活環境を想定しそれに合わせて、評価を行っていきました。

その中で、必要な構成要素をご教授頂きました。

相ごとでの評価や、構成要素を細分化しての評価などの説明がありました。構成要素を理解する事で、動作の本質を理解しやすくなり、その後も評価や問題点の抽出などが行いやすかったです!

 

・実技ー治療

今回、モデルの方の問題点として、Bipedalを取れていない事や前下方へのリーチが問題として上がりました。

 

 

 

はじめ、足部に対し介入していきますが、なかなか立位での抗重力伸展活動は得られにくかったです。そこで、受講生の方も参加し、上肢の自由度を制限して頂き、より問題点を細分化しながら評価を行う事で、右側下部体幹の問題点が炙り出されてきました。

(今回の様に受講生も参加型の研修会がKNERC主催の研修会の特色の一つだと思います。)

そこから、問題点に対し、介入していき、最後は前方へのリーチが行いやすくなり、前に屈む際の窮屈感がなくなったとの事でした!

このセクションで、一番時間をかけた所は、問題点も抽出していく過程『炙り出し』の所でした。仮説を立て、それを検証していき、さらに環境設定を行い問題点を細分化し、問題点を抽出していく過程が大事であると痛感しました。

また、治療の場面では、問題点が炙り出されたら、そこに対しわずかな時間で治療介入しただけでも動作の改善が図れていました。

つまり、患者様に介入する際に、一番重要な事は、治療技術ではなく、いかに迅速かつ正確に問題点を炙りだせるかが重要であると示された場面だったと思います。

 

第2セッション

テーマ:ベッド上での横移動

三次神経内科クリニック花の里

PT今田雄二郎アシスタント講師

 

ベッド上での横移動は脳卒中片麻痺患者において、難しさを抱えるケースも多いと思います。

しかし、臨床の中で治療の優先度は低くなりがちで、ベッド上の横移動に対し、考える機会も少ないのが現実ではないでしょうか。

今回、今田先生にベッド上での横移動に対し、ご教授頂きました!

はじめは、みんなで普段自分たちがどの様にベッド上の横移動を行なっているか実践してみました!

 

 

ぱっと見たら、宇宙との交信をしている様な(笑

 

・講義

講義ではベッド上の横動作を4つに相分けし分析していきました。

相ごとに分けての構成要素の説明がありました。

その中で、バイオメカニクスと神経システムの要素が両方ありました。動作のバイオメカニスを理解しておく事で、動作に必要な関節運動や力学などが知る事出来ました。それにより、構成要素を理解しやすかったです。さらに神経システムの要素も理解しておくと、動作に必要な力学はどの様な神経システムを使っているかもわかりやすく、より動作の問題を考えやすくなりました。

やはり、動作を理解する上では、神経システムの話だけでなくバイオメカニクスの視点からの理解が必要と痛感しました。

 

・実技ー治療場面

評価の場面では、動作を評価し、問題となる相を決定しました。

その中で、問題となった相をより細分化し、仮説検証の作業(炙り出し)を行いました。

これまで、私の中で、ベッド上での横移動に対し、学ぶことやそれについてあまり考えたことがなく、動作の特性や評価の仕方などなかなか思いつかず頭をフル回転させながら参加していました(汗

今回、モデルの方の問題点として、左側へ移動する際の左骨盤帯の選択性の低下及び左下肢の活動性低下が問題点として炙り出されました。

そのため、その問題に対し介入していきました。

 

今回も受講生参加型で行われました!

炙り出された問題点を解消したことで、代償動作も減り、スムーズに左側への横移動が可能となっていました。

 

(介入中も笑顔が溢れ和やかな雰囲気)

 

今回、セクションでは、改めて、動作を相分けすることの重要性感じました。相分けをすることで動作の特徴や構成要素を考えやすかったです。

また、評価の方法などもいろいろなレパートリーや自由な発想が必要であると感じました。

 

 

第3セッション

テーマ:床からの起立動作

昭和病院

PT高野良慈アシスタント講師

 

 

・講義

高齢者の生活のスタイルとして、約50%の方が床や畳でくつろぎ、敷布団で寝ているそうです。

また、その中で転倒を経験した外来患者100人の内53%が自力で床から起立できないとの事でした。

そこで今回、実生活で行われる頻度の高い、床からの起立についてご教授頂きました。

床からの起立動作を3相に分け分析しました。

脳卒中片麻痺患者と健常者の床からの起立動作で、一番の違いは、少ない重心移動で起立していくために動作を可能にするrotationの構成要素を持っているかどうかであるとの事でした。

講義の中で、実際に脳卒中片麻痺患者の方の床からの起立動作やTaskを詳細に設定した中での起立動作の動画などを提示して頂いた事でより、すごくわかりやすかったです。

 

・実技ー治療場面

治療場面では、問題となる相を決め、炙り出しを行なっていきます。

炙り出しの中でも、動画を撮りそれを提示しながら行なって頂いたので、どこの相にどの様な問題点があるかをゆっくりと理解しながら考える事が出来ました!

炙り出しを行なった結果、今回の問題点は、股関節の可動性でした。

そこに対し、治療介入していきます。

この治療場面は、ヨガベルトやロールタオルなどを使用し股関節の可動性を出していきます。

私も普段の治療で行う事があるのですが、慣れないうちは大汗をかきながら行なっていました(汗

治療では、股関節の可動性を引き出すことを中心とし行なっていました。ここまで、問題点を絞れるのも、炙り出しをしっかりと行ったからだと思います。

その結果、介入後、スムーズに立ち上がる事が出来ていました。

 

KNERC主催の研修会は、センター長を中心とし多くのアシスタントの方に丁寧により密に教えて頂ける研修会になっています。また、自分達で考える時間も多くあり、参加型の研修会となっています。

より多くの受講生の方をお持ち申し上げております。

 

 

 

今回の研修会を開催していただいた中四国の方々

また、参加してくださった受講生の方々

とても楽しい研修会をありがとうごチャイました!!

 

KNERC長期研修生 松下