昨日は母上が我が家に遊びに来ていた…ので、一緒に大輔さんの新しいSPを見ました。
連続4回。。。

1回だけのつもりだったんだけど、iPadを握りしめて
「もう1回再生するにはどうするの?」
と聞く母上のなすがママ…ままだけに…

もう、母上は自分がデーオタだと認めちゃった方がいいと思う

で、母上が見た後の感想がだいたい私と一緒だったので、ちょっと自信が出て来た。
もう、なんか考えすぎてよく分からなくなってたんですが、その辺含めてだらだらいってみようと思います。



●好きか嫌いか
まあ、ここが一番肝心なんだと思うのですが、

好き≧(´▽`)≦

良かった。競技プロが苦手だとちと切ないからね…。


●前半部分
エレメンツは4T、FSSp、CCSp

会場ではあんまり印象が残らなかった前半部分。なんと今回日テレさん、上半身をアップで映して足下を映さないという、非常に斬新なカメラワークだったので、つなぎがよく分からないのですが、うぬうううううううううんと滑っておるのは分かります。結構なスピードです。スピンは大輔さん的新技が入っております。

FSSp
フライングシット、キャノンボール、ブロークンレッグ、リザーブパンケーキ

CCSp
仰向け、チェンジエッジ、ジャンプして足かえ、ドーナツ

8回転とスピードアップは使用せず。

全然カッコいいじゃん。一体私は何を見てたんだろう(-。-;)
でもね、これテレビでアップにしてくれてるから、大輔さんのちょっとした表情とかきゅんっと入ってる小さいタメが分かるんですが、遠くの席からだと、特にショートサイドの後方からだと、何かやってるけど何やってるかわからんって感じだったんですよね。
この辺が、楽日昼(北アリーナ後方)と楽日夜(スタンド中段)での印象差に凄くあったような気もします。
「ああ、色々やってたのね」と。

マンボも前半割りとこうぬめえええええと滑ってジャンプ、ジャンプ、スピン、ジャンプなんですが、あれは「う」がね、アクセントになってたんで、あんまり気にならないんです。おまけに大技が一杯入ってる。
じゃあ、Vasはどうなのかというと、あれは非常にエレメンツがまんべんなく配置されているので、長く滑ってる感もなければ、ジャンプが詰め込まれている感も無いという、よくよく考えられた作品。
んでStrollちゃんは、ジャンプの代わりにスピンスピンなんです。なので、ここでよほど音楽と合わせて魅せないと、アクセントが無いのかなあと。何となくするーっと流してしまっている風に見える(あくまで、私にはね)

なんか、前半簡単じゃない?

…と思ったんです(母上もね)

すごく滑ってるんですよ。凄く、ぎゅいいいいいいいいいいいいいんって。
でも、「滑ってるだけじゃん」っていう感じ。でも足下は(映ってないけど)色々難しい事をやってる。

凄い難しい事を簡単に滑っているのに凄く見えなくて滑ってるだけに見える

このフレーズ、よく聞くなぁって思ってたんですがね、そうですね、
パトリックさんのプログラムでよく言われる奴ですね(;´Д`)ノ

おっとおおおおおおお そ、そうか、そういう事か!
大輔さん、まだ滑り始めて2ヶ月くらいでもうそこまで行っちゃってるのか。
だったらさ、完成させたらそこにさらに上積みして凄くなってるんじゃない?

と思った訳です。はい。

あとは、やはり4Tの成否が肝心かと。ここをコンボにするのか、後の3Lzを後半にするのか分かりませんが、狭い新横の暗いスポットの中で何度もチャレンジしてとうとう降りたあの4T。さほど長い観戦歴がある訳ではありませんが、大輔さんがショーやらエキシの演技の中でクワドを跳び、成功させた記憶がありません。

まだ8月なのに、もうそこまで来てる。これは、本当に声を大にして言いたい。

良かった!
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


大輔さんのクワドはどうやら永住してくれそうです。地味に腰に手を当てる癖もなくなってます。あれ、私的には「うあ、大輔さんクワドいく!」って分かって大変有り難かったんですが(海外解説にまでそれで判断されてたしね)、クワドの前だけ大輔さんの「世界観」が消えてしまって「クワドいくぞいくぞ!」という心の声が聞こえてしまって、応援モード的には滾るものがあるんですが、演技見たい的にはちょびっとだけマイナスなので、やはり気にしてたのね…と思った次第です。無くても跳べるならない方がいいからね。3Fの足ピョンもなくなったし。


●後半部分
エレメンツは3Lz、3A、CCoSp、St

大輔さんが「後半にジャンプを固めた」的発言をしていたので、こちらがコンボの可能性が高いかなという気もする3Lz。去年よりは助走を多めに取ってるのはその為かなとか、或は、今期からエッジのチェックもビデオ判定するぞ!というIFSのお達しがあるので(もちろん全員やることはないだろう。要チェック選手だけだろう、だいたい大輔さんは見られる可能性が高かろうという気はしますが)、エッジを正確に魅せる為かもなと思います。

3Aと3Lzの間、ほんのちょっとだけイーグルやりそうな気がするけどどうかな。
何となく少しだけ入りそうな気がする。

3Aを綺麗に着氷するとですね、丁度良く音楽が転調します。別の音楽に変わるんですが、こっから大輔さん節炸裂!とか思わせておいてスピンです。

CCoSp
キャメル姿勢、ジャンプして同じ足で着氷、サイドウェイズ(3回転)、レイバック(3回転)非基本姿勢の変形、レイバック両足
8回転もスピードアップもなし

去年もCCoSpは素晴らしかったけど、今年もカッコいいです。

ステップ
ストレートラインとかのカテゴリーなくなちゃったので、ますますどう動くか謎のステップ。新横は狭いので折り返し、折り返しです。去年のvasも凄く折々していたので、
「え?サーペンタインにするの?」とか阿呆な事を思いました。今年の軌道は謎です。
あのすたたーーーーと走る所、8月の合宿映像で見た時「凄い羽生くんっぽいな(;´▽`A``」と思った部分だったんですが、まるきり変わっていてびっくりした。同じ動作の筈なのに。あと、後半北サイドに来た時に細かく回るとこが凄いカッコいい。あそこ好き!膝ついてじゃーーーーーーんで終わるのかと思うと、立ち上がって「どうよ!」って顔で終わる。

後半は何も言う事ないです。素晴らしいと思います。楽しいし面白いし、カッコいいし、可愛い。

あたしは楽の夜は何か叫びながらスタオベしました。爆発したみたいな歓声も凄かったです。


●衣装

終わり。じゃあんまりなのですが、色々映像で見て考えた事。
まず、大輔さんが衣装に求める欲求で、良く前の衣装さんが言ってた事は基本的に変わってないんじゃないかと思います。つまり

軽い、動きやすい、暑くない、足が長く見える(おまけ)

んでもって、去年ブルースの演技をチェックしていた時、自分のiPhoneを見ながら「衣装地味だな」とぼそり。

んで、今回はロカビリーとかロックンロールな訳でしてですね、

大輔さんの要求を全て満たした上に、革ジャン的なロックっぽいテイストを加えようとしたとき、デザイナーさんはこう考えた気がするのです。

衣装に革ジャン書いちゃえばいいんじゃね?

と。んで、表に革ジャンっぽい模様を黒いテープで入れてみたのですが、背面がのっぺらだたので、その延長でなにやら繋げてみたら、なぜかバッテンになったと。
そんでもって、日テレさんの斬新な映像改革により、大輔さんの演技をバックショット多めで編集したので、やたらとそのバッテンが目立つと。
あのたすきみたいなのもよく分からないし、襟の下の黒い菱形も意味不明なんですが、一応、頑張って色々大輔さんの欲求と己のデザイン的な物を両立させようとした結果、ああいう風になったんかなぁと思われます(あくまで私は)
あとはサイズ感がね、どうにもなんかあちこち余ってるのをつまんでいる感がするんですが、きっと本番ではもうちょっといい感じに綺麗に作って来てくれる…んじゃあないかなぁ…と期待したい。。。まあ、フィナーレの黄色いランニング、後ろつまんであったくらいだから、大輔さん直前にまた絞っちゃったんかもしれないんで。

うん、でもさ… 取り敢えず 変えて


●ルール変更の功罪

たぶん、前半ジャンプ固め打ち、後半スピンステップで何年も見て来て幾星霜、ジャッジも「ちっ、もうちょっとショートのジャンプ位置バラエティ出せや」と思ったんだろうし、そういう事にちょっとしたボーナすを与えてようと思ったのはよく分かるんですが、何しろ前半がたるい。ざっと見た人ので後半ジャンプ系の人のはだいたい前半がたるい。というか
ここを滑っている必然性をでっちあげてある振り付けにまだお目にかかれていない。

去年のアシュリーのコレオスパイラル(ブラックスワンのカクカク)、あれを見て「これぞまさにコレオスパイラル」と解説の方がおっしゃっておられましたがですね、そういう「ここでジャンプを跳ばないのは、ここでスピンしかやらないのは、ここ踊っているだけなのは理由があるんですよーーーーー」的な振り付けが、必ず今年1個はある筈です。だから、来年もこのSP後半ジャンプ1.1倍ルールに変更がなければ、どのコレオも「ふむふむ、ああやって組むのか」と研究してくるはず。
なので、今年はまあ、壮大な実験場になっちゃった感が否めませんが、ある意味仕方ないかと。



●有名振り付け師とそうじゃない人と

阿部先生ですが、正直私はあんまり好きな振り付け師さんではないです。これはまあ、過去記事でもぼそぼそ書いておるので、今更絶賛しても「おまっ、何いってるん」なので、しませんが…
今回の大輔さんのSPを、スケオタではない人、海外の人が見てどう思うのか…
っていうのが、正直見たかった。

んで、だいたい予想通りの結果で
「なんで、ダメ出しされてたのか分からない。カッコいいやん」的なコメント結構多いですよね。

衣装はまあ、まるっとダメ出し多いですが(^▽^;)

いや、もちろんもっと大輔さんの特長を生かした、もっと素敵なプログラムがある筈よ!とか、こういうジャンルじゃなくてもっと荘厳な、分かりやすく盛り上がるのが見たかったのよ!とか、もっと大輔さんの情念的な何かを表現してるのが見たかったのよ!とか、もっとお洒落に出来たんじゃないの?とか

色々意見はあると思うんですが、私は割と大輔さんの演技の方向性と音楽のジャンルに関しては、まるっとどうでもいいというか何が来てもOKな人なので、あんまりこだわり無かったんですが、ロックには芸術性がなくてクラシックにはあるとか、別にフィギュアは音楽のジャンルでPCSが出る訳じゃないしね。北米でのワールドなんだから、むしろ選曲はなかなかGoodだと思ったりもします。

でも、なんかこう…見る前からフィルターを掛けてしまった部分があるような

やっぱり、ちょっとだけ、偏見というか拒絶反応的な何かがあったかなぁ…(´・ω・`)

と己に反省を促したい部分があります。

いやね、やはりローリーという話があった訳でして、今年はルール変更がかなり激しい訳でして、新ルールに一番対応しているコレオとしては、やはりローリーとウィルソンは右に出るもの、左に出るもの、前に出るもの無しな訳でして、そのうちのウィルソンが今年、数多のライバルを山ほど振り付ける訳でして、でも大輔さんはローリーね!とか思ってたら、ロシア語のしゃべれる自称ソチの振り付け師が出て来たり(そろそろ長いからこの名前変えたいな)、宮本先生とカメ先生が何故かプルさんの振り付けをしていたり、大輔さんはなかなか海外行かないし…と勝手にやきもきしていたら、蓋を開けてみたら、阿部先生だった(大変失礼な事を書いております、申し訳ありません、今はもの凄く反省しております)。
しょ、正直、ちょっと「なんでなんだよ(((( ;°Д°))))ありえない」と思った感がありました。その、残念感を転嫁してしまった部分もちょびっとだけあるかなと思ったりもします。

あと、フレンズのディアから5公演でもの凄く進化していったっていうのも、6月から滑り込んでいた筈なのに、どうして5公演滑っただけで変わるの?そんなので大丈夫なの?とか、勝手に思ってた部分もある訳ですけどね、JOの番宣であっこちゃんが「試合をやってみないと分からない、どういった部分を強化して行くかそれで方向性が分かる」的な事を言っていました。2ヶ月の滑り込みよりうんと大きな手応えや反応を大輔さんが客席からつかみ取り、それをあの短時間で演技に積み込んだという事が、高橋大輔だからこそ出来た真骨頂であるんだなと、今は思っています。

長々と書いている訳ですが、阿部先生は去年までの羽生選手のコーチ兼コレオだった事は海外スケオタにもよく分かっている事だろうし、あの「ロミオ」を振り付けした人のを大輔さんが滑るというのはですね、私的には「え(;´▽`A``」だった訳ですが、意外と海外の人からすると「ほう」くらいの感覚だったりしたんじゃないかなぁと思ったりもします。案外楽しみにしてるかもとかね。


●最後に

私の母上が4回見たあと、「あんたは何を考えているんだ」と怒っておりました。
理由はですね、まだ8月なのに一体何をどこまで求めているんだと。これから良くなって行くだろうし、クワドが入ればもっと前半だって詰まって行くだろうし、まだ8月のこの状態なら十分じゃないかと。

お説ごもっともでございます
ヽ(;´Д`)ノ

ほんと、何なんでしょうねぇ、まったく。
素晴らしく良くなったスケーティングをもつ大輔さんには、新横はもう狭いんだな

あれ?このフレーズもどっかで見たぞ

あ、Pさんだ、Pさんだ!
大輔さん、きっとみんなが振り付けしている間、靴とエッジの研究をしつつスピンのポジションを増やしつつ、スケーティングに磨きを掛けていたんだなぁ。。。

とか、まあ思ったりしています。

んでもあれだな、CS放送ではぜひもう少し足下と表から撮影した映像で編集して欲しいです。まあ、観客のお尻映像が無くなっただけもしかしたら進歩かもしれませんが。


みたいなー

取り敢えず、

チャイナカップ
超楽しみ!
о(ж>▽<)y ☆