ふふふ
DOIの地上波は相変わらず、色々と言いたい事はあるのですが
取り敢えず、モロ蔵さんのインタブを肉声で流したのは初じゃないでしょうか?
私が見た限り彼の英語をただ羅列した記事ではなく、
それなりに要約、あるいは噛み砕いた翻訳したのはあったと思いますが
モロ蔵さんの英語は、何とか私でも薄らぼんやりと理解できるレベル。
もっと英語の得意な人にお願いしたいですがね。
概ね、翻訳で出てる字幕通りの事をおっしゃってるかな。
ソチのメダルがごにょごにょメダルって言ってるんだけど、
なんだろ、金メダルって言ってる??
とかは、まあ置いておいてですね
この決定をして、チームD1skは進化する集団であるという事がよく分かると思います。
D1skは全部でだいたい10人前後のメンバーだと確かバンクーバーの頃、大輔さんが言っていたと記憶しています。
その当時は
歌子ちゃん(コーチ)
テケ先生 (ジャンプコーチ)
ナベさん (トレーナー)
石川さん (栄養士)
イハラさん (マネージャー)
音楽担当の方
宮本先生 (SP振り付け師)
カメさん (FS振り付け師)
藤田さん (衣装)
と言ってたと記憶しております。
んで、振り付け師の部分は毎年変化がありまして
2010-2011シーズンはシェーちゃんとカメさん
2011-2012シーズンはウィルソンさんとカメさん
今年は不明です。
んでもって、衣装さんも変更されました。
噂ではショートとフリーは違う方のようで、フリーの人は結構表に出る方のようですが、ショートの方はひっそりとしておられるようです。
この様に、上5人はたぶん不動。音楽担当の方はお名前が出てないので何ともいえないので保留。振り付け師は毎年変更。衣装も変更有りという事で、中核は5人+大輔さんとなる訳です。
そこへですね、今年新たに加わる人、
スケオタで知らない人はもぐりだろという有名コーチ
ニコライ・モロゾフさん
元々大輔さんのコーチも振り付け師もやってた方ですが、
まあ、歩く問題児ですよね。ふふふ。
でも、この人のオファーを受け入れたそこに
やっぱりこいつらただもんじゃねー感をひしひしと感じております。
DOIで大輔さんがインタビューでニコライさんの話をしておりますね。
それを聞いてですね、やはり彼は必要だったんだなって思った訳ですよ(嫌だけど)
何かというとですね
プロフェッショナル な部分でという事です。
チームD1skというのは、「大輔が1番」ではなく「大輔を1番に(考える)」だと前に大輔さんが説明していたのを記憶しているのですが、(そういう意味では我々ファンも、あのタオルバナーに刻まれているように、まぎれも無くD1skな訳ですが)
この集団の頭は大輔さんです。ですが、大輔さんを一番に考える頭が大輔さんだと、大輔さんの限界までしか考えられないので、ここに2軸あります。
まず、1本のでかい柱が長光歌子先生。
大輔さんの小さい頃から常に、影に日向に支えて来たコーチです。主に、大輔さんとチームの方向性や、ある意味大輔さんを「お山の大将」にしない為の叱り役と考えられます。ニコライさんから離れた後、どうしても外人のコーチは嫌だという大輔さんの、ある意味我が儘を聞いて、もう一度ヘッドコーチに就いた折は、今までみたいに同じ家に同居はしんどいという理由で、大輔さんが一人暮らしを始めたきっかけにもなりましたね。
そして、もう1本のでかい柱がテケ先生。
たぶん、こちらは技術面での大輔さんの導き役です。主にジャンプと言われてますが、このかた、スピンもステップもスケーティングも大変素晴らしい方なので、きっとその手腕を遺憾なく発揮されておられます。
そして、ナベさん。
歌子先生テケ先生はあくまでも先生。そこへ、年の近いお兄さんのような相談役+フィジカルトレーナーであるナベさんは、全日本の某フラッフを見ている限り、お兄さんというよりもお嫁…いやいや、何というか尽くす人という気分で、大輔さんの爆発処理係というか。デーオタは総出て最敬礼しなくてはいけない素晴らしい役所のお方。
常に表に出てるこの3人と比べて、栄養士の石川さんは裏方ですが、大輔さんの食を担当して、上手にストレス無く体を作る大事な方だし、歌子先生が「よき大人の見本」としてマネージェーにお願いしたイハラさんは、モロゾフさんの個人攻撃をモロに受けたにも関わらず、モロからの電話をちゃんとみんなに伝えたナイスガイです。
という訳で、この集団は非常によく出来ておるのですが、どうしてもその精神回路とモットーは日本人の美意識が常に下敷きになる訳ですよ。
ホニャンと見えますが、高橋大輔という男はですね、立派な大和魂というか、スポーツマンシップに溢れているというか、真っ向勝負大好きというか、当たって砕けろ的な一種独特の、日本人特有の道徳観を常に下敷きにしている人なのです。
多分にこれは歌子先生やら本田先生の影響なのでしょうけれども。
というか、跳べないクワドを跳び続けたり、手術明けにすぐフル試合参戦とか、古くは後輩を「自分が悪い」と庇いきったりとかね、
畜生、カッコいいね、男だね、そこの痺れる憧れるうううううううう 的な
サムライな訳ですがね。
不安でもある訳ですよ。大輔さんのオリンピックへの挑戦は、もちろんコレが最後。あとたった1回しかチャンスはありません。
そして、大輔さんたちは、こういう所ももちろんカッコいいのですが、けして言わないですが、やはり膝に爆弾を抱えている事は確かな訳です。
残りの現役生活の砂が落ちるのが先か、大輔さんの膝が持ちこたえられるのか
時間との勝負でもあります。
男子は空中戦の様相をはっきりと示しております。
大輔さんも今期はSPで1回、FSで2回のクワドを加点付きで決めないと行けない訳です。
そして、さらに今期は大幅にルールが変わりました。
ステップシークエンスの割合がどんどん減っています。今や合計点はスピンの方が上な訳です。
このステップとスピンの比重の逆転に対応できなかったのが2010-2011年、対応できたのが2011-2012年。結果と成績は明らかです。
この様に、ルールの変更で戦略と戦術は大きく変わってきます。
そして、そういった意味での戦術を立てる役目の人がD1skでは弱いなと私は思っております。
そこへ、この「ニコライ・モロゾフ」さんの登場です。
彼は、いちはやくこのスピンとステップの逆転に気がついて、安藤美姫のスピンをどえらく改善してきました。美姫さんは元々ビールマンが出来ていたのですが、肩の脱臼からくる軟骨の損傷でそれが出来なくなって、スピンのレベルがなかなか取れない状態でした。そこをシットスピンに新しいポジションを追加する事で、とうとう最後にはレベル4で全て揃える事ができるようになったのです。
それから、フリップとループの点数の変更も上手に利用しました。
安藤さんは3Lzは本当に美しいですが、3Fは苦手です。エッジを矯正したので回転不足気味なのです。そこで、モロゾフさんはショートから3Fを外し、3Loを投入します。フリップの点数が下がり、ループの点数が上がったので、3FでGOEのマイナスを貰うくらいなら、得意の3Loを完璧に決めてプラスを取る選択でした。おまけに3Lz+3Loじゃなくても、3T+3Tがほとんどの女子の中で、3Lz+2Loでも加点付きならさほど点数が変わらないという事も、上手に利用して、安藤さんに2010-2011シーズン、あのヨナさんを押さえて金メダルを取らせたのです。
まさに、ルール変更への対応にはうってつけのコーチなのです。
今期のルール変更で大きなのは
フリーのコレオステップがコレオグラフィックシークエンスに変わった事。これに関しては、もはや出たとこ勝負。どんな振り付けをしてくるか、どれほど変わった事をしてくるかで、今期のコレオの出来不出来が判断されるでしょう。
もう1つの変更はSPの後半ジャンプの1.1倍です。
ぶっちゃけると、面白くないルールだなって思います。
それはこの前もチラリと書きましたが、4T+3Tを前半に跳ぶより、ステップからの4Tと3Lz+3Tを後半に持って来ちゃった方が点数が上がっちゃうからです。
正直、クワドの本数が同じで、同じくらい加点が付くのなら、大輔さんとパトリックはかなりいい勝負ができると私は思っておりますが、ちょっと怖いのはパトリックが4Sを練習中だということ。
地道な彼の事ですから、今期は無理でも来期は投入してくるかもしれません。
4S 3A 4T+3T で来られると、またも大輔さんは苦戦を強いられるでしょう。PCSもパトリックの方が高いですが、これはクワドの本数に若干引きずられている傾向があるように思います。
大輔さんも4Fを練習すると言ってますが、やはりSとFなら認定される確立も違いますし、得意不得意はあったとしても、博打感は拭えない訳でして…
正直、その辺の戦略とかどうなってんのかなぁ…って気になります。
モロゾフさんは安全策の人だと思われがちなのですが、あのクワド不毛時代に大輔さんに2本のクワドを入れさせていたコーチです。出来る事をするなとは言わないのです。
ある意味、非常にプロフェッショナル。勝つ為の戦術を押さえる、ルールに対応するというのはこの人の一番得意とするところです。
そして、もう一つ。
やはり、その精神構造は日本人には理解できないロシア製。
あれだけの騒動をしておきながら、あちらから、井原さんの電話に連絡してくるこの面の皮の厚さ!この図太さこそ!繊細な大和魂集団に必要な、まったく違う考え方だったんじゃないでしょうか。
やはり、こういう人を形作って来たロシアという国に対して、我々は何処か「よく分からない」という意識を持ってます。
何となく旅行に行くならフランスやイギリスを想定しますが、ロシアに観光で行こうとはなかなか思わない様なものでしょう。
その不思議さに「慣れる」意味で、中にスタッフとして抱えるというのはある意味、チームも少し居心地は悪くなるでしょうけれど、必要な試練だと決めたという事じゃあないかなと思うのです。
こういう、身を切る選択ができるところは、ここの強さだなぁとしみじみ思います。
そして、ルール変更の今年、どういった戦術でいくか、とくとく話し合える状態で、このエキセントリックなコーチを、ある意味一度体験しているメンバーで望むというのは、「駄目なら来期はいいや」でも行ける訳で、まだ1年を残している中での冒険、そういう怖い事をできるだけの信頼と絆があってこその決断だと思いますし、
大輔を一番に考える
という精神から常に逸脱する事なく、更なる新しい変化を受け入れ、柔軟に対応し、相手の技術を吸収出来るチャンスを得ながらも、高橋大輔に金メダルを取らせる目標の為にひた走る
そういう集団が大輔さんを支えているのだなと、安堵させていただいております。
まあ、この集団の絆を引っ掻き回しかねないパーソナルなので、大輔さんも悩んだと思うんですけどね。
でも、やはり厳しいところに自分を置かないと駄目だ…とあえて、居心地の良い日本拠点を減らし、海外を目指す事で、大輔さんもチームも更なる進化を遂げるんだろうなと私は思う訳です。はい。
うん。なんか、ようやくそうやって納得してみよっかなって思った。
DOIのインタビューで、自分は「ない」と思っていたって言ってた大輔さんが印象的だった。あのニコライさんから、歩み寄らせた、「俺が居なければ何も出来ない」などともう豪語させる事はもう二度と無いでしょう。
何となく、ふへへって小さく笑いながら「ああ、嬉しかったんだな」って思ったら
もういっかっていう気になった。
でも
何かあったら次は容赦しねええええええええええええええ
と思ってるデーオタは絶対多いと思います。
まあ、大輔さんには進化するチームD1skが付いてるから大丈夫だけどね!
DOIの地上波は相変わらず、色々と言いたい事はあるのですが
取り敢えず、モロ蔵さんのインタブを肉声で流したのは初じゃないでしょうか?
私が見た限り彼の英語をただ羅列した記事ではなく、
それなりに要約、あるいは噛み砕いた翻訳したのはあったと思いますが
モロ蔵さんの英語は、何とか私でも薄らぼんやりと理解できるレベル。
もっと英語の得意な人にお願いしたいですがね。
概ね、翻訳で出てる字幕通りの事をおっしゃってるかな。
ソチのメダルがごにょごにょメダルって言ってるんだけど、
なんだろ、金メダルって言ってる??
とかは、まあ置いておいてですね
この決定をして、チームD1skは進化する集団であるという事がよく分かると思います。
D1skは全部でだいたい10人前後のメンバーだと確かバンクーバーの頃、大輔さんが言っていたと記憶しています。
その当時は
歌子ちゃん(コーチ)
テケ先生 (ジャンプコーチ)
ナベさん (トレーナー)
石川さん (栄養士)
イハラさん (マネージャー)
音楽担当の方
宮本先生 (SP振り付け師)
カメさん (FS振り付け師)
藤田さん (衣装)
と言ってたと記憶しております。
んで、振り付け師の部分は毎年変化がありまして
2010-2011シーズンはシェーちゃんとカメさん
2011-2012シーズンはウィルソンさんとカメさん
今年は不明です。
んでもって、衣装さんも変更されました。
噂ではショートとフリーは違う方のようで、フリーの人は結構表に出る方のようですが、ショートの方はひっそりとしておられるようです。
この様に、上5人はたぶん不動。音楽担当の方はお名前が出てないので何ともいえないので保留。振り付け師は毎年変更。衣装も変更有りという事で、中核は5人+大輔さんとなる訳です。
そこへですね、今年新たに加わる人、
スケオタで知らない人はもぐりだろという有名コーチ
ニコライ・モロゾフさん
元々大輔さんのコーチも振り付け師もやってた方ですが、
まあ、歩く問題児ですよね。ふふふ。
でも、この人のオファーを受け入れたそこに
やっぱりこいつらただもんじゃねー感をひしひしと感じております。
DOIで大輔さんがインタビューでニコライさんの話をしておりますね。
それを聞いてですね、やはり彼は必要だったんだなって思った訳ですよ(嫌だけど)
何かというとですね
プロフェッショナル な部分でという事です。
チームD1skというのは、「大輔が1番」ではなく「大輔を1番に(考える)」だと前に大輔さんが説明していたのを記憶しているのですが、(そういう意味では我々ファンも、あのタオルバナーに刻まれているように、まぎれも無くD1skな訳ですが)
この集団の頭は大輔さんです。ですが、大輔さんを一番に考える頭が大輔さんだと、大輔さんの限界までしか考えられないので、ここに2軸あります。
まず、1本のでかい柱が長光歌子先生。
大輔さんの小さい頃から常に、影に日向に支えて来たコーチです。主に、大輔さんとチームの方向性や、ある意味大輔さんを「お山の大将」にしない為の叱り役と考えられます。ニコライさんから離れた後、どうしても外人のコーチは嫌だという大輔さんの、ある意味我が儘を聞いて、もう一度ヘッドコーチに就いた折は、今までみたいに同じ家に同居はしんどいという理由で、大輔さんが一人暮らしを始めたきっかけにもなりましたね。
そして、もう1本のでかい柱がテケ先生。
たぶん、こちらは技術面での大輔さんの導き役です。主にジャンプと言われてますが、このかた、スピンもステップもスケーティングも大変素晴らしい方なので、きっとその手腕を遺憾なく発揮されておられます。
そして、ナベさん。
歌子先生テケ先生はあくまでも先生。そこへ、年の近いお兄さんのような相談役+フィジカルトレーナーであるナベさんは、全日本の某フラッフを見ている限り、お兄さんというよりもお嫁…いやいや、何というか尽くす人という気分で、大輔さんの爆発処理係というか。デーオタは総出て最敬礼しなくてはいけない素晴らしい役所のお方。
常に表に出てるこの3人と比べて、栄養士の石川さんは裏方ですが、大輔さんの食を担当して、上手にストレス無く体を作る大事な方だし、歌子先生が「よき大人の見本」としてマネージェーにお願いしたイハラさんは、モロゾフさんの個人攻撃をモロに受けたにも関わらず、モロからの電話をちゃんとみんなに伝えたナイスガイです。
という訳で、この集団は非常によく出来ておるのですが、どうしてもその精神回路とモットーは日本人の美意識が常に下敷きになる訳ですよ。
ホニャンと見えますが、高橋大輔という男はですね、立派な大和魂というか、スポーツマンシップに溢れているというか、真っ向勝負大好きというか、当たって砕けろ的な一種独特の、日本人特有の道徳観を常に下敷きにしている人なのです。
多分にこれは歌子先生やら本田先生の影響なのでしょうけれども。
というか、跳べないクワドを跳び続けたり、手術明けにすぐフル試合参戦とか、古くは後輩を「自分が悪い」と庇いきったりとかね、
畜生、カッコいいね、男だね、そこの痺れる憧れるうううううううう 的な
サムライな訳ですがね。
不安でもある訳ですよ。大輔さんのオリンピックへの挑戦は、もちろんコレが最後。あとたった1回しかチャンスはありません。
そして、大輔さんたちは、こういう所ももちろんカッコいいのですが、けして言わないですが、やはり膝に爆弾を抱えている事は確かな訳です。
残りの現役生活の砂が落ちるのが先か、大輔さんの膝が持ちこたえられるのか
時間との勝負でもあります。
男子は空中戦の様相をはっきりと示しております。
大輔さんも今期はSPで1回、FSで2回のクワドを加点付きで決めないと行けない訳です。
そして、さらに今期は大幅にルールが変わりました。
ステップシークエンスの割合がどんどん減っています。今や合計点はスピンの方が上な訳です。
このステップとスピンの比重の逆転に対応できなかったのが2010-2011年、対応できたのが2011-2012年。結果と成績は明らかです。
この様に、ルールの変更で戦略と戦術は大きく変わってきます。
そして、そういった意味での戦術を立てる役目の人がD1skでは弱いなと私は思っております。
そこへ、この「ニコライ・モロゾフ」さんの登場です。
彼は、いちはやくこのスピンとステップの逆転に気がついて、安藤美姫のスピンをどえらく改善してきました。美姫さんは元々ビールマンが出来ていたのですが、肩の脱臼からくる軟骨の損傷でそれが出来なくなって、スピンのレベルがなかなか取れない状態でした。そこをシットスピンに新しいポジションを追加する事で、とうとう最後にはレベル4で全て揃える事ができるようになったのです。
それから、フリップとループの点数の変更も上手に利用しました。
安藤さんは3Lzは本当に美しいですが、3Fは苦手です。エッジを矯正したので回転不足気味なのです。そこで、モロゾフさんはショートから3Fを外し、3Loを投入します。フリップの点数が下がり、ループの点数が上がったので、3FでGOEのマイナスを貰うくらいなら、得意の3Loを完璧に決めてプラスを取る選択でした。おまけに3Lz+3Loじゃなくても、3T+3Tがほとんどの女子の中で、3Lz+2Loでも加点付きならさほど点数が変わらないという事も、上手に利用して、安藤さんに2010-2011シーズン、あのヨナさんを押さえて金メダルを取らせたのです。
まさに、ルール変更への対応にはうってつけのコーチなのです。
今期のルール変更で大きなのは
フリーのコレオステップがコレオグラフィックシークエンスに変わった事。これに関しては、もはや出たとこ勝負。どんな振り付けをしてくるか、どれほど変わった事をしてくるかで、今期のコレオの出来不出来が判断されるでしょう。
もう1つの変更はSPの後半ジャンプの1.1倍です。
ぶっちゃけると、面白くないルールだなって思います。
それはこの前もチラリと書きましたが、4T+3Tを前半に跳ぶより、ステップからの4Tと3Lz+3Tを後半に持って来ちゃった方が点数が上がっちゃうからです。
正直、クワドの本数が同じで、同じくらい加点が付くのなら、大輔さんとパトリックはかなりいい勝負ができると私は思っておりますが、ちょっと怖いのはパトリックが4Sを練習中だということ。
地道な彼の事ですから、今期は無理でも来期は投入してくるかもしれません。
4S 3A 4T+3T で来られると、またも大輔さんは苦戦を強いられるでしょう。PCSもパトリックの方が高いですが、これはクワドの本数に若干引きずられている傾向があるように思います。
大輔さんも4Fを練習すると言ってますが、やはりSとFなら認定される確立も違いますし、得意不得意はあったとしても、博打感は拭えない訳でして…
正直、その辺の戦略とかどうなってんのかなぁ…って気になります。
モロゾフさんは安全策の人だと思われがちなのですが、あのクワド不毛時代に大輔さんに2本のクワドを入れさせていたコーチです。出来る事をするなとは言わないのです。
ある意味、非常にプロフェッショナル。勝つ為の戦術を押さえる、ルールに対応するというのはこの人の一番得意とするところです。
そして、もう一つ。
やはり、その精神構造は日本人には理解できないロシア製。
あれだけの騒動をしておきながら、あちらから、井原さんの電話に連絡してくるこの面の皮の厚さ!この図太さこそ!繊細な大和魂集団に必要な、まったく違う考え方だったんじゃないでしょうか。
やはり、こういう人を形作って来たロシアという国に対して、我々は何処か「よく分からない」という意識を持ってます。
何となく旅行に行くならフランスやイギリスを想定しますが、ロシアに観光で行こうとはなかなか思わない様なものでしょう。
その不思議さに「慣れる」意味で、中にスタッフとして抱えるというのはある意味、チームも少し居心地は悪くなるでしょうけれど、必要な試練だと決めたという事じゃあないかなと思うのです。
こういう、身を切る選択ができるところは、ここの強さだなぁとしみじみ思います。
そして、ルール変更の今年、どういった戦術でいくか、とくとく話し合える状態で、このエキセントリックなコーチを、ある意味一度体験しているメンバーで望むというのは、「駄目なら来期はいいや」でも行ける訳で、まだ1年を残している中での冒険、そういう怖い事をできるだけの信頼と絆があってこその決断だと思いますし、
大輔を一番に考える
という精神から常に逸脱する事なく、更なる新しい変化を受け入れ、柔軟に対応し、相手の技術を吸収出来るチャンスを得ながらも、高橋大輔に金メダルを取らせる目標の為にひた走る
そういう集団が大輔さんを支えているのだなと、安堵させていただいております。
まあ、この集団の絆を引っ掻き回しかねないパーソナルなので、大輔さんも悩んだと思うんですけどね。
でも、やはり厳しいところに自分を置かないと駄目だ…とあえて、居心地の良い日本拠点を減らし、海外を目指す事で、大輔さんもチームも更なる進化を遂げるんだろうなと私は思う訳です。はい。
うん。なんか、ようやくそうやって納得してみよっかなって思った。
DOIのインタビューで、自分は「ない」と思っていたって言ってた大輔さんが印象的だった。あのニコライさんから、歩み寄らせた、「俺が居なければ何も出来ない」などともう豪語させる事はもう二度と無いでしょう。
何となく、ふへへって小さく笑いながら「ああ、嬉しかったんだな」って思ったら
もういっかっていう気になった。
でも
何かあったら次は容赦しねええええええええええええええ
と思ってるデーオタは絶対多いと思います。
まあ、大輔さんには進化するチームD1skが付いてるから大丈夫だけどね!