こんにちは。マドレボニータ北海道の永野間かおりです。
ちょっと遡って、2月27日(土)のことですが、オホーツクキャリアデザインフォーラムにて、
オホーツクキャリアデザイン大賞起業・事業家部門賞を受賞しました!
マドレボニータ会員のさおりんはなんと夫婦で私のエントリーシートと、
プレゼン原稿を添削してくれたし(激しく感謝☆)、
当日会場への応援にも産後ケア教室卒業生たちが来てくれて、とても心強かったです。
釧路から、ワーキングマザーサロン仲間のあいちゃんも!
写真の打ち上げでは、ビール片手に「あそこはもっとこうして」「いやあれは…」と、二人反省会w
みんな、ありがとうございました!話しながらみんなのお顔を見て、すごく安心できたよ~^^
大勢の人たちの前で話すことに、緊張しなかったといったら嘘になる。
でも、こうして人前に立つ時にいつもおもいだすのが、6年前、インストラクター認定試験の前に、
マドレボニータ代表のマコ先生からかけられたことば。
「自分の緊張云々より、この場を用意してもらえたことに、まず感謝の気持ちをもって。
場を準備するって、時間も労力も注ぎ込む大変なこと。お膳立てされるのは、
実はまだ楽なことなんだよ」
それを思い出すと、ワーキャーなんて言ってられない。まったくその通りだもの。
こわくても何でも堂々と、伝えたいことを、相手に少しでも届くように話そうと
冷静になることができた。
そして、笑顔はもう条件反射w!インストラクターはお客さんじゃないから、
いつでもまず自分から笑うんです^^プレゼンの間も、私ずっと笑ってたなーーww
こんなに大勢の人たちに、いっぺんに産後ケアのことを聞いてもらえるっておもったら、
もうワクワクしてたまらなかった!頭の中でずっと「わっしょいわっしょい♪」響いてたw^^
オホーツクキャリアデザインネットワークのみなさま、
貴重ですばらしい機会とチャンスをいただき、ありがとうございました!
ちょっと長いですが、当日のプレゼン内容はこちら!
【オホーツクキャリアデザイン大賞・産後ケアプレゼン内容】
マドレボニータ北海道の永野間かおりです。
みなさんは母親になった女性にどんなイメージをもっていますか?
赤ちゃんはかわいい、育児は楽しい、幸せいっぱい!でしょうか。
でも実は、それだけではありません。
出産のダメージで体はボロボロ、心も不安定です。
そんな産後には3つの危機があります。
1つめは産後うつ。出産した女性の10人に一人は産後うつになっています。
2つ目は、乳児虐待。被害者の4割は0歳児です。
3つ目は早期離婚。子どもが2歳までの離婚が、全体の3割を占めています。
この3つは産後を起点とした社会問題です。
赤ちゃんのケアは万全でも、それを育てる母体のケアは、まだ十分ではないのです。
私は10年前、長男を出産して、心身の不調と夫婦不和を経験しました。
「赤ちゃんが生まれてもっとしわあせになるはずだったのに」、そう悩み苦しんだこと。
それが私が産後ケア事業に取り組む原体験です。
私は5年前から、NPO法人マドレボニータのインストラクターとして、産後ケア事業を始めました。
マドレボニータはスペイン語で「美しい母」という意味です。
しかし当時、オホーツクで産後ケアはまったく知られていませんでした。
産後ケアはママのリフレッシュやガス抜きとしか捉えられませんでした。
専業主婦や育休中の自分にお金を使うなんて贅沢だと、当事者の母親たちにも敬遠されました。
そこで私はこう考えました。
「産後ケアはまだ社会に知られていないだけ。私は、社会や制度が変わるのを
ただ待つのではなく、地域でまだ誰も取り組んでいない産後ケア事業で
身近な社会問題を解決していこう」と。
最初は参加者1名のレッスンから始め、自治体へ産後ケア講座企画書提案のはたらきかけや、
SNSで産後ケアの発信も続けました。
すると卒業生が口コミや自治体への講座リクエストで応援してくれるようになりました。
一昨年からは札幌、十勝、釧路など、道内各地での産後ケア講座も増えてきました。
この5年間の産後ケア受益者は920名となりました。
産後ケアに取り組んだ母はこう話してくれます。
「子どもを産んだら自分のことは後回しが当然だと思っていた。
でも産後ケアで私が元気に笑顔になったら、家族の笑顔も増えた」と。
産後ケアは母親がより自分らしく生きるための、新しい価値観の提案です。
私は、産後ケア事業を通して、笑顔の母、夫婦、家族を増やしたい。
産んだら誰でも当たり前に産後ケアを受けられるよう、社会の仕組みを変えていきたい、
そう願っています。
また、女性活躍推進が進む今、企業に育休中の女性社員の復帰支援としての
産後ケアを提案する準備をしています。
「美しい母が増えれば、社会はもっとよくなる」
私はそう信じて、これからも産後ケア事業を続けていきます。
6年前、「ずっと専業主婦でキャリアも何もない」と不安で泣きながら、
でも「どうしても北海道に産後ケアを広めたい、私がその旗振り役になる!」と、
夢を信じてはたらく道に一歩踏み出して、ほんとうによかった。
産後ケアは少しずつではあるけれど、着実に認知され、広まってきています。
そしてここから、もっと加速度を増して広めていきます。
願って行動すれば実現していくことを、私はこの5年間の産後ケア事業で知りました^^
6年前の自分からは想像もつかない景色と、それをともによろこんでくれる
仲間たちの笑顔を見られて、とてもとても感慨深いフォーラムでした。
あらためて、ありがとうございました^^