「生きづらさ」の正体 | 生きづらさをかかえて、暗いトンネルの中にいるあなたへ ~一緒に苦しみの中から見えてくる光を探す~

生きづらさをかかえて、暗いトンネルの中にいるあなたへ ~一緒に苦しみの中から見えてくる光を探す~

うつ病、双極性障害、適応障害など、心の悩み専門のカウンセリングを行っています。横浜拠点で全国対応。ブログでは、「自助本」と「オリジナルの詩」を中心に発信しています。一緒に暗いトンネルを抜け出しましょう。

 

 

 

 

 

こんばんは、こうじです。

 

うつ病に関する本を紹介しています。

※本の紹介は【月・水・金】の予定です

 

 

 

 今回はこちらです。

 

◆大饗広之『なぜ自殺は減らないのか』/勁草書房

 

 

 

 

 

 

 

 

 \こんな方におすすめ

右矢印自殺にいたる心理状態を知りたい
右矢印自殺へ追いこむ社会の構造を知りたい

右矢印「生きづらさ」の正体を知りたい

 

 

 

 

 

「自殺」を減らす手がかり

著者は、日本福祉大学子ども発達学部心理臨床学科教授で、精神医学と精神病理学を専門としている方。

 

 

この本は「なぜ自殺が減らないのか」を、著者が専門とする精神病理学(異常な精神現象を体系的に分類・整理し、その機構を明らかにし、経過を究明することを目的とした学問)から明らかにし、解決に向けての手がかりを示したものです。

 

 

 

今回の本は、個人の症状に直結する解決策が書かれているわけではないですし、内容が難しいため、読書は強くおすすめしません。

 

 

しかし、社会システムの変化やいじめの構造などからひも解いていく展開は、たくさんの気づきがあり、個人的にはひじょうに興味深い内容でした。



そして、この本を手に取った一番の収穫は、「生きづらさの正体」を解明する手がかりのようなものが得られたことでした。

 

 

そこで今回は、私が学んだ「生きづらさの正体」と、「生きづらさを生きがいへ変えていくためのヒント」など、個人的な気づきや学び、感想などを交えてお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

「物語」の変容

私たちは、「人生という物語」の中で、「主人公」として生きようとする

 

 

自殺問題に切り込むには、この「物語」の変容に目を向けざるを得ないと筆者はいいます。どのような変化があったのかを私なりの解釈でまとめると、以下のようになります。

 

 


80年代前半までは、「経済成長」という一本の右肩上がりの線上にいた。そこには「大きな物語」が存在し、誰もが「物質的な豊さ=幸せ」という首尾一貫した人生を描くことができた。ところがバブルがはじけ、おおきな船に乗ってさえいれば将来が保証されるような、成長神話はくずれていった。そして、インターネットなどの科学技術の進歩とともにグローバル化が加速し、価値が多様化する。私たちは、その多様化した「小さな物語」ごとに居場所をつくっていかなくてはならなくなった。すると、「大きな物語」の中で押さえられていた、「わからないもの・おぞましいもの」があふれだし、自分の力では対処できず、うつ病や自殺などのメンタルヘルスの問題が頻発してきた、というのです。

 


 

昔は、成績の良し悪しなとで「よい子・わるい子・ふつうの子」といったように、紋切型のように進む人生をふり分けられていましたが、いまでは、「ふつうって何?」といったように、他人の人生に安易に踏み込めなくなりました。



都会暮らしで物質的な豊かさを求めるよりも、ミニマリストに代表されるような、田舎暮らしで清貧こそ心の豊かさだと人生を謳歌する人も増えてきているわけです。



また外見がふつう、成績が優秀な子にかぎって、いじめの首謀者になったり、社会に適応できずオウムの事件のような犯罪に手を染めてしまったりするような事態も起きています。



人生の成功方程式をなくし、わからない問題に自分なりに対応しなくてはならなくなっているということです。





 

いつでもその場を離れることができる「軽やかさ」をもつ

これだけ先が読めず、生き方が多様化している現在では、何がよくて、何がわるくて、何がふつうなのか、もはや誰もわからなくなり、その場その場でカメレオンのように環境に適応していく生き方しかできなくなっているのではないでしょうか。

 

 

だから私たちは、家庭、職場、友達など、それぞれの「小さな物語」の中で波風を立てないよう、仮面をかぶって自分を演じるしかありません。



しかし、昔のように「大きな物語」の中では「私=主人公」になりえたものの、このような「小さな物語」の中では、脇役として片隅の幸せしか感じることしかできなくなっているのです。



だからこそ「自分の人生には、別の大きな道がある」そう信じて、「本当の自分」「本当の幸せ」を求めてもがき続けてしまう



特にトラウマを抱えている人は、いまの自分を築いているはずの土台である「過去の自分」を否定する傾向があるため、足場も逃げ場もなくなり、私は生きていてはいけないと退路を断たれてしまう。



このような「本当の自分」「本当の幸せ」を追い求めることが、「生きづらさ」の正体なのではないかと私は思うのです。

 

 

残念なことに、その固定化した「本当の自分」を追い求めれば追い求めるほど、変化していく社会には適応できなくなります。そして自分のちょっとした失敗も許すことができず、自分を消したいとまで思い詰めてしまう。

 

 

私たちが生きていく社会がとどまることなく流れていくのであれば、私たちもひとつのところにとどまっているわけにもいきません。まわりとのズレが大きくなればなるほど、どんどん自分が取り残されていくのです。

 

 

そもそも「大きな物語」が崩壊した以上、自分が描く人生という物語は、思い通りになるとは限らないのです。

 

 

樹木希林さんがお亡くなりになったあとに出版された『一切なりゆき』では、人生についてこのように述べています。

 

 


人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前。こんなはずでは・・・というのは、自分が目指していたもの、思い描いていた幸せとは違うから生まれる感情ですよね。でも、その目標が、自分が本当に望んでいるものなのか。他の人の価値観だったり、誰かの人生と比べてただうらやんでいるだけなのではないか。一度、自分を見つめ直してみるといいかもしれませんね。

 

 


一つの信条にしたがって人生を全うするという生き方も素晴らしいですが、あまりにも「大きな物語」を求めすぎると、その中でしか自分を主人公として描けず、少しでもはみ出た自分は不幸の対象となってしまう



物語がレールで主人公(わたし)が列車だとしたら、たとえ違った道を走っても、またそのレールからはみ出したとしても、列車は列車であり、「わたし」は「わたし」ではないでしょうか。

 

 

わたしのまわりに「小さな物語」がいくつも存在するのであれば、その物語ごとに自分を主人公として描けるように脚本を変えていけばいいのかもしれません。



誤解のないようにいうと、相手に合わせた生き方をしろというわけではなく、その場でその場で自分を表現できるような生き方をしていくということです。

 

 

生きづらさを抱えている私たちにとって必要なことは、ひとつの場所にとどまることではなく、「いつでもその場を離れることができる軽やかさを持っていなさい」ということなのかもしれません。

 

 
 
 
 
 

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