何日か前に、弟が脳梗塞で倒れて絶望的、と書いた。だが、それから間も無く父から連絡があり、少し回復したということを聞いた。

 

相変わらず面会はできないらしいが、リモートで対面した父によると、

 

「こちらの声に明らかに反応してリアクションがあった。右半身は麻痺していて、言葉も話せない。表情も嬉しいのかどうかもわからない。だが、ごく短時間だが、車椅子に乗せたりもしている」とのこと。

 

目にライトを当てるとわずかに反応する程度の状態からすると、随分と回復したものだ。

 

これは、奇跡とかいうことになるのだろうか。単純に30代とまだ若いから回復したとも言えるが、祈りが通じたと思っておこう。特定の神には祈っていないが、もし、超越者のようなものの力が働いているとすれば感謝するしかない。

 

看護師からラジオを持ってくるようにと指示があったという。倒れる前、弟は音楽や落語を聞くことが好きだった。彼に頼まれて、三条の「パララックスレコード」まで前衛音楽のCDを買いに行ったこともあった。聞かせてもらうと、雑音かと思うような電子音楽?のようで全く理解できなかった。彼が回復して渡せるようになったら、新しいCDでも贈ってあげようかと思っている。

 

なんにしても、弟が回復してくれて本当に良かった。

 

あまり状況の良くない私にとって、久々の朗報だった。