北京オリンピックの日本代表は、17日、ノルディック複合団体(渡部暁斗、渡部善斗、山本涼太、永井秀昭4選手)と、フィギュアスケート女子シングルの坂本花織選手が銅メダルを獲得。今大会のメダル数を17個(金3銀5銅9)に増やしました。終盤戦になっても日本選手の勢いは衰えず、連日のように活躍が光っているので、ウィンタースポーツファンは満足感でいっぱいのことと思います。

 

フィギュアスケート女子シングルは、ロシアオリンピック委員会の選手が圧倒的に強い(表彰台独占もあり得た)という状況下、坂本選手が3位に食い込んだのは立派です。この種目で日本選手がメダルを取るのは、2010年のバンクーバーオリンピック(浅田真央さんの銀メダル)以来12年ぶりです。

 

ノルディック複合団体の表彰台は、1994年のリレハンメルオリンピック以来28年ぶりの快挙です。リレハンメルの頃は、団体メンバーが3名で、ジャンプがノーマルヒル(2回試技)。クロスカントリーが30km(ひとり10kmずつ)という方式でしたので、ジャンプでリードを奪い、クロスカントリーで逃げ切るスタイルでした。

現在はルール変更により、団体メンバーが4名で、ジャンプ(ラージヒル)は1回試技のため、クロスカントリー(20kmをひとり5kmずつリレーする)にウエートがかかります。北京の複合日本チームは、ジャンプを4位で折り返し、クロスカントリーでひとつ順位を上げての、銅メダル獲得でした。

勝負の仕方は変わりましたが、最後まで諦めない粘りが、久しぶりのメダル獲得となって実を結んだ様子がうかがえます。