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2005-07-30 22:59:53

偽造防止技術で偽造はできるか

テーマ:コラム

 昨日、仕事でちょっと印刷技術に関する特許を調べていたのですが、そこで面白いものを見付けました。


 試しに特許電子図書館のココ で、昔の「財務省印刷局長」や今の「国立印刷局」で検索すると紙幣の偽造防止技術などに関する特許出願が出てきます。例えば、2006年からパスポートにICが搭載される ようですが、それって一昨日公開されたコレ かな、とか興味深いものばかり。


 しかし、なぜ国立印刷局(昔は財務省印刷局長)は特許を取ろうとするのだろう。特許権が消滅するのは20年後だから、その頃には技術も相当進歩してるだろうし、それまでは独占したい、とか、ライセンス料で稼ぎたい、とか、防御の為とかか。紙幣の印刷技術とかって詳細は秘密なものだと思っていたので素人な私には不思議な感じ。


 ただ、特許権が消滅するのは20年後でも、発明の内容は18ヶ月後に公開される訳で、結果的に偽造の為の指南書を世界に発信されてる観もある、しかも無料で。偽造する人達が特許料を払って合法的に違法な偽造物を作るのも変な話だし。


 最近では、海外からの特許電子図書館へのアクセスが多く技術流出するから制限を設けようという動きもあるようですが、言語の壁も意外と低かったということでしょうか。かく言う日本人の私も一々感心して読んでいたわけで。高度な技術使って作ってるんだから気軽に偽造するな、って抑止効果があるのかも知れませんが、専業の偽造組織にとっては高揚効果になるのかも知れませんし。知らないけど。そもそも独占して印刷してる国立印刷局の特許出願、その理由は深いのか、あるいは浅いのか。

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2005-07-28 19:41:43

著作権改正とその周りの人々の行方

テーマ:コラム

 相澤英孝教授が、コラム「著作権法改正の行方 」 の中で次のように述べておりました。


情報化社会の進展により,重要性を増している著作権法が,その機能を果たすことができるように,改正されることが求められている。そのような改正がなされるまでは,著作権法の機能を理解した裁判例が積み重ねられることによって,著作権法がその機能を果たすことが期待されている。


 つまり、「そのような改正が」なされていないわけだ。もっとも、知的財産戦略会議角川歴彦氏のような商機があるのだからとにかく作ってみてやってみるスタンスで立法されては裁判例を積み重ね機能を果たすことなど期待できない。いや、むしろ規定が無効とかなったら迷惑じゃん。ヤリ逃げまんまんな脂っこい人達は困ったものだ。議員でも役人でもないから責任問われないし。って何の話だっけ。


 で、これら刹那主義的立法のツケは裁判所や学者の所に行くのだから大変そう。「じゃ、後はヨロシク」って適当な立法するから困る、って知財高等裁判所 創設の折に裁判官漏らしてたし。


 そういや相澤教授って知財戦略会議のメンバーに入っていない。あらら、それでは「じゃ、後はヨロシク」のヨロシク頼まれる方の一人なのかも知れませんね。頼もしいけど、大変な役回りだ。

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2005-07-25 22:02:39

泥棒から泥棒しても泥棒だけど

テーマ:コラム

 このところ不具合続きなここAmebaBlogですが、前回から字がちぃちゃくなって直らない。ま、いいか。


 さて、泥棒から泥棒しても泥棒だ、と学生の頃に習った記憶があります。最初の泥棒には所有権がないのにそれを盗んだ二番目も泥棒になるのは最初の泥棒の占有権を侵害するからだ、そんな説明だったと思う。


 では、著作権侵害者の作品を著作権侵害するとどうなるのだろう、なんて前回エセドラえもんを書きながら考えていました。例えば、意匠権の場合は類似に類似してても元のと類似していなければOKだった気がするのですが、さて著作権の場合はどうだろう。


 「似非ドラえもん」が「本家ドラえもん」のパクリだと仮定して、「似非ドラえもん」を誰かがパクったとしたら、やっぱり「似非ドラえもん」・・・か。もとい。「記念樹」を誰かがパクったら著作権侵害になるのだろうか。侵害行為だとすると、それは「記念樹」に対する侵害なのか、「どこまでも行こう」に対する侵害なのか、両方なのか。ついでに、「記念樹」のパクリ作品が「どこまでも行こう」と似ていなかった場合、どうなるのか。調べても分からず、考えたら尚更分からなかったので、とりあえず(続く)。


追記:ちぃちゃい字は元に戻りました。

再追記:上で述べた類似意匠、なんと6年も前に無くなっていて、今は関連意匠という制度だそうです。現行制度だと「類似に類似してても元のと類似していなければOK」ではなくNGのようです。スミマセンでした訂正します。

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2005-07-22 19:45:54

どうすりゃいいのさ著作権の許諾

テーマ:コラム

 そう言えば、米国連邦通信委員会(FCC)サイト に登場したキャラクター、その後どうなったんでしょ。例えばアレを使用しよと思ったら何処へ許諾を頼みに行ったら良いのだろ。何処かに著作権はあるはずだし。それもかなりの未来まで。


 FCC側からの許諾で使えるのか。それとも藤子・F・不二雄さん側から許諾を得るのだろうか。それとも両者から得ないといけないのだろうか。もし、FCC側から許諾を得てこのキャラクター使って商標登録とかしたら本家ドラえもんは困る、つーか怒るだろね。


 著作者人格権となると、更にややこしい。FCC側から許諾を得れば事実上どんなドラえもんだって許されそうだし。そのとき藤子・F・不二雄さん側は地団駄を踏む事になるのだろうか。ドラえもんという著名なキャラクターでさえ、FCCという大きな公的機関が公然と使う。米国って他国へは厳しいのにね。でもま、この辺で国家の利益とか絡んで国ごとに判決が分かれ混乱しても面白いのかも知れません。どこかの国ではそっくりディズニーシリーズとか出てきたり。そのとき皆はそこへ許諾を求めに行けばよいのかな、とか思いました、エセドラえもんを見ていたら。妄想だけど。昨今叫ばれている著作権保護強化って何だろ。

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2005-07-20 23:18:32

商標権担保融資

テーマ:コラム

 報道による と、プロアイスホッケーチーム「日光神戸アイスバックス」の商標権を担保にみなと銀行が融資、という。このところ政府が知財流通を煽っていることから知財信託なんてニュースもよく耳にしますが、例えば特許権の場合、日本では眠ったままの冬眠(永眠)特許が多いことからも不動産のように運用するのは難しいんだろうな、なんて冷淡に見ておりました。特許でさえ難しいのだからアニメファンドやアイドルファンドの類は宝クジ並で、こんなの中世のパトロンだって手を出さんだろ、くらいの傍観状態。


 てな具合に関心など全くなかったのですが、商標権の担保ですか。それもグッズ販売で利益が見込める、ですか。確かに公式グッズを売っている限り商標権収入は見込めるですね。類似の商標を登録して別の所に売ってしまう、とか、キャラクターの著作権は別個にあります、とか余計な邪魔がなければ。なるほど、みなと銀行面白いこと始めたじゃん。これでファンドとか組んだりしたら・・・う、買うかも。

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2005-07-17 23:17:52

著作権は野蛮を守るのか

テーマ:コラム

 The Casuarina Tree さんやBENLI さんでもbe on Saturday を取り上げておりましたが、やはり日本文芸家協会知的所有権委員長の作家・三田誠広さんのこの発言は突飛だ。


例えばサンテグジュペリ(1944年没)は欧米では権利が続いているが、日本では勝手に翻訳が出せる。野蛮な国と見られているだろう


 なるほど、著作権保護期間の長さで文化的と野蛮とに分かれると言うのですね。この理屈だと著作権で世界の先端を走るのは80年保護のコロンビア となる。なかなか変わった見解だ。これじゃあコロンビアから見ればどこの国だって野蛮ではないか。


 前にも少し触れました が、50年代レコードが米国では権利存続してるのに欧州では権利消滅し自由に使える。では、米国は欧州を野蛮な国々め、と見ているのか。日本や欧州をはじめ多くの国では実演家に著作隣接権があるが米国にはない。この状況は何と言うのだろう。ついでに岡本薫前文化庁著作権課長は、


アメリカの「国際著作権戦略」は、「アメリカがたくさん作っているものは外国でコピーできず、外国がたくさん作っているものはアメリカでコピーできるようにする」という状況を目指した、極めて単純なものである

「著作権の考え方」215頁(岩波新書・2003年)


 て述べてるし。さて、誰が野蛮と見えただろう。

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2005-07-14 23:58:45

非営利なら独自編集バージョンも公開

テーマ:コラム

 レッシグ教授 によると、PBS がCCライセンスを採用し放送テレビで初の全編ダウンロード可能な新番組シリーズをインターネット限定で公開するという。で、PBSのVice Presidentは


視聴者は気に入ったコンテンツを再配布できるだけでなく、独自に編集したバージョンを非営利で公開することさえ可能です


 と言う。素晴らしい。待ってました視聴に留まらない使ってよいコンテンツ(PBSて見たことないけど)。使えるコンテンツなら視聴する、という人達が寄り合う界隈とか楽しそうだし。このようにコンテンツは未来側に希望を持てば良いのでしょう。ま、愛憎深き身近な過去側コンテンツが使えるのがネタが豊富だし一番嬉しいのだけれど。ついでに、視聴だけで充分な場合も多いだろうけど。


 また、非営利なら独自編集バージョン公開OKライセンスしたけど後程気が変わってシマッタ場合、親バージョンを編集した子や孫、そして彼ら編集バージョンからライセンス受けた人達への影響はどうなるの、なんて課題もあるかも知れないけど、何はともあれこの試みへの期待大。

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2005-07-12 18:24:56

零細な金額だからの施策

テーマ:コラム

 今月28日に文化庁ではまた私的録音録画補償金の見直しが検討されるんですね。この前 、商品を買った後から補償金返還請求するのは面倒なのでレジでできたら便利みたいな事を書きましたが、そう言えば、著作権法には零細な金額の権利を実現する為のドンブリ作りました、てな制度てありますね。放送やレンタルした場合の。


 例えば、音楽レコードを放送に用いた場合、放送事業者は芸団協を通じて実演家へ二次使用料を支払う。なぜ実演家個人ではなく芸団協なのかと言えば、加戸守行 氏は(古いけど)「著作権法逐条講義新版」435頁(著作権資料協会1991年)においてこう述べている。


個々の実演家にとっては零細な金額のものになる可能性が十分ございますし、支払い側もいちいちレコードをかけるたびにどの実演家の実演を使用しているかをチェックして支払うということになりますと、二次使用料そのものよりもその調査費のほうが膨大な金額にのぼるということが考えられます。(435頁)


 つまり零細な金額だと手間の方が高くつく。しかし、だからと言って放っておいた訳ではないんですね。二次使用料などの権利ではそれを実現するための施策を講じた。のだから私的録音録画補償金の返還についても何らかの施策を講じなければバランスが悪いと思うのだが。個々には零細な金額だから二次使用料とか支払わなくてもよいよ、と言うなら別だけど。


 そもそも私的録音録画補償金制度で何が補償されるのさ、て気もするし、どういう展開になりますやら。

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2005-07-10 22:41:33

文部科学委員会ご歓談

テーマ:コラム

 The Casuarina Tree さんのところでは日頃面白ネタを読ませて頂いているのですが、さっきも見付けました。昨年文部科学委員会での自民党城内実代議士の質疑とその答弁。発言者はそれぞれ面白いのですが結論として毒にも薬にもならなそうなので小さくツッコミでも入れてみましょう。まあ些細な事なのですが。


城内委員

~省略~ JASRACという日本音楽著作権協会があるんですけれども、それにお金を払う。お金を払えばいいじゃないかということですけれども、お金を払って、じゃそれが著作隣接権者に渡っているかというと、どうもそういう実態ではないというように私は認識しております。 ~省略~

(省略は鎌津間)


 そりゃあJASRACから直接著作隣接権者にお金渡さんです城内先生。渡しちゃマズイと言うか。管理してるのは著作権であって著作隣接権でないですから。それとも制度が変わったか。


素川政府参考人

~省略~ 実演家とか作詞、作曲家の権利の使用料につきましては、日本音楽著作権協会やレコード協会に権利を管理委託しているという場合が多いわけでございますので~省略~

(省略は鎌津間)

 実演家が実演家として日本音楽著作権協会やレコード協会に権利を管理委託しているという場合は多いと言うより皆無でございますので。芸団協と訂正しておきましょ。


城内委員

~省略~ペンネームを使ったり、マイナーなレーベルだと、本当にだれに断って許諾を得るかという難しい手続もありますので、そういう実態を踏まえて、より国民に、こういう過去の古い音源がアクセスできるような施策をぜひとっていただきたいと思います。

城内委員

~省略~例えばセーフガード措置を導入するとして、売れ始めたら審議会か何かにかけて、レコード会社が、ちょっと待った、これについては対象外ではない、対象にするということで対応できるんじゃないかと思うんです。 ~省略~

(省略は鎌津間)


 誰に断って許諾を得るか難しい音源を解放して売れ始め「ちょっと待った」と言うのは誰なのか。


 以上、ま、どうでもいいんでしょうけどね。

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2005-07-07 23:11:00

権利の放棄を認めない掟

テーマ:コラム

 レコード売上があってもバンドメンバーには印税が入らない従来の仕組みを変えていく、という前回のRandCネタに関連して、そう言えば欧州にはバンドメンバーの権利が放棄できない、てな規定があったような気が・・・と探してみたらありました。少々古いですが。


 「貸与権及び貸出権並びに知的所有権分野における著作権に関連する特定の権利に関する1992年11月19日の理事会指令」という些か長ったらしいタイトルの欧州委員会理事会指令で、著作者または実演家の相当なる報酬に関する放棄不能の権利として規定されていた。


4条

1. 著作者または実演家が、レコードまたは映画の原作品もしくは複製物に関するその貸与権を、レコード製作者または映画製作者に移転しまたは譲渡したときは、この著作者または実演家は、貸与の相当なる報酬を受ける権利を自己のもとにとどめるものとする。

2. 貸与の相当なる報酬を受ける権利は、著作者または実演家はこれを放棄することができない。

(翻訳:駒田泰土)


 いちいち権利者全員とコンタクトをとったりギャラを渡すのは面倒って事で僅かな金額で権利を切り売りさせてその後文句を言わせない、てな慣習が浮き彫りな感じですねえ。でもま、こんな慣習は貸与権に限らずある訳だから、色々な権利を放棄禁止にしたらアレコレと慣習の実態が明るみに出て賑やかそう。しないだろうけど。

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