第255回「今年最後のエソテリック盤!デュトワの幻想的なドビュッシー&ラヴェル管弦楽曲集!」 | クラシック名盤ヒストリア@毎日投稿中!!

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みなさんおはようございます☀
12月15日の日曜日。私はインフルエンザのため家で寝ていましたが、この日2019年最後のエソテリックSACDが3種類発売しました。
今回はその一つであるデュトワとモントリオール交響楽団によるドビュッシー、ラヴェル管弦楽曲作品集をご紹介していきます。


「シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団」


ドビュッシー作曲:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲
ラヴェル作曲:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より第2組曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、ボレロ



20世紀初頭に猛威を振るった2人のフランス音楽作曲家。ドビュッシーとラヴェル。
この2人の幻想的な曲は今もなお多くの人々に人気がありアマチュア問わずプロでも多く曲目として取り上げられます。
今回はそんなフランス音楽を得意としたデュトワの最も素晴らしい演奏がエソテリック盤で更に素晴らしさを増して戻ってきました。

それぞれ管弦楽曲作品集を作り上げており、ドビュッシーとラヴェル共々非常に人気の高い名盤となっています。
今回はそれぞれの選集から特に人気がある曲が選出されています。

ドビュッシーサイドは交響詩「海」と牧神の2曲。それぞれ美しさと細かい繊細な部分全て聴くことができイヤホンユーザーである私にとっては非常に嬉しいところ。
またエソテリック盤は低音域の音が良くなっている印象を毎回受け、特にバスドラムのロールやコントラバスのピッチカートなどの存在が強く表されています。
もちろんヴァイオリンやヴィオラ、チェロと木管楽器も美しく霧がかっているけれども楽器の良さを曲に繋げられている印象を受けます。
そして盛り上がり迫力満天の演奏は以前紹介したミュンシュとパリ管の1967年ライヴの「海」とはまた違う良さを見出せます。
牧神も木管楽器と弦五部という小編成ではありますがストラヴィンキーのバレエ音楽「春の祭典」と共に後のクラシック音楽作品に大きな影響を与えた作品の一部としての美しさも十分に兼ね備えています。

ラヴェル側はダフクロとパヴァーヌそしてボレロの三曲。
どの曲も人気のある曲。ダフクロに関しては特に有名な第2組曲を取り上げています。
同時にこの曲はデュトワとモントリオール響にとって代表的な全曲盤と同じクオリティで全く濁りのない洗礼されたオーケストラの演奏を繰り広げています。
全員の踊りはノンストップで狂いなく演奏されておりその怒涛の勢いは誰にも止めることができないそんな気がします。
パヴァーヌの素朴な雰囲気も聴いているだけで心が安らいでいきます。
そして最後はボレロ。
冒頭から最後へのダイナミクスの変化は素晴らしいものでデュトワとモントリオール響だからこそできる演奏がそこにありました。
下手な小細工をせず全てを出し切ったものが今回の演奏と言えましょう。

さて今年最後のエソテリック盤3種類のうち一つ目を紹介し終えました。
今回の3種類はどれも素晴らしいものが勢揃いしているのでなくなるのも早い可能性がありますのでお早めに…