今回は、TOMIXのE501系(2012年製品)とマイクロエースのE501系(2013年製品)を比較してみたいと思います。

・前面
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フロントガラス上部に違いが見られますね~
マイクロエースはガラス内側を黒で塗装しているのに対し、TOMIXはガラス内部に黒いパーツをはめています。実車に近いのはTOMIXですね。ガラス内側を塗装すると、E231系のようになってしまいます。また、マイクロエースはクハE500、クハE501のスカート欠き取りも再現しています。なお、TOMIXには紙で自作した連結器カバーを付けています。

・車体側面
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TOMIXは車番、ATS標記、号車番号は転写シートで再現しますが、マイクロエースはこれらが印刷済みであることに加え、エンド標記と所属標記も印刷されています。(TOMIXは自作デカールにて所属標記を再現しています。)また、車体のシルバー色の雰囲気も少し違います。

・クーラー
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メッシュ状の部分の表現が異なります。そしてクーラーがついている位置自体が両者で異なりますが、正しいのはマイクロエース。TOMIXのE501系は209系0番台の1、2次車(京浜東北線のウラ1~ウラ15編成と、南武線のナハ1編成)を流用しているためです。

・ラジオアンテナ
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マイクロエースは屋根へつながる細いコードまで表現してあります。芸が細かいな~
でも、両者とも位置が東急・新津製のものになってしまっています。川重製はもっと前寄りです。

・パンタグラフ
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ちょっと配線が違いますが、大差は無いように見えます。ただ、TOMIXは碍子の位置を直流・交流で選べるようになっていますが、マイクロエースは直流で固定のようです。

・台車
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台車の造形はTOMIXの方がシャープな印象を受けます。空気バネもTOMIXの方がリアルです。マイクロエースは波打ち車輪を再現しています。

・床下機器
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最大の違いはこれでしょう。TOMIXは209系を流用しています。(画像はモハE501)TOMIXのHPには「金型の関係で床下機器に異なる箇所があります」とありますが、「ほとんど異なります」と言った方が適切でしょう。マイクロエースは実車に忠実、と言いたいのですが、サハの床下が実車とかなり違います。サハE500はよく分かりませんが、サハE501はサハE231を流用しているようです。残念!

・車内
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TOMIXはグレーですが、マイクロエースは青緑色で、かなり派手です。マイクロエースは座席まで細かく造形してあります。

・ライト
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どちらも同じ電圧をかけています。マイクロエースはLEDを使用しており、明るいです。電球を使用したTOMIXは暗めで、方向幕も電球色になってしまっています。E501系の前照灯はシールドビームなので、前照灯の色味は電球のTOMIXの方が実感的かもしれません。

いかがでしたか? 同じ電車の模型でも、メーカーによっていろいろな違いがあって面白いですね!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。