夜。寝れなくて、珍しくDVDをデッキにセット。

久しぶりに「仁義なき戦い」を観ました。
頂上作戦編です。

久しぶりに観たせいもあってか。
とにかく刺激的すぎた。
スピード感と、迫真の演技は、今のそれでは全く及ばない。
凄すぎます、この映画。

実際に殴っていたと聞くからね。
もうあれは演技の域を越えていたと言うわけ。

多分、今の若い人や、女性は、
この映画を観た事がないかもしれない。

パブリックイメージとしては、
「暴力万歳」の「極道映画」って言うイメージだよね?
でもね、それはちょっと違っていて....
(まあ、実際に題材がヤクザだから、そういうシーンのオンパレードだけど)

作品を通して、深作監督が訴えたかったことは、
つまるところ「暴力の先にあるものは虚無」って事だと思う。

俺もね、
それが大人になって、やっと分かってきたというか。
「真」がね、やっと見えてきた気がします。

戦後まもない広島の街を題材にしたストーリーは、
俺にとってはすごく身近でさ。もちろん、産まれていませんが...
親が中学高校の頃で、祖父母が今の俺ぐらいの年齢で。
復興と、この先の平和を願い、広島の人々が、いや、全国の人が、
がむしゃらに働いていた時代で。

通称「原爆スラム」と呼ばれた、バラックが立ち並ぶエリア。
今で言う基町や平和公園のあたりね。
闇市から少しずつ身を立て、野望と野心を抱く若者達。

言い換えれば、若者群像劇。

時代背景と、その土地が抱える歴史と、
広島の風土が、元来持ち合わせている人間性と。

それらと、当時実際に起こっていた、
限りなく事実に近い、バイオレンスなフィクションとを、
絶妙に織り交ぜた、凄い映画なんだと言う事を再認識しました。


まさに、
今も昔も、俺のバイブルです。


そして、映像の中には、
大物「漢」俳優たちの若かりし姿。
そんな彼らが放つ、広島人の俺から見ても痺れる広島弁。

全てをひっくるめて、マジでカッコいいっす....
セリフも全てが「名セリフ」だしね。
いちいち、巻き戻して、何度もそのセリフ達を聴いちゃったよ。
広島人が、いや、現代人が、
改めて、キモに命じなければいけない名言ばっかりだよ。




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