今年のドラフトで指名され入団が決まった支配下6人、育成2人の選手たちは2002年から2007年に生まれました。そのうち、ドラ5山県秀は、「ドカベンの殿馬に似たタイプ」と紹介されましたが、ドカベンを知らない若い世代も増えているようで…。
漫画「ドカベン」は1972年から81年まで週刊少年チャンピオンに連載されました。1976年からはフジテレビ系列でアニメが放送され、当時の野球少年を中心に愛されました。
殿馬はその中に出てくる名物キャラクター。167㎝と小柄ながら、二塁手として守備範囲が広く、チームのピンチを救ったことも数限りないーという設定。打席では秘打「白鳥の湖」などリズムに乗った変則打法が人気を呼んでいました。
2002年生まれの山県は当然ながら、リアルタイムでは読んだり見たりはしていませんが、「よく似ていると言われたことがあるので…」と知っているそうです。
しかし、若い世代の中ではその記憶は次第に薄れつつあるようです。HBCラジオの情報番組で、若手のプロ野球実況担当アナはドカベンを知らない―と言っていました。野球漫画と言えば、「メジャー」などを挙げていました。トレンドはプロ野球からMLBなのでしょうか。
これはドカベンのキャラクターフィギュア。山田と岩鬼です。残念ながら、殿馬のフィギュアは持ち合わせていません。「ドカベン」ではルールの隙間を題材にしたプレーを漫画にした場面もありました。それが実際の甲子園でも出現し、球児たちがドカベンでこのルールを知っていたこともニュースになりました。
水島新司の不朽の名作「ドカベン」。その中の殿馬に似ていると言われた山県。長身ぞろいの同期生の中で背は低く見えるものの、実は176㎝あります。上川畑大悟の167㎝、水野達稀の171㎝よりは高いです。背の高さで言ったら、上川畑が殿馬似ですね。水野、上川畑を押しのけて山県は二遊間に居座れるのか。ほかの選手も含めての競争を楽しみにしています。
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「山縣」の漢字はスポーツ紙・一般紙にならって常用漢字を使い、「山県」と表記しています。