こんにちは!
『知っておきたい繊維の知識(素材編)』(ダイゼン㈱)より
ご紹介していきたいと思います。
【綿の発展】より
綿はインダス文明で発達し、やがて各地で栽培されるように
なりました。
アメリカ大陸では、ヨーロッパ人がはじめて上陸したとき、
綿はすでに栽培されていましたがそのルーツは不明だそうです。
綿のわた状の繊維を生じるのは、在来2品種とアメリカ産2品種
のみで、アメリカ産の品種(新大陸綿)は、従来の品種(旧大陸
綿)に比べて繊維が長く品質が優れ、このため新大陸綿は世界
各地に普及し、現在栽培されているほとんどが新大陸綿です。
綿は農産物なので気候風土や作柄に影響され、品種に差が生じ
日本では紡績するときに数種類の綿を混合することによって
糸の品質を安定化することが一般的でした。
綿は人口交配などの努力と栽培や収穫に多くの労働力を必要とし
灌漑や肥料など栽培方法の改良や機械力の導入によって生産量が
維持されています。
しかし最近では無農薬栽培、有機栽培による無公害製品や
手摘みによる品位向上など種々の対策が講じられてきています。
それではまた次回に続きます~♪