ENEOSグローブはこのほど、ガス漏れ対応VRシミュレーター「VRガス漏れハンター」の「集合住宅編」を開発し、特約店などへのレンタルを開始した。
同社は2024年11月にVRガス漏れハンター「戸建住宅編」を開発し、レンタルなどを通じて特約店の保安力向上をサポートしているが、ラインアップが充実することになる。
近年は保安の高度化で減少傾向にあるものの、LPガスのガス漏れによる事故は爆発事故などが発生すると大きな被害をもたらす可能性があることから、より実践に近い形でのガス漏れ箇所を確認できる訓練環境が求められていた。
さらに現場ではベテラン従業員の高齢化や引退による技術の継承や、ガス漏れによる出動機会の減少により現場での対応力をどう維持するかが課題となっており、実際にパイプからガス漏れを発生させて確認する方法はあるものの、従業員を危険な環境にさらすリスクがあることから、VRシミュレーターを活用し、実地訓練では難しい臨場感のあるシステムの開発を進め、VRガス漏れハンターが誕生した。

「集合住宅編」では、4戸建てアパートの設定のもとでガス漏れ箇所や周辺環境が異なる14のシナリオを用意。何らかの異常が複数戸で同時発生するシナリオもあるなど、「現場力」を高める内容とした。
 

石油通信社