ADRをかくれみのにするODR  実は安価でもなく便利でもない | 酒井カロウのおそまつくん春日記

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日常生活の気付いたことなどを記事にしてご紹介します。宜しくお願いします。

裁判外紛争手続きというのがADR調停や仲裁という公的機関による制度があります。これは、法律に基づく国の紛争解決の家庭裁判所や簡易裁判所での費用をかけなくて済む書類を中心とした手続きのことです。

 各地で収入の少ない方の為の紛争解決なのですが、今では余りこの方法での紛争解決が使われなくなっています。

 なぜならば、紛争に至る状況や理由が現代社会では、非常に複雑多岐にわたっているからと思われます。便利な社会になると、それと逆行して紛争が起きた場合、当事者の虚偽や言い分が非常に複雑であり対立が激化しやすいからと思われます。

 それから、問題が複雑化していることをいいことに、当事者の申請の初期の段階から営利を目的とした弁護士が相談を請け負い介入していた場合、むしろ裁判外では役人や公人を交えての調停や仲裁は内容が複雑であることが分かると通常裁判に持ち込まれやすいのです。それは選ばれた調停委員の多くはプロの弁護士が多いからです。費用を掛けられないから、すぐに一審に進むと弁護士に依頼していた場合、むしろ費用が高額になってしまうからです。

 しかも、裁判官は素人の言う事よりも弁護士の言うことを信じるのでますますADRがもちいられなくなっていると思われます。

 一方、ODRというオンライン裁判外紛争解決手続きというのが日本においても一部でオンラインの一問一答形式で解決が簡単で安価だという触れ込みで導入がされているところです。

 しかし、騙されてはいけません。このシステムの導入には莫大な費用が掛かると思われるからです。複雑化する紛争をより便利に解決しようとすることが実際の民事紛争の解決手段とすることに非常な無理があります。

 ワンストップをうたった弁護士が多く所属する法律事務所が当事者の満足のいく紛争処理を行えているかといえば、決してそうではないからです。内容が如何に複雑化しても仕事の効率化の名のもとに問題を単純化する弁護士も多いと思われるからです。

 民事紛争におけるワンストップ解決とかオンラインのODR解決は絵にかいた餅なのです。

 これを運営しようとしている法律事務所は十分に気を付けるべきです。マスメディアの宣伝広告に費用をかけられる法律事務所も気を付けるべきです。

 中には、紛争事件が少なくなっているので、紛争が増える事を狙っていることも考えられます。

 権威を笠に着るだけでなく、クルマに乗らないなど貧乏人のふりをしておられる先生もいるからです。カスハラではなく逆のカスハラもあります。特権階級恐ろしいです。

 ここだけの話、あの法律事務の人たちは、真実に見方するのではなく、より強い方に味方します。利用者の口コミは見せかけです。駆け出しの女性弁護士は言いました。協力者が多い方が有利と言い切りました。その弁護士は法科大学院出でスキルがないのにベテランの裁判官に喰ってかかりました。

 依頼者側を守る為ではなく、法律の理解をその裁判官になじられたからです。時間がないとか、誤字脱字、文字化け平気でした。

 ここのボス弁は決して依頼者に有利な反論の準備書面を出してくれませんでした。細かい反論は意味なしとしました。ほかにもいろいろ怒られまして、恐かったです。

 だから儲け主義は駄目です。幸福にはなれません。