3/23(木)
みせすです。
やっと・・・深呼吸できたかもしれない。(ふぅ)。
え?どした?どうしたのかって?
・・・・・・・・・・・・・・・
そう、KKPの大イベントの一つ!
福岡県糸島市での地産地消☆食育イベント「第4回ごはんの教室」が無事終わりました!!!
30名×全5回実施。KKPからはみせす先生・あっこ先生福岡入りでした(^ω^)
そのあと東京に戻ってきたら、このイベントで貯めていたタスクがいーっぱいありまして、やっと少しずつ片づけるめどがついてきたところです。(まだ溜まってます…あしからずw)
→そのあとぱそこんこわれました
→そのあと何度も記事書いて消えました..
→今に至りますw
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┗■ イベント概要「第4回ごはんの教室」
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「ごはんの教室」:地産地消の食育イベント。
楽しく料理しながら、食・科学・農業を学べる「食育×科学の体験教室!」
パンの発酵の実験、小麦ができるまで、ホワイトソースのひみつなど、科学の要素も盛りだくさん。九大生による牛のお話など、単なる料理教室とは違います☆九州大学の農業系学生団体の「APiQ!」と、糸島の地域活性化を目指す「iTOP」、東京の食育ボランティア「KKP」の3団体の共催イベント。
http://ameblo.jp/kkp2013/entry-12249117277.html
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●第4回の企画内容!
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●全粒粉の食パンづくり
●野菜だけの本格ホワイトシチューづくり
●牛乳・小麦の話
●どうしてパンは膨らむの?~科学実験~
食卓にかかせない食パン、ルーから作るクリームシチュー。どうやって作られているかみんなは知っているかな?大学生のお姉さんお兄さんと力を合わせ、おいしいごはんは作っていこう!
壮大な、「農」と「食」と「科学」のつながりを理解する地産地消地域活性化プロジェクトに是非ご参加ください!
====以下イベント詳細========
【日時 】3月18・19・20日(土・日・祝)それぞれ
【午前の部】9:30~12:30【午後の部】13:30~16:30※19日は午後の部のみ
【会場】 糸島市社会福祉施設「あごら」
【対象】小学生以上の親子(小学3年生以上は1人参加OK)
【定員】各回30名(先着順)
【主催】iTOP、APiQ、KKP
【協賛】東福製粉、みるくぷらんと、加茂正彦さん
【後援】糸島市教育委員会
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この企画を始めたのが、4年前。県庁職員であるA君と一緒にはじめて、それからこのイベントにやりがいを覚えた私は、APiQとiTOPのみんなとともに、この企画を続けてきました。
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┗■ イベント内容公開☆
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主に「科学」を切り口にしたパン・シチューづくり。
「食」から広がる「農業」「畜産」と、「糸島の地域活性化」
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< 糸島の農業の話 >
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・福岡県が農業大国なこと。
・糸島での農業のランキング
「糸島のおいしい食べ物、何が思い浮かぶかな?」という声から始まる大久保君のストーリー。
糸島地域活性化に携わる「iTOP」のハム先生、こと、大久保くんが
糸島の農業の魅力を存分にみんなに伝えます。地元にいると当たり前すぎて気づかないおいしい食べ物の魅力。
深夜にいきなり大久保君が、農業に携わる和田っちに対して
「ねね、農業って、なに?」とい言ってそれに対して「地域活性化って何?」と言ってた姿が本当に面白くて今でも吹き出してしまった。
みせすパートとして講義解説として、今回はこんな感じ。
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< パンの科学 >
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・なんで捏ねるの?~グルテンと塩~
・全粒粉とは?
・強力粉と薄力粉の違い~グルテンの量~
・薄力粉と強力粉の粒子の違い~硬質小麦と軟質小麦~
・福岡産小麦~ミナミノカオリ~
・グルテンのできる原理(グリアジンとグルテニン)
・グルテン/強力粉と薄力粉のグルテンの違い
・発酵の原理
・天然酵母とドライイーストの違い
・塩を入れる理由(グリアジンと疎水性)
・砂糖を入れる理由(発酵)
実際に小麦の穂を見せながらの解説。
今回は全粒粉をつかえたので、特に「小麦そのもののつくり」についてお話することができました♡
あっこはこんな話を。
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< シチューの科学 >
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・ホワイトシチューととろみ
・シチューとは~煮込み料理~
・ホワイトシチューとブラウンシチュー
・どうしてだまができるかのか
・とろみの効果
ホワイトソースからつくる本格シチュー。でもだまになることは許されない。ということで、何度も何度も量を考えて試作して。行きの新幹線では野菜ソムリエのすみよさんと、すみよさんのまわりのみなさんの力も借りて、なんとか出来上がり。時間のない中、最後の最後までどうつくるかは変わっていったけれども、それでも一度だまなく作れたのはあっことすみよさんのおかげです。本当に感謝ばかり。あっこは寝ないでパワポもがんばってくれました。よく最後まで仕上げたね。本当にありがとう。
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< 牛乳の話 >
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・牛の種類~和牛とホルンスタイン~
・お乳と牛乳
・酪農家さんの話
・ノンホモ牛乳とホモ牛乳
株式会社みるくぷらんとさんの「伊都物語」の協賛担当であり、農業に携わるわだっちからこんな話も。
18日の午後には、わざわざみるくぷらんとさんの田中常務に来ていただきました。酪農家さんがしぼった、自然のおいしさ、いのちの味。牛乳の恵み、こどもたちはとても印象に残ったようです。わだっちの情熱が子供たちに伝わった瞬間。わだっち、ありがとう。
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< 小麦の話 >
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・小麦ができるまで~小麦の一生~
・小麦から小麦粉になるまで~製粉会社の様子~
APiQの企画リーダー、もーりーによる小麦の話!
当日いらっしゃってくださった、東福製粉さんの大場さんにも質問をしながら熱心に丁寧に子供たちに話していた姿が本当に印象的でした。みんな、もーりー先生の話に興味深々。
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< 野菜の話 >
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・おいしい野菜の見極め方
・包丁の持ち方講座
・子供たちでも簡単に切れる野菜講座
18日には、野菜ソムリエTOKYO(そう!東京から!)であり、キッズキッチンインストラクターのすみよ先生による野菜の話・切り方講座。
18日の午後の部、20日の午後の部には加茂さんも参加☆加茂アピールタイム!!
生産者の見えるごはんは、やっぱりおいしい。
この企画に関わる人たちが増えれば触れるほど、面白い企画になる。そんな気持ちがしました。
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< お口と健康の話 >
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19日午後限定で、歯科衛生士の新川先生のお話。
・ダラダラ食べない
・唾液を出すには、食べたり飲んだりする
・お口の働きは人によって違いがある
・口呼吸はいけない など…
・ベロタッチ!
とっても盛りだくさんだけれども、ポイントがまとまっていて、「講師」として尊敬することばかり。
ベロタッチエプロン(なんと自作!!)がかわいすぎる!!医療が入ると、一気に保護者の皆さんの関心が高まる。素敵なものだなぁと思う。いつか、新川先生みたいな食育の先生になれることが、みせすの夢であり憧れ。本当に先生にボランティアとしてこの企画に関わってくださってることが嬉しく、誇りに思います。お忙しい中だったのに、こうしてきてくださったことに感謝!!
さて、今年からはみせすの食育のはなしが。
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< いただきます >
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小麦から粉にするのだけれでも大変。
牛を育てるだけだって、大変。
たくさんの人の想いが、いのちがつまって、私たちの食べ物になり、
私たちのいのちとなる。その循環が生まれる。
「いただきます」という言葉を噛みしめて、おいしくいただく。
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< 食育の話 >
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・パンは食べたら太る?
・グルテンフリーの流れ~アレルギー・セリアック病~
・菓子パンと主食パン
・保存料、添加物の話
・パンを作る基本的な材料
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< 味わう >
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・噛むことで満足する
・噛む工夫と食べ物の選び方
・食べる幸せ
・「食」のもつ3つの機能と2次機能。
・よき作り手と、よき食べ手になるために
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< マインドフルネスの話 >
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・マインドフルネスと五感
・マインドフルネスと料理・パン作り
なぜ私がパン作りに取り組むのか。
それは、パンに隠された思いがある。
パンは、
●こねる=手をまんべんなく使う。こね終わりの感触を刺激する(触覚)
●発酵=かおりをかぐ、手で触って発酵を確かめる(嗅覚)
●パンが膨らんだ音。焼いたときの瞬間(聴覚)
●食べる=味わう。(視覚)(味覚)
自分で手間をかけた甲斐が形になって膨らむ、その愛おしさ。
主食のパンースーパーで半額でもかえるけれど、
その一つ一つの過程はこんなに時間をかけてできているんだよってことを伝えたい。
パンをこねるマインドフルネスなどもお伝えさせていただきました。
こんな風に、
今回ははじめて「食育」のメッセージが、形になって伝えられた気がする。
地元の食材を美味しく食べて欲しい。食べることでよりよく生きて欲しい。
みんなで食べる楽しさを感じて欲しい。
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┗■ ごはんの教室のよさ
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< 体系的な食育のかたち >
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農業体験だけがすべてじゃない。
料理体験だけが、食育をすべて網羅しているわけじゃない。
すべてがあわさって、はじめて食育ができる。
ああ、そうか。
なんで牛乳を出す乳の牛がホルスタインかというと、
和牛って、大きくなる前に殺されて出荷されてしまうのね・・なんという残酷な。
生まれてきたときに自分の運命が決まっている。
私たちは、そんな食べ物の命をたべて、生きているんだよっていうこと。
そこからできるパン。
本当に、本当に、私たちは「いのちをいただいて」、そして食べているってこと。
焼き立てパン、シチュー。
そう、できたては、おいしい。
野菜だって、もぎたては、おいしい。
一番の贅沢は、高級なお肉とか、一流のレストランで食べる、ってことよりも、
自分が自然の恵みのおいしさを、存分に噛みしめながら食べることなのかもしれない。
食育に関心がある人は、農業に興味を示す率が高いと言われている。
そりゃ、たしかにね。私自身も、もう、コンビニのご飯たべられないよ。
うちのおじいちゃんが、前立腺がんになって腰に転移して痛みを抱えながらも、
私が帰省するたびに、「大根とってやっといたから、たべろよ」っていう言葉、
もう今も考えるだけで、正直涙が出てくる。
つくる人が見える食育。
食べることで養う身体。
農業・科学・食、そして地域活性。
いろんなものが複雑に絡み合い、「自然の恵み」が、「わたしたちのいのちのもと」になる。
そんな想いを伝えるのが、この企画。
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< 参加者の感想 >
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//食は奥が深くて、奥が深いところがまた楽しい、面白かったです。
//とてもいろんな知識を組み込んだ内容で、楽しく学習することができました。
//食事は栄養ばかり気にして作っていましたが、誰とどんな雰囲気で食べるかも大切だということに気づかされました。食卓では楽しい話をしようと思いました。
//毎年子供たちと参加しています。ついつい忘れそうになる食のこと、大切なこと、また思い出せました。
//料理の作り方だけではなくそれまでの過程の話も聞けたので、子供も食についての考え方が変わったのではと思います。家でも作ってみたいです。
//普段子供に包丁を持たせることがなかったのでどきどきしましたが、これをきっかけに少しずつ家でもお手伝いしてもらいたいです。
//食材が手間をかけて作られていることがよくわかりました。
//先生の話もわかりやすくてよかったです。
//みせす先生のためになるお話が聞けてよかったです。
//スタッフの方が熱心に食育について考えていらっしゃって考えさせられました。
//糸島のすごさと食の大切さを改めて感じました。
地元のノンホモ牛乳伊都物語と地粉から作ったホワイトソースと地場野菜たっぷりのシチュー。
良質な糸島産地粉のパン。
焼きあがった時の歓声と、食べているときの笑顔。
改めて「食」は人を幸せにすると思った。