個人練習をする上でのヒント集3選 | 河野一之のブログ

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個人練習をする上でのヒント集3選

 

先日このようなブログを書きました。

その後まだまだヒントはあるなと思い今日は前回のブログからもう3項目です。

 

もくじ

  1. プラクティス・ミュート

  2. 演奏会を意識した練習

  3. 伴奏や他楽器の音を作る

 

1、プラクティス・ミュートでの練習

全ての人が高価な自宅用防音室を持っているわけではないでしょうし、裏山があるわけでもなく、毎日毎日カラオケに行くのも大変です。

 

そんな時によく使われるのが練習用消音器、プラクティス・ミュートです。

 

吹きごごちや音程が変わってしまうものも多いですが、何もしないよりかは何万倍も役に立つ大変便利なものです。楽器屋さんの創意工夫には本当に頭が上がりません。

 

さてそんなプラクティス・ミュートを演奏していると

 

  • 比較的音がなりやすい

  • 大きく鳴ってそうな音がする

  • 細かい音符も明確にでているように聞こえる

 

という風に聞こえやすいです。

残念ながらまやかしです。

 

全てのミュートで演奏している時が当てはまりますが、プラクティス・ミュートで練習を行なっている時こそ普段よりも息を入れ、より

 

  • はっきりと

  • 明確に

  • 誰が聞いてもわかりやすく

 

音符や強弱、フレーズ、音楽表現を行いましょう。

ミュートをつけて演奏していることにより管の長さがほんの少し短くなり抵抗が増え奏者の耳元ではクリアに聞こえやすいですがそこに調整を合わすとミュートを外した時に効果が薄れていることが多いです。

 

ミュートをつけている時はもはや普段の1.5倍~2倍ほどしっかり息を吹き込みよりメリハリの聞いた表現を行うことで外した時の表現の具合を増大させることができます。

 

2、演奏会を意識した練習

個人練習をおこなっていると、どうしてもその個人練習中の

 

  • 空間

  • 時間

  • 雰囲気

の中練習を行います、当たり前の話です。

しかし、そうすると陥りやすいのが

 

  • 個人練習用の練習になる

 

ということです。

個人練習を1000人以上入る大ホールでお客様を入れた環境の中、毎日行える人はごく稀でしょうから大体が2~6畳ぐらいの部屋で練習を行われていると思います。

 

なので

 

・2~6畳の空間に適した音

・お客さんはいない

・ミュートをつけて

 

練習をしがちです。

でも僕らは本当は

 

  • 音楽ホールで

  • お客様の前で

  • プラクティス・ミュートを付けづ

  • あの独特の空気感の中

 

演奏を行います。

そこでは

 

  • 遠くに座られているであろう1000人目のお客さんにまで届く音楽を

  • 1000人の眼前で

  • 飾り気なしの自分と楽器のみで

表現を行います。

なので具体的に書くと

 

  • 本番の環境を想定した個人練習を行う

 

という事がとても大事です。

反対にいうと

  • 個人練習用に練習をしない

  • チューニング用の奏法や音でチューニングをしない

  • ロングトーンのための奏法でロングトーンをしない=〇〇という目標があるからロングトーンをする

  • リハーサル用の集中力でリハに望まない

つまり常に楽器を持った以上本番を意識して練習を行う事が大事です。

でないと脳と身体は高性能なため個人練習用、リハーサル用の演奏を本番でも再現してくれます。しかし、環境が全く違うため緊張な思ったような演奏ができないということが起きるのです。

 

人によって態度を変えるのはよくないなどとも言いますが、楽器演奏も常に人に聞かせるつもりで練習しなさいとは偉い先生もよくおっしゃられていますよね

 

3、伴奏や他楽器の音を作る

ソロやアンサンブルなどで演奏する曲の伴奏や他パートを楽譜作成ソフトフィナーレシベリウス、または無料の楽譜作成ソフトを使って作り、その音をもとに演奏を行うのです。

 

21世紀になりテクノロジーの進歩によって電子音もかなり生音に近くなっています。

アンサンブルの練習にもなりますし、何よりも楽譜を打ち込んでいる時点でどこにどんな音が入っているかがわかりとても勉強になります。

 

ソロの演奏で、例えばピアノやバンドと演奏を行う際に実際は何度も何時間もリハーサルを行う機会はありません。なので事前に打ち込み楽譜でも良いので合わせておけば個人練習でもある程度のタイミングやアンサンブル、楽曲構成が理解できます。

 

あとは伴奏者やバンドと合わせた時に微調整だけお願いすれば済む話です。

 

僕のヒーローOystein Baadsvik氏から聞いたとても素晴らしいアイディアでした。

 

チューバ協奏曲などは偉人たちのおかげですでに伴奏音が公開されているものもあるのでとても勉強、しやすくなっています。

 

いくつかご紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、テンポやタイミングの設定も行いたい場合は自分自身で打ち込んだ方がやりやすいですが

 

・音の確認(音程、和声構成や響き)

・対旋律や伴奏との絡み方

 

などなど多くのことを学べます。

 

まとめ

個人練習と言いますが、全てはお聞きくださるお客様のためにその一音一音は演奏をされます。

しかし、

  • 一人

  • 少人数

  • 狭い空間

  • 集中できていないまま

  • お客様の前でという状況とはあまりにかけはなれた環境(騒音、スマフォ見ながらとか)

というコンサートという環境とは全く違う中で練習を行い”やすい”のは間違いありません。

いつも聞いてくれる人がいて、いつもコンサートホールで、いつもミュートをなしで、素晴らしいバンドやオーケストラ、ピアニストが伴奏を行なってくださる中で演奏を行えれば最高ですが、現実的にはいくらお金があっても難しい問題です。

 

なので創意工夫のもといかに演奏会=お客様にお聞かせしている中で演奏している環境と個人練習中の環境を近づけるか、または対策を行うかが鍵となります。

 

ぜひ既存の方法の他にもご自分自身にあうそれぞれの方法をお試しにになり個人練習におけるベストを尽くしましょう。

 

ご読了ありがとうございました。

 

 

 

 

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