こんばんわ

 

今日はシューマンの謝肉祭のなかから、ショパンという表題の曲を弾いてみました。

 


■謝肉祭op.9
Carnaval op.9


シューマンのピアノ曲でも特に演奏効果が高く,シューマン独自の詩的情緒にもあふれた代表作です。

シューマンはこの当時,彼のピアノの師フリードリヒ・ヴィークのもとで学んでいたエルネスティーネに好意を抱き,一時は結婚まで考えていました。

シューマンは,彼女の出身地であるボヘミアのアシュ(Asch)という地名を

A→イ,Es→変ホ,c→ハ,h→ロという音名にあてはめ,

この動機をもとに作曲することを思いつきます

(このAschは。シューマン(Schumann)のスペルにも共通します)。

 

「謝肉祭」はこの4音をいたるところに散りばめた動機を中心に作られた,

謎解き的な作品となっています。

 

シューマンは評論家として「ショパンは天才だ」と世間に紹介した最初の人物といわれていますが,

この曲では,文章ではなく音でショパンを描いています。

この曲では,ASCHの動機は使われておらず、

シューマン風ショパンといった感じの伸びやかな叙情性を感じさせる曲となっています。