柏木由紀の例の文春写真で、AKBヲタは大騒ぎとなっている。
私自身、正直、AKBは好きであるが、今回のこの騒動については、この件自体に対しては何も感じない。あくまで、エンターテイメント、タレントとして見ているだけで、誰が誰と付きあおうと、私には関係ないし、何を思うことも無い。

ただ、今回の件で、私が最も問題であると考えたことは、「結局、ファンは握手をする権利」しか無いという点である。
AKBの場合、通常のアーティストとファンの関係とは全く異質となっている。
つまり、一人が複数枚CDを購入することが前提となっており、それによりメンバーを選出し、収益を稼ぐことがビジネスモデルとなっている。
ホントか嘘かは定かではないが、一回の総選挙に数百万円分購入するファンも居るくらいである。
にも関わらず、結局、運営サイドに意見を申す機会も与えられず、一回総選挙が終わればそれまでという状態である。

一人が何枚も買うことについての是非については私は何も思わない。
好きで買っている以上、他人がとやかく文句をいう必要性が無いからだ。

私は、AKB48グループの総選挙に対して、以下の事項を提案したい。

1.総選挙の投票については、希望者は記名投票とし、公表する。
(現状、無記名でネット登録)

2.年間購入枚数に従い、運営サイドに意見を提言する機会を設ける。

3.握手会の参加については、最低必要握手券数の枚数を引き上げる。
(現状1枚で一回だが、5枚で一回等)


1と2については、購入を「投資」と見立て、「株式」としての性質をもたせたものである。
つまり、運営側から見ても収益力の強いファンの意見を聞くことで、ファンのガス抜きと公平性を維持するものである。どこの世界でも同じだが、金を出したものが意見し、支配力を握るのはどのこの世界でも同じである。それを、アイドルの世界にも取り入れたものである。

3については、現状の混雑を緩和し、より投票権の価値を引き上げるために実施するものである。
上記の通り、「金を出した人間が優先される」という、資本主義的平等を実現させるものである。

金も出すけど、口も出すというファン制度が作られないと、ほんとうの意味での「参加」は実現できないと考えている。