前回、やや投げやりな内容を書いてから日が経つにつれて、少しずつ霧が晴れていくように毎日が過ぎています。落ち着いて、また「今ここ」の感覚も戻ってきました(^-^)。そこで、ここ最近起きたことを書いてみようかと思います。


実は今月の11月7日、父方のおばあちゃんが亡くなりました。僕はその後2日間だけ静岡の実家に帰り、慌ただしくお通夜とお葬式を手伝ってきました。


実家に着くとすぐに葬儀屋さんが来て、父や兄と一緒におばあちゃんを送る準備を行いました。眠っているようなおばあちゃんの顔は穏やかで、僕は喪失感や悲しい気分もなく、いつまでも心静かにその顔を見ていられそうでした。


久しぶりに会う親戚の多さに圧倒されながら、お通夜とお葬式は順調にすみました。火葬した後にお骨を拾う時、白い骨の中に、人工的なバネみたいな物体(7、8年前に足を骨折したときから足の中に入れていたらしい)を発見したときは、おばあちゃんやっと楽になったかな~と、少し安心した気持ちにもなりました。


そんなこんなで埼玉の自宅に戻りました。そして家族と家にいる時です。嫁が「おばあちゃん、最後の会話で『赤ちゃん、大きくなっただろうね』って言ってたんだってね」と僕に伝えてくれました。嫁はその話を僕の母から電話で聞いていたのでした。


実家で僕の両親と同居していたおばあちゃんですが、最近は体も不自由になり、施設に入っていたこともあって、離れて住む僕はますます疎遠になっていました。今回も実家にいる間は忙しくて、ここ最近どんな様子でいたのかについては親からもあまり聞いていませんでした。


でも、つい最近まで、こちらのことを気に掛けてくれていたのだと聞いて、急になんともいえない気分になりました。『赤ちゃん』と言っていたのはうちの息子のショーンのことです。確か生後4ヶ月位のときに、1度だけ会わせることができました。


眠っているおばあちゃんを目の前にしても、終始穏やかな気分だったのに、妻からその話を聞いた僕は、今は2歳半でおしゃべりも上手になった息子の前で、涙が止まらなくなってしまいました。息子は「落ち着いた?」と言いながら、パパの頭を撫でてくれました。(きっと保育園で泣いた時、先生がそうしてくれているんでしょう。おかげ様で息子は優しい子に育ってくれてます。)で、この時初めておばあちゃんの死を実感できたのかもしれません。


そしてつい先日、そのおばあちゃんと会話をすることができました。今習っている、NLPのセッションで「ポジション・チェンジ」というワークを通じてです。


簡単に説明すると、こんなやり方です。椅子を2つ用意して向かい合わせにします。自分は片方の椅子に座って、もう片方の椅子に座っているおばあちゃんをイメージします。


まず、おばあちゃんに、今の僕が伝えたかったことを、実際に言葉に出して言いました。そのあと、その気持ちごと自分(のイメージ)をその椅子に置いたまま、一度向かい合った椅子に座った2人を眺めるような位置に移動して、観察者からの視点に立ちます。さらに今度は、もう片方の椅子に座って、おばあちゃんの中に入るイメージをします。この時、姿勢や話し方なども、できるだけおばあちゃんの仕草を真似してなりきります。


完全におばあちゃんになった僕は、先ほど僕が伝えた言葉をおばあちゃんの立場で聞き、今度は僕に伝えたかった言葉を伝えます。


このワークで、おばあちゃんの中に入ったとたんに、僕の涙腺はまたナイアガラ状態になりました。なんとも言えない「ぬくもり」を全身で感じました。おばあちゃんからの言葉は、『いつも気遣ってくれてありがとうね。(あなた自身のことも、私のことも)なんにも心配しなくて大丈夫だからね。これからも見守っているからね。』というものでした。


その日以来、おばあちゃんのことを思い出すだけで身体が温まってきます。まだ四十九日も済んでないのに、ごめんね。おばあちゃん、本当にありがとう(^-^)。また会おうね!


というわけで、長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。僕はまた、パワーアップしましたよ(o^∀^o)