武川には弟がいた。その子はダウン症と先天性心疾患を持っていた。時々発作を起こすことがあった。

 

ある日、武川が学校に行こうとしたときその子が発作を起こしたため、病院まで送っていた。

 

1時間目は棟田先生の授業であった。武川が遅れて教室に入り事情を説明した。

 

すると棟田先生が「お前さ、その言い訳何回目だよ。今月だけで4回もしてんぞ。ほんとは寝坊したんだろ。」武川は診断書のコピーを提出した。

 

棟田先生は「弟の体調管理も出来ないかよ。こないだお前が何言った知ってんぞ。お前のこと嫌いな奴が教えてくれた。人に悪口言うから天罰が下ったんだ」と言った。

 

武川は「弟はダウン症と先天性心疾患を持っていたから体調が崩しやすいんですよ」と強めに言った。私はさすがに今度はやばいだろうと思った。

 

棟田先生は少し黙り込み「済まなかった」といった

 

このことを機にクラス内には棟田先生に不満を持つ人が増え始めた。