他力をうまく使うには その4 | 強みマネジメントのすすめ

強みマネジメントのすすめ

強みパターンを発見し、強みを実際に使いこなしていく、

※こちらの記事は、大串智紀さんと梶のライブ配信の内容をまとめた「他力をうまく使うには その3」の続きです。

 

「自分のことは自分でやらなきゃ」と頑張りすぎている人に知って欲しい「他力の使い方」。

 

他人の協力の必要性は感じていても、「人に頼るのは苦手」という方もいますよね。

今回はそんな方に読んで欲しい内容です。

 

 

 

  他力が使えるとどうなる?

 

 

(梶)他力を使うことに苦手意識を持っているんですよ、ほとんどの人が。で、意識は持っているけど、実は使えているということが多々あったりするんですよね。

 

――(大串)無意識に使っているというのが結構ありそうですね。

 

(梶)無意識な部分では当たり前に使っているんだけど、人に頼るのが苦手な分野があるんですよ。

 

――(大串)そこをうまくというか、自分で自覚して、「実は、ここ任せてもいいよね。ここのところ自分で頑張るのにこだわる必要はあまりないよね」となって任せていくって感じですか?

 

(梶)結局、最終的には、ほぼ自分のやる事以外、すべて任せるようになってきたら、それが当たり前になってきたら、自分がストレスになる仕事というのがかなり減ってくるんで、そうすると日々が平穏に過ごせる。

 

嫌だなと思ってしなくちゃいけない仕事ってあるじゃないですか。仕事だけじゃないですが、そのことを考えるのだけでイヤだし、できるだけ考えたくもない。

 

でも納期とかあるから、その納期も意識している。何重にもそのことを意識しているんですよ。

 

だから、そういうものをできるだけ外す人生を送る、日々を過ごすということなんですよ。

そのことをイメージしてもらったらいいと思うんです。

 

単純に休みの日をどう過ごしているか。仕事のことを考えなくていい日の過ごし方で、大半の日を過ごしていくイメージですよね。

 

例えば、好きなことに取り組むときって、嫌じゃなくて楽しみだったりするじゃないですか。

楽しみがあったり、普通にやって過ごしていることだけで日々がうまっていくという感じですね。

 

――(大串)そういうものを作っていけていると、これ結構いい感じで他力を使っているぞというバロメーターみたいな感じになりそうですね。

 

(梶)なりそうですね。

 

 

 

  他力の達人とは

 

 

――(大串)《コメント》「スタッフに頼り上手かなと思います。ある程度出来るようになったら丸投げして逆にスタッフが苦手な部分を引き受けるようにすると効率が上がっています」

 

 

これも完全に、ちゃんと弱みの部分とか、任しちゃっていい部分とかをうまく他力を使って、逆に自分ができる強みとかの部分をカバーしている。

 

(梶)他力は使っていますけれど、他力本願寺セミナーでいう他力上手にはなってないですね。

 

――(大串)これにどういう要素をプラスというか、どういうふうに考えるんですか?

 

(梶)基本的に何もやらない。

 

今コメントで言われたことに関して言うと、これは、うまくいかせるために采配しているじゃないですか。人ができないことは自分が引き取るとかやってるじゃないですか。

 

他力本願寺セミナー的な他力を使う達人を目指すのであれば、そういうことはしない。

 

いかに、他人は自分のために存在して、自分は自分のために存在するみたいな考え方なんですよ。他力本願寺って言うのは。他力に徹するということなんで。

 

他力を使えないなら自分の苦手な事はやらないという感じなんですよ。

 

――(大串)引き受けるとかそいういう考え方はしないということですか?

 

(梶)もちろんないですね。

 

――(大串)自分のは自分、他人のは自分という感じ。

 

 

  自分でできることをあえてやってもらう

 

 

――(大串)《コメント》「家庭内では娘が家事が得意なので任せます」

これは他力ですよね。

 

僕の話になりますが、英語のビジネスを自分で始めたのは今年の初めとか去年の末くらいからなんです。

 

そこで自分の中で一番得意じゃないなと思っていたのは、Twitterで反応をくれた人にメッセージを送って個別面談をとっていくという形をとっていたんですが、メッセージを送るのが嫌だったんですよね。

 

抵抗感がすごくて、最初あんまり乗れなかったんです。それを知り合いの人に任せたとたんに面談が入る成約率がバンバン上がっていったというのがあるんですよね。

 

これは自分でもすごい体験している。これサッサと任せればよかったというところで、自分のビジネスでも他力を使っていくというのは、うまくいかせるためにはマストだなと僕も思うところですね。

 

梶さん、プラス他力を使うために意識することはありますか?

 

(梶)さっき、ちょっとお話しましたけど、簡単なことから人にやってもらうということなんですけれど、簡単なことというとどんなレベルかというと、「その消しゴム取って」というところです。

 

「電気消して」「テレビのチャンネル変えて」みたいな、自分でもできるじゃないですか。そういうことを他人にやってもらう。

 

――(大串)あえて、やらないという意識もすごく大切そうですよね。

 

(梶)そうですね。やらないというか他人にやってもらうということですね。

 

――(大串)あえて他人にやってもらう。確かに、食べ終わった食器も持っていくとかも含めて、いろいろやってもらうという。

 

(梶)人としてという話になると、自分が他人のことまでやるというのが美徳とされるじゃないですか。

 

でも、他力を使っていく、他力マスターになる、強みを使っていく、ひいては強みマスターになっていくためには、美徳とか人としてとか考えずに、いかに他人に頼っていくか、他人を使うかと言うことを極めていくということが大切ですね。

 

 

  「頼ったら嫌がられる」という誤認

 

――(大串)じゃあ、本当に簡単なことから始めてもらう意識で。

 

(梶)そうですね。そういうことを増やしてやっていくと、他人に頼みにくい人というのは、「頼まれたら相手は嫌なんじゃないか」と勝手に思っているんですよ。

 

でも必ずしもそうじゃないんで。

例えば、小さな子が何か取ろうとしていて、届かなかったら、ほとんどの大人は取ってあげるじゃないですか。

 

それを取らされたと思う人はまずいないじゃないですか。手伝ってあげようとしてるじゃないですか。

 

だから、そういう気持ちで動いてくれる人もいるし、動いてくれることもあるし、なので、他人に頼むというのは、他人に対して負荷をかけるという考え方をなくして、誰かのために何かをやってあげることは喜びとして感じる人もいる。

 

誰かのために何か役に立つということは喜びだと思うことは誰しもあるんですよ。

そういうことを使うんで、他力を使うというのは全然悪いことじゃないということです。相手にとっても。

 

――(大串)頼むのが申し訳ないとか、嫌がるだろうとか、さっきの一番最初の話で言うと、世界観の誤認とかいうのを解いていく。

 

そもそも自分が一人でやっているという誤認もあるだろうし、頼っちゃダメだとか、頼ったら嫌がられるとか迷惑をかけるとかいう誤認も解いていくということを意識するといいかなというところですかね。

 

来週のテーマは、今までと種類を変えて、ふざけるというわけじゃないんですが、僕が気になる梶さんのプライベートに突っ込んでいきたいと思います。

 

 

【他力をうまく使うにはシリーズ】

宝石ブルー他力をうまく使うには その1

宝石ブルー他力をうまく使うには その2

宝石ブルー他力をうまく使うには その3

 

 

※この記事の内容をアーカイブ動画でご視聴いただけます。

家事や仕事の作業をしながら、移動の合間に、聞き流してみてはいかがでしょうか。