← トルーマン・カポーティ/著『遠い声 遠い部屋』 (河野一郎/訳 新潮文庫) 「戦後アメリカ文学界に彗星のごとく登場したカポーティにより、新鮮な言語感覚と幻想に満ちた文体で構成されたこの小説は、発表当時から大きな波紋を呼び起した記念碑的作品である。」

 

 昨夜も案の定寝落ち。いつも以上に。大概は2時間もすれば目覚めるのに。多分、リクライニングの角度をしっかり倒したからかな。…ということで、昨日の頁数も百頁止まり。休日なのに。

 それでもこの連休の間にブログ日記を三日書き、昼行燈を二篇アップ、ミシュレを僅かながら読み進め、カポーティ作品を読了させたので無為には過ごさなかったと思いたい。 (12/28 06:01)

 

「近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編」ということで、少年時代の回想話風。さすがの叙述に魅せられてる。決して物語を追い掛けるだけの作品じゃない。村上春樹訳が出てるらしいが、河野一郎訳で我輩は楽しめてる。とにかく個々の(細部の)表現がたまらん。せっせと読む作品じゃない。と言いつつ今夜中には(また庭仕事疲れで寝落ちしなければ)読了しちゃうかも。面白いからね。(12/27 19:05)

 って昨夕書いたが、案の定寝落ち。しかもいつも以上に寝込んで、いつもなら二時間も経たないうちに目覚めるのが、気が付いたら朝になっていた。カーテンを開けて窓外の光を浴びつつ、残りの50頁ほどを読み切った。

 改めて、トルーマン・カポーティ作『遠い声 遠い部屋』 (河野一郎/訳 新潮文庫)28日早朝読了。ずっしりの読後感。

 傑作。アメリカ文学の古典と呼ばれていると本書の解説を読んで知った。しかも、22歳の作。安易に呼んじゃいけないだろうが、天才としか言いようがない。

 ゴシック風な(ポーらに影響されたとか)作風だが、カポーティの個性が濃厚。影響はあっても独自性たっぷり。どの頁どのくだりを読んでも飽きさせずに、というか細部の叙述を逃さないように読ませるのだ。

 こんな作家のこんな作品を今頃になって知ったことが悔やまれる。やはり、『ティファニーで朝食を』のイメージが強すぎたか。いかにも流行作家風な題名。吾輩が敬遠しそうな題名でもある。

『冷血』を一昨年読んで筆力観察力表現力を思い知り、最近になって本書の存在を知った。村上春樹の訳書があるらしいが、いかにも同氏が好みそうな、叙述の細部を味わい尽くしたくなる、創作の秘密を読み解きたくなる作品。 (12/28 11:29)

 

 別にカポーティと比べるわけじゃないが、我輩がガキの頃は、魚釣りやら草野球やら昆虫採集、カルタ遊び、缶けり縄跳びかくれんぼ…つまりごく普通。漫画大好き。貸本屋通いつめ。一人の時は(空想の中で)チャンバラやら西部劇ごっこ。オモチャの刀やら拳銃。プラモデル作り。漫画書き。勉強(宿題)はしない。クラスで最下位から3番以内を死守してた。お袋は何度も先生にこの子はやる気がまるでありませんと。 (12/27 19:16)

 なんて子供時代のことを書こうと思ったが、ブログ日記であれこれ書いてきたので自制した。

 

 ← シャワータイム前後にだけ活躍する我が家の薪ストーブ。火力が凄い。 (12/27 18:17)

 

 今日は休日。氷雨。これなら庭仕事可。梅の木の幹に菰巻き。他の木にも巻きたいが菰がない。雪吊りはしない。小雪を見込んで。 (12/27 18:17)

 さて納屋でまた柴作り。その前に、先日外れたチェーンソーの刃を嵌め直した。刃の弛み(張り)具合の調整が難しい。堅すぎても緩くてもすぐ外れる。30分ほど持ったからまあまあか。

 庭や蔵や畑などを観て回ったら、木製の柱や板などが多数目につく。畑の柵(畝)などに使ってる(本来の用途は古い作業小屋の柱などだったのを十年程前解体したもの)。

 これ等を随時納屋の中に収め一年ほど乾燥させる。乾いたらチェーンソーで30センチほどに小分けする。古い木(板)なのでスカスカ。呆気なく燃え尽きるが、納屋や作業用具に使った板材を灰になるまで使いきるのも供養になる?

 暗くなったので作業を切り上げ僅かな柴の収穫を台所へ。さて、薪ストーブの出番。新聞紙を丸めて炉床に敷く。その上に短めの柴を、ついで長めの柴を積み重ね、最後に太目の枝か幹を載せる。理想は広葉樹の幹(丸太か薪割りしたもの)なのだが、ちゃんとした薪は高い! 1立方メートルで数万円。薪は最低その単位でしか買えない。庭に置き場が確保できない。

 尤も、ホームセンターへ行けば晩秋からは束で売ってる。かなり割高感ある。やはり、自宅に林があるか、知り合いに切り倒した丸太を安く分けてもらうしかない。

 我が家の場合、焚き火代わりと割りきってるので、シャワータイムの2時間ほどストーブが活躍して、庭で収穫した小枝を燃やせれたら十分。 (12/27 18:40)

 

 

 NHK番組「日本人とは何者なのか - フロンティア - NHK」を録画で観て感銘を受けた。このテーマの本は好きなのであれこれ読んできたが、番組で知った最新の研究成果は初耳だった。

 せっかくなので関連情報をあれこれ。「古墳に眠る人々の家族関係 - 日経サイエンス」とか。

 縄文人と弥生人との混血で日本人が成った、というのが大方の見方だった。が、近年のゲノム解析で古墳時代の人々の血が大きく混ざって日本人を形成したと。その古墳時代人は中国南から。騎馬民族じゃない? (12/27 22:32)