原発を再稼働させない柏崎刈羽の会

本日、柏崎市長と、刈羽村長に対し

危険な原発の廃炉を求める申し入れ

 

内容(柏崎市長あて)

 

   ウクライナ情勢をめぐり、柏崎刈羽原発の廃炉を求める申し入れ

 報道されているように、ロシア軍はウクライナ領内に侵入し、現在も攻撃を続け、多くの市民に犠牲者を出しています。私たちは、平和を願う一人の人間として、この不当な侵攻に強く抗議するものであります。
 このウクライナへの侵攻の一環として、ロシア軍は武力を行使し、チェルノブイリ原発を制圧ました。  このことに関し、櫻井市長は、「原発を支配し、さまざまな交渉の道具として使おうとしていることは明らかで云々・・」として、ロシア軍の行為を強く非難されました。更に、「柏崎市にも原発があり、その安全を求める気持ちをウクライナの国民と強く共有する」と発言されております。
 私たちも原発立地点の住民として、大いに同意するところであります。
 更に、ロシア軍は、3月4日にウクライナ国内のザポリージャ原発を攻撃・制圧したと報道されております。原発は原子炉本体が破壊されなくても、電源や配管の損傷で冷却機能が失われば、メルトダウンに至ることは周知の事実であります。原発サイト内で砲弾による爆発が起こり、火花が散る映像をみて、背筋が凍る思いであります。
 ザポリージャ原発は原子炉6基を有するヨーロッパ最大のサイトであり、その安全が確保されているのか、この先も安全が確保されるのか、世界中が非常に大きな不安を持って見守っておりますが、同じように多数の原発を抱える柏崎刈羽にとっては、まさに他人事では済まされない事態であります。
 私たちは、戦争やテロによる原発の破壊という不安をこれまでも訴えてきましたが、今回の事態はそのような事がいともたやすく現実に起こりうるのだという事を証明してしまいました。

 柏崎市長の最大の使命は、柏崎市民の生命、財産、柏崎の自然、未来を守るということであるはずです。そのような観点から以下について強く要請致します。

(1)    以前から懸念されていた戦争やテロによる原発破壊というリスクが現実となりました。柏崎刈羽原発も同じ状態になりうるのだという事を認めてください。
(2)    このような事態が現実となった以上、私たちはこれまで以上に大きな不安をかかえて暮らすことになります。原発がある以上、戦争やテロによる原発破壊の脅威に晒されることが明確な時代に入ったという事をきちんと認識してください。
(3)    そのうえで、その様な脅威から柏崎市民の生命と未来を守るために、再稼働容認の姿勢を改め、柏崎刈羽原発を即時全基廃炉にする事をご決断お願いいたします。

 

                   2022.3.11 原発を再稼働させない柏崎刈羽の会