東京電力に申し入れ 新たな工事未了も発覚

東電に原発を運転する資格はない

 

市民ネットも参加している原発を再稼働させない柏崎刈羽の会で、一連の不祥事に関して、2月26日東京電力に申し入れを行いました。

 

ID不正をトップに知らせなかった?

 

IDカード不正使用については、「核防護上の問題があった」という報告のみで、新潟本社の橘田代表も、広報課長もそれ以上のことは報道が出るまで知らなかったと改めて述べました。

幹部に知らせるほどの事でないと考えたのでしょうか?

私たちは、内部の人から漏れ聞く話や、これまでの東京電力の体質から、

ID不正使用のような問題は、日常的にあったのではないかとの疑いを持っています。

核防護上の問題に関して、これまでに、いったい何件の報告がされているのかなどについて後日回答するよう求めました。

 

 

竹内からは東電に対して、次の通りなぜ隠蔽がおこなわれたのかを質問しました。

・IDカード不正使用問題について、発覚した時点で「発表しない」と決めたのは東電本社なのか原子力規制庁なのか。

・少なくとも原子力規制委員会に報告しない判断をしたのは規制庁であるので、東電も規制庁からの指示で発表できなかったと考えてよいか

 

申し入れの最中に第3の工事未了が発覚

 

申し入れと同じころ、東京電力から新たに発覚した工事未完了と使用前検査の計画変更の発表がありました。

・7号機の原子炉建屋の高圧代替注水系ポンプの上の階の止水工事が未完了

・工事未完了があったことを受け、使用前検査を延期

そして、6月に予定されていた再稼働の予定がが「未定」とされました

 

まだまだ、安全対策工事の未完了があるのではないでしょうか?

規制庁と東電が再稼働のために隠していることはこれだけなのでしょうか?

 

 

燃料装荷は延期

 

申し入れ後の交渉の中でも、「燃料装荷」が予定に入っているのかどうかについてのやり取りがありましたが、その時点でははっきりしませんでした。

「この状況での燃料装荷など絶対にしてほしくない」の申し入れも行いました。

 

その後の報道によれば、新たな工程には原子炉に核燃料を入れる時期は示されておらず、7号機の再稼働の見通しは立たない状況となっているとのこと。

核防護上の問題や安全対策が未完了な状態で、核燃料を装荷するなんてありえないことであり、装荷中止は当然のことだと思います。

 

東電に原発を運転する資格はない

 

東京電力はこれまで何度も何度も不祥事を起こし、大きな事故を起こし、しばしば隠蔽し、住民を欺き、その裏でやりたいことはごり押しするという事を繰り返してきました。

もう、彼らが謙虚になって、原発を安全に運転することなど期待できません。

東京電力には原発から撤退してもらい、残された処理は別会社に行ってもらうというのが住民の安全のためではないでしょうか。