■楊萬春の俠気と安市城民の忠と犠牲に涙するド迫力作!´▽`)/ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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「神話として記憶される偉大なる勝利」

 

 

●楊萬春と安市城攻防の史実が感動的

 

私の個人的今年のベスト映画は『魔女(마녀)』(パク・フンジョン監督)なのですが、そちらを上半期ベストとして分けるならば、このままだと下半期ベストになりそうな映画『安市城(안시성)』(キム・グァンシク監督)です。まずとりあえず、戦闘シーンのド迫力だけでもすごいです。ハリウッドのブロックバスター級であり、文句なく劇場で観るべき作品でした。その上で、話の内容が何より感動的!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

そもそも史実自体が感動的なのですが、642年、高句麗で将軍・淵蓋蘇文が政変を起こして政権を掌握すると、遼東半島の防御城の一つだった安市城の城主・楊萬春(ヤン・マンチュン)は、最後まで淵蓋蘇文にはむかい、反逆者の汚名を受けます。しかし645年、長く高句麗を狙っていた唐の太宗が、淵蓋蘇文の政変を口実に高句麗を攻めると、安市城は楊萬春以下、城民一丸となって命がけで国を守り切るわけです。

 

この時、高句麗は、蓋牟城、遼東城、白岩城を次々に陥落され、15万の援軍で対抗しようとしますが、平野における戦いで無残に大敗し、安市城は完全に孤立した状態で唐軍に包囲されます。しかし、安市城の山を利用した要塞城での戦闘に唐軍は苦戦し、結果、60日間にわたって唐軍延べ50万人が動員されて、安市城の前に土の山を積み上げ、それを足場に城に渡ろうとするのですが、安市城側は城の上に木の柵をつくって対抗し、一日に6~7回も続く熾烈な攻防戦を戦い抜きます。

 

その上で、楊萬春は、決死隊を編成して唐軍の土の山を攻撃し、山の奪還に成功。その頃になると寒さと食料切れに苦しんでいた唐軍が撤退を余儀なくされるわけです。『三国史記』の「高句麗本紀」によれば、その時、撤退する唐軍に対して楊萬春が城楼から送別の礼を行ったというのですが、唐の太宗は後に絹100反を送って楊萬春の勇猛さと礼を称えたといいます。

 

これらの歴史記録に基づいてつくられたのが、映画『安市城』だということになります。

 

 

●中国はなぜ高句麗を攻め続けたのか?

 

実は、韓国の国民には皆、この高句麗に対する口惜しさがあります。高句麗、百済、新羅の三国時代に、もしも新羅ではなくて高句麗が三国を統一していたら、まったく違う歴史を来たのではないか、という「もし」です。

 

というのは、そもそもその経緯が、新羅が強くて高句麗と百済を滅ぼして三国を統一した、というよりは、中国の唐が新羅と組んで高句麗と百済を滅ぼしたというのが正しいからですよね。もちろん、それは新羅の外交力の勝利であって、私は新羅にはそれだけの力と思想があったとは思うのですが…。

 

結局、新羅は、中国がどうしても高句麗を滅ぼしたかった、という宿願を利用したわけです。それは隋の文帝や煬帝の時代から繰り返し繰り返し高句麗を攻めてきたのに、いっこうに歯が立たなかったからなわけですが、それにしてもなぜ中国はそこまで高句麗こだわったのか。この安市城の戦闘の時にも、唐の果てしない大帝国を建てた高祖・李淵の息子、太宗・李世民が、なぜ延べで50万もの大軍を率いて自ら親征しながら高句麗を攻めるために遠征したのか。

 

それは今の小さな半島国家・韓国を考えると理解できないのですが、当時の地図を見ると分かるように、唐の国が広大なユーラシア大陸の東の大半を制覇した、という時に、そのさらに東には、海に至るまでのけっこうな広大さで、いわゆる満州地域から遼東半島を中心にした同じく大陸国家の高句麗があった、ということになるわけです。

 

それで唐の前の隋も、初代皇帝の文帝が30万の大軍で侵攻し、煬帝も60万の大軍で3度にわたって攻撃するのですが、結局は敗北を繰り返して疲弊し、国が滅びていくわけです。その次の唐も、初代皇帝の高祖と共に国を建てた息子の太宗自身がわざわざ攻めてきては、この安市城戦闘で敗れて5年後に自らが亡くなっています。

 

 

●高句麗の強さの秘密は一つになる力

 

太宗亡き後も、唐は長期的に高句麗を攻め続けますが、そのようにして機会をねらっていたところで、結局、朝鮮半島の片田舎の小国であった新羅を味方につけることに成功し、661年には新羅と共に半島のもう一国である百済を滅ぼして、それによって高句麗を追い込むことに成功した、ということになります。すなわち、665年に淵蓋蘇文が亡くなって、とうとう667年、高句麗は滅ぼされます。

 

その後は、むしろ中国よりは同じ民族の下につくことを願った、高句麗と百済の遺民たちが新羅に味方し、共に半島から唐を追い出すことになって、めでたく三国は統一されます。しかし、その「統一新羅」というのは、あの広大な高句麗の大地は跡形もなく消えた、実に小さな小さな半島国家となってしまったというわけです。新羅からすれば念願がかなって、三国統一の偉業を果たしたということになるかもしれませんが、これはさすがに、むしろ中国・唐の念願の勝利であった、といわざるを得ないわけですよね。

 

結果的にいうならば、「どうせ力を合わせて唐に対抗するんだったら、最初から自分たち同士で統一していたらよかったし、さらにいえば、そこで小さな片隅の新羅ではなく、強大な高句麗のほうを中心として一つになっていれば、高句麗の気概と領土を中心として、決して今のような韓国にはなっていなかったのに!」ということになります。韓国国民における高句麗というのは、そのようにすでに失われた、大きな歴史の「もし」であり、同時に永遠の民族の過去の誇りでもある、というわけですよね。

 

その民族の誇りを最大限、感動的に表現したのが、この映画『安市城』であるといえます。まさに高句麗の強さの秘密であり、太宗・李世民の50万大軍の攻撃を破った力は何であったのか。それは、時の権力者にもおもねることをしない義なる城主が、ただ自らの城民を守るためだけに命を懸け、城民の皆がその城主のために一丸となった、安市城のたった5000人の民の団結力であった、という感動的な物語なのでした!

 

ということで、チョ・インソン演じる楊萬春の人格と俠気演技が深くて涙が出ますし、イム・テグさんとAOAのソリョンちゃんの愛と勇気も素敵です。出てくる人皆が一つになって互いに犠牲の道を行った姿がすばらしいの一言で、お勧めです!♪ヽ(´▽`)/

 

 

【あらすじ】 私たちは退く方法を習えなかった!私たちはひざまずく方法を習えきなかった!私たちは降参ということを習えなかった!天下を手に入れようとする唐の太宗(パク・ソンウン)は大軍を動員して高句麗の辺境、安市城に侵攻する。20万人の唐最強大軍VS5千人の安市城城民。40倍の戦力差にも関わらず、安市城の城主ヤン・マンチュン(チョ・インソン)と戦士らは唐に相対して戦うことを決心するのだが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画『安市城(안시성)』(キム・グァンシク監督)予告編。

 

 

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