■“初恋幻想ツンデレ彼女の化身”ポヨンちゃんの結晶映画!(((°∇´°;))) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


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「愛はいつもタイミングだ」

 

 

●本来「真実」は最初に描かれている

 

私は個人的に傷ついたので、あまり紹介する気にならなかった韓国型初恋ロマンスの決定版『君の結婚式(너의 결혼식)』(イ・ソクグン監督)です。♪ヽ(´▽`)/

 

まあ、客観的にはとてもゆがんだ恋愛関係ではあっても、それが「初恋」であれば、それだけで純粋で美しいものとされてしまう、ということを描こうとした、私の目からはメチャクチャ悲しい映画です。ところが、ネットの評価を見ると、韓国の中年層と思しき方々は皆、自らの初恋を思い出して、完全に美しい映画として誉めそやし、幻想的感傷に浸りながら惜しみなく高い評点を与えています。その温度差こそ、まさに日本育ちの私との「初恋」イメージの違いなのでしょう。(^ヮ^;)

 

ただし、やっぱり私が大人の目で見た時に、パク・ポヨンちゃん演じるヒロインは、凶暴で破壊をほしいままにするアル中の父親から逃げるため、お母さんと二人で引っ越しを繰り返し、その転校先で、父親からまた発見されるまでのごく短い平和な期間に出会った、自分を好いてくる男子生徒との一時的思い出をつくっただけであるわけです。

 

高校生の彼女にとって家庭はすべてだろうし、凶暴な父親は男性の代表で、悲惨な母親は自らの唯一のよりどころですから、そんな恐ろしい現実の真っただ中では、当然、まともな恋愛はできないでしょう。この時点で彼女にとって彼は決して“幻想の初恋相手”などではないし、決してそのようにはなれないのだということ、この部分の現実に主人公が気づかないままで、その「初恋」をすべてとしてしまうことがこの映画の悲劇のポイントであると思いました。

 

 

●「もしそっちに行ったらどうなったか」

 

不幸にもそれが人生の最も美しい「初恋」の思い出となってしまったキム・ヨングァン君演じる主人公は、彼女といる間も、二人で交わした約束だからと、拳自慢のライバルたちからどんなに殴られても喧嘩をせずに耐え続け、自分が高3の大事な時期であるのにすべての時間を彼女に捧げます。さらにはある日、電話一本だけで夜逃げしてしまった彼女を、ソウルの有名大学のパンフレットで発見してからは、足を鎖でつないで、トイレにも行かず(ペットボトルに…)、ビビンパプだけを食べる猛勉強の生活を経て同じ大学に入ります。

 

ところが、すべてを懸けた大学での再開の瞬間、彼女はそのような彼の努力をまったく意に介さずに、「こんな所で何やってんの?」の一言を食らわせ、自分にはすでに彼氏もいると告げながら、「幼稚な考えで昔のことをいまだに引きずっているわけじゃないよね?」というメチャクチャ痛い釘をさしてきます。

 

この時点で彼は「初恋」の幻想から目が覚めて、私が上に書いた「大人の目の真実」に気づくべきであり、「それでもおかげでソウルの有名大学に入ることができたんだからよかった」と考えるべきだったわけです。そして、おそらくそれが一般的な人生を生きるリアリティなのではないでしょうか。ところが、それではこの映画の制作意図に合わないわけで、彼は最後の最後までその「真実」を見失った道をひたすら走り続け、とうとう最後まで行ってしまいます。それは一言でとても悲惨な後悔の人生です。

 

ふつうの人はそちらのほうには行ってはいないため、「もしもそっちに行ったらどうなっていただろうか」という幻想があるからなのでしょうか。監督はわざわざそっちのほうに行った「もしも」の世界を描くために、彼をあたかも「忍耐」という一つのことしか知らないようなマゾヒストに仕立て上げたのかもしれません。実際、そっちの道は恐ろしく不幸な世界ですが、それはそれを描くことが目的だったのだからしかたありません。本当に彼がひたすらかわいそうな映画でした。(´ぅ_ ;`)

 

 

●息子もポヨンちゃんをプロフィール写真に

 

結論としてこの映画は、パク・ポヨンちゃんという女優を、いわば大韓民国の“国民初恋思い出ヒロイン”として描く目的で存在しています。まず、作品を表面的に観ると、これは2014年に同じくパク・ポヨンちゃん主演で作られた『僕らの青春白書(피끓는 청춘)』とそっくりです。正直、「なぜたった4年前の映画を作り直すのか」というのが私の最初の印象でした。さらに見終わってみると、私にはどう考えても『僕らの青春白書』のほうが面白かったのに、評点はこちらのほうがずっと高いわけです。

 

なぜ、そうなるのか。『僕らの青春白書』のほうは、主人公の男子学生を片思いする側の人物としてポヨンちゃんを描いてしまったので、その立ち位置が満足されなかったのだろうということです。つまり、ポヨンちゃんの完成は、韓国の男性の多くにとって、「あの頃の思い出の初恋の女の子」の側なのだということでしょう。

 

私自身は、彼女の彼に対する無情な仕打ちに、何度も「ポヨンちゃん、いくらなんでもそれはひどすぎるでしょ!」といいたくなりましたが、「初恋」の幻想を代表する彼女は、意図的にかわいいサディストとして、「初恋幻想ツンデレ彼女」の化身のようなイメージで存在するのでしょう。それにしても、これを観た観客たちが、むしろ「初恋」の思い出に幻滅してそれを捨て去りたくならないというのが不思議です。そうならないのがまさに幻想の幻想たるゆえんなのでしょうが。(^ヮ^;)

 

実は、我が息子も高校時代にSNSのプロフィール写真をパク・ポヨンちゃんにしていた時期がありましたが、そのような彼女のイメージを結晶のように純化して描き出した、とても甘くて悲劇的な「初恋」映画としてお勧めです。ただし私はというと、別に韓国でそういう経験もないので、共感などできずにかなり暗くなってしまいましたけどね。わーん!傷ついた!ひどすぎる!あんまりだ!ああ、無情!o(T◇T)o

 

 

【あらすじ】 覚えていますか?あなたの初恋。高3の夏、転校生スンヒ(パク・ポヨン)を見て一目惚れしたウヨン(キム・ヨングァン)。スンヒをしつこく追い回した挙句に、ついに公式カップルとして誕生するかと思ったその時!「元気でね」という電話1本を残してスンヒは消えてしまった。ウヨンの初恋はそうやって幕を下ろしたのだ。1年後、スンヒの痕跡を追い求め、粘り強い努力によって同じ大学に合格したウヨン。ところが、彼の前を塞いだのは…他でもない彼女のボーイフレンド!芸術的なまでにすれ違うタイミングの中で、多事多難な彼らの初恋クロニクルは続く!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画『君の結婚式(너의 결혼식)』(イ・ソクグン監督)予告編。

 

 

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