■お義母さんに歌手「ナムジン」さんや「テジナ」さんの花輪が?! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

韓国の病院の地下にある葬礼式場。開いた所に何号室と書かれてます。ドアは各部屋の台所。


韓国に26年も暮らしながら、これまで知り合いの家族のお葬式に出ることは多かったですが、自分が喪主の一人となるのは今回が初めてですね。



●病院の地下でお葬式をする韓国


お葬式というと、日本ではお寺に集まってお坊さんがお経を唱えるというのがふつうかもしれませんが、現在の韓国では、病院の離れや地下に葬儀場が設けられていて、たいていは病院で亡くなった後で、その地下の葬儀施設でお通夜からお葬式までをすべて行うということになります。


先日、お義父さんの誕生日を、アヒル焼肉の店で行ったということを紹介しましたが、そういうお祝いごと向けの料理店は、大部屋を何号室、何号室と準備していて、参加者たちは、その数字の所に行って集まります。


お葬式もちょうどそんな形で、知人たちには、「〇〇病院葬礼式場〇号室」と連絡が行き、葬儀期間となる3日間の間に、各自そこを訪ねるということになり、その上で親しかった人々が最終日のお葬式にもう一度集まるということになります。各々「〇号室」の中には、祭壇を設けた部屋、食事部屋、台所、喪主控室という4部屋が準備されています。


韓国では、病院の病室にいても、入院患者がクリスチャンである場合など、所属教会の牧師さんと信者の方々がお見舞いに来られれば、ベッドの横で讃美歌を歌い、「通声祈祷」で熱心にお祈りも捧げるということがよくありますが、ここ葬儀場もまったく同じで、聞こえてくる声はけっこう大きな讃美歌の歌声とお祈りの声がほとんどです。



●弔問客が霊前に伏拝で礼尽くす


故人の宗教によって違いもありますが、ふつう訪ねた知人たちは、入口で記名をして香典袋を入れ、最初の部屋で祭壇の前に花や線香を捧げた後で、霊前に伏拝で敬拝を捧げて黙祷をします。その後は、横に立っている喪主に、年齢差に従って、伏拝や立ったままのお辞儀であいさつを捧げ、その時、喪主側もも同時に捧げ返します。


その後は喪主にお悔やみの言葉をかけて、食事をする部屋に移ると、サービング業者の人が準備していた食事やお酒、飲み物、果物などを運んでくるわけです。この時のメニューにはたいてい、ポッサムか、牛や豚の頭のスライスである「片肉(ピョニュク)」が中心ですが、やはり接待の基本はお肉だということなのだと思います。


義父母の知人に加え、妻は6人兄弟なので、基本、夫婦12人の友人たちが訪れることになって、ずっとすごい訪問数です。私自身の友人も、韓国人と日本人が訪れてくれました。


表にはたくさんの花輪が並んでいますが、その中に韓国が誇る大物演歌歌手の「テジナ」さん、「ナムジン」さんからのものもありました。いったい生前のお義母さんにそういう私たちの知らない趣味の世界でもあったのか?とも思いましたが、よく聞いてみると、人脈の広い一番上のお兄さんの関連だということでしたね。(^ヮ^;)


ということで、これがお通夜の夜から3日間続くので、喪主による出迎えは家族が皆、交替で行うということになり、婿の私も喪主の一人として立って敬拝を交わしているということになります。



各部屋にある食堂。エプロンの業者がサービングをしてくれます。



中央が「歌手・テジナ」と書かれた花輪。偽物かと思ったら本当にその事務所からだそうです。



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