■「異常な三角関係」も親子愛の物語にする韓国映画!´▽`)/ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


テーマ:

「家事9段、息子馬鹿、歯茎美男」


●評点低めた「好不好」が分かれる展開


ヒット作メーカーであるユ・ヘジンさん主演、感動の家族愛がつまったスポーツコメディ映画『レスラー(레슬러)』(キム・デウン監督)です。韓国では評点が低く終わってとても残念ですが、最初から出てくる「あるシチュエーション」が、人によってはあまり笑えない、「好不好(好き嫌いのことを韓国語でこういう)」が分かれるような題材であったがゆえですよね。(*´ヮ`)/


まず結論からいえば、この映画はコメディではありますが、同時にリアルな家族、親子の成長の話です。でもその成長のための「試練」として、珍妙な「ラブライン」を挿入してしまったことから違和感や嫌悪感が起こるわけですが、まあ、本来そこはコメディとして面白がるべき部分なのでしょう。


すなわち、主人公は、父子家庭であり、レスリングの師弟関係にもある父グィボと息子ソンウンなわけですが、そのソンウンが、思いを寄せていた幼馴染の女の子ガヨンに愛を告白しようとした瞬間、そのガヨンから突然、「私を『お母さん』と呼びなさい」といわれてしまうわけです。つまりガヨンが幼い頃から好きだったのは、彼の父グィボのほうだったということですよね。


そこはコメディ的設定なのですが、いずれにせよ一途な思いのガヨンは、レスリングトレーナーのグィボと近づくため、レスリングジムに熱心に通い始めます。グィボはなぜかやたらと抱きついてきて組み技をしたがるガヨンに当惑しますが、あくまでも息子の幼馴染として娘を見る目でしか見られないため、そこに変な感情は生まれません。しかし、それを見ているソンウンは気が狂いそうな思いですし、正直、見ている観客も違和感と気まずさはハンパないです。(((°`∇´°;)))


しかし結果的には、このどうしようもない「試練」のおかげで、親子の愛が再確認され、共に真に成熟するという感動展開になります。父グィボは、かつて妻を亡くして寂しい思いで暮らしている時に、息子が「レスリングを習いたい」といってきたために、生きがいが息子だけになっているわけです。いっぽうの息子も、あくまで愛する父を喜ばせようと「レスリングをしたい」といったということのために、本心からは自分の人生を生きられていない苦しさがありました。


つまり、表面的には「息子のことしか考えていない父」と「父のことしか考えていない息子」だったはずが、結局は共に自己満足の愛であった、という互いの愛のゆがみに気づいていくわけですよね。



●日本人として感じる韓国文化の「頑固さ」


結果としてそういういい話ではあるのですが、その中で私が何よりも感動したのは、よくもこんな変な設定から、ふつうの親子愛の物語が成り立つものだということですよね。まさに嫌悪感の元凶である「父子間の異常な三角関係」は、ぜんぜんテーマの中心には入れません。日本だったらその異常な愛の関係に翻弄されるほうが中心テーマにならざるを得ないと思うのですが、韓国文化の持つ親子愛の異常なまでの「頑固さ」に感嘆せざるを得ませんでした。


実際、ガヨンは誰もが振り返る美人なわけで、いかに親子の年齢差があっても少しでも心揺れるのがふつうだと思うのですが、グィボのほうは、本当に亡くなった奥さんを今も熱愛していて、そこは完全に超越しています。そのため、ガヨンがグィボに告白した後からは、ガヨンのために好きでもないニセの恋人とデートをしてみせたりしながら、何とかあきらめさせようとするコメディ展開になるだけです。


いっぽうで、息子のほうは、愛する女性が自分を愛してくれずに、自分の父親を愛しているという現実のゆえに、精神的に崩壊状態になって荒れてしまうのですが、しかしその理由もまた、自分が父を愛するがゆえに自分の人生を生きてこなかった、という「課題」に向き合ったがゆえなわけです。それはすなわち、自分を愛する父に「自分は本当はレスリングをしたくなかった」という事実を伝えなければならない、という最もつらい「課題」です。映画はそのことのために最大のアクション・クライマックスを用意しています。


ということで、もちろん、ストーリー上の「異常な構図」の無神経さに不快な思いになるのもよく分かるのですが、私はむしろその「異常な構図」ゆえに、中心に流れる「親子愛」のテーマが際立ち、あたかも泥水に咲くハスの花のように美しく見えたと思います。まさにこの一点においては韓国は決して譲らないんだなあという事実に脱帽しながら、心温まる気持ちでお勧めします!♪ヽ(´▽`)/



【あらすじ】 過去、レスリング国家代表だったが、特技は家事、趣味は息子自慢、あと残るのは主婦湿疹だけの“プロ主夫”「ギュボ」(ユ・ヘジン)。その唯一の夢は嘱望を受けるレスラーの息子「ソンウン」(キム・ミンジェ)が金メダリストになることだ。


今日も自分は冷や飯を食いながら息子に温かい朝ご飯を準備してあげ、レスリング体育館でオバサンたちにエアロビックを教えていた「ギュボ」は、国家代表選抜戦を前にして訓練に出ないという「ソンウン」の青天の霹靂のような話を聞くことに…。


突然の息子の反抗に当惑した「ギュボ」。弱り目にたたり目で自分の母親の小言もさらに勢いを増し、2階に住む隣人であり「ソンウン」の幼馴染「ガヨン」は、「ギュボ」に突拍子もない告白を浴びせてくるし、お見合いで出会った女医「ドナ」のやたらのアタックまで受けることに。


前職レスラーからプロ主夫になって20年。平和だった日常が一瞬でひっくり返った「ギュボ」は混乱に陥り始めるが…。































映画『レスラー(레슬러)』(キム・デウン監督)予告編。

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