韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国・韓国語の見つめ方を伝授します。


テーマ:

「7年前に死んだオンマが生きて帰ってきた」


●死人が突然蘇って帰ってくる話


これは先月末に観てきた、キム・レウォンさん主演のファンタジー的怪奇ミステリー『犠牲復活者(희생부활자)』(クァク・キョンテク監督)です。ヾ(≧∇≦)〃♪


人気のキム・レウォンの映画は外れがないと信じて観たのですが、うむむむむむ。「犠牲復活者という題材さえなければ、とっても感動的ないい話になったのになあ」という身も蓋もない感想を持ってしまいました。ネットのほうの韓国国民の感想を見ても、けっこう、「これを観た観客のほうが犠牲復活者だ」などと書かれている始末でしたね。(^ヮ^;)


いわゆる死人が生き返ってやってくるという謎の現象が多発する話であり、日本映画の『黄泉がえり』(2003)であり、フランス映画の『奇跡の朝(原題:Les Revenants)』(2004)であり、ドラマでは、新しいところで米国の『レザレクション(Resurrection)』(2014)でやったことですよね。一人だけ蘇ってくるという話は、最近の黒沢清監督の『岸辺の旅』(2015)をはじめ、もう少し多いはずです。いずれにせよ、それらも皆、まったく同じように荒唐無稽で、「はあ?」という話であったはずなのに、でもなぜかそれらは面白く人気もあって、どうして今回のこれはうまく行かなかったのでしょうか。


それはおそらく一言で、韓国の親子の情が生々しくてリアルすぎるために、ファンタジーにならずして、ただの人情ドラマになってしまったからだと思います。つまり血が通っていない死人として蘇られるならばそれなりに怖いし、それなりに理解できるけれど、そもそもが生死を超越したような韓国の情深い「オンマ(お母さん)」が蘇ってしまった場合には、何をどうしても「血が通った」存在になってしまって、「生きているけど死人」みたいな微妙なファンタジー的設定がまったく通用しない状態になるからだと思いました。つまり観客が途中でファンタジーの世界から覚めてしまうというわけですね。



●予想できない展開楽しむならOK


でもいっぽうで、主役の人気ハンサム俳優のレウォンさんと、そのお母さん役の“国民オンマ俳優”のキム・ヘスクさんには何の罪もないし、その二人の演技のほうはそれ自体でとても感動的であり、そこから来る感情は真実だし、社会の規則も常識も完全に超越して、子供を命以上に愛する、韓国の親子愛の真骨頂を描いていると思います。


まあ、途中でその状況に気づいた私は、もうそれ以降はその「設定」自体をを忘れて、情の世界のほうだけに没入することにしたので、それなりに涙も流れて感動的でした。(ただいっぽうで、韓国の文化を知らない日本人が観ると、息子を愛するがゆえに母親が取ったその行動自体が首を傾げる結果になる可能性もあるでしょうね)


それゆえ個人的には、そもそも「死人が生きて返ってくる」みたいな変なワザを使うことなく、ふつうに、たとえば「霊」として現れていればまったく問題ない、「そういう」話になっていたのにと残念でした。あるいは別に蘇らなくても、単に調べていって、生きていた頃の「オンマ」の真の情が分かったというだけでも充分に大きな感動が得られたはずです。もちろん、そうなると既存の作品のようになるし、そこに何か新しい「線」を引いてやらないとヒットしない、ということだったことは分かりますが、しかし、それにしてもその「線」がせっかくの感情ラインをさえぎってしまう角度に引かれたために、結局、多くの人が冷めて脱落していったのだろうと思います。


いずれにせよ、予想できない展開によって最後に真実が明らかになっていくというくだりは見ものであり、そこだけ取れば衝撃のミステリー体験でもあるでしょう。その衝撃をきちんと受け止めさせてくれるなら、どれほどよかったかと思う反面、でもそれをよく知って、覚悟した上でご覧になるなら、これはこれでとってもいい映画だったと思います!♪ヽ(´▽`)/



【あらすじ】 無念の事情による死の後に復讐のために生き返った者、世は彼らを「犠牲復活者(RV:Resurrected Victims)」と呼ぶ。そして今日、確かに死んだ母親が生き返ってきて私を攻撃する!


7年前にバイク強盗事件で殺害された母親(キム・ヘスク)が自宅に戻ったという電話を受けた検事ジノン(キム・レウォン)。信じがたい現実による衝撃も束の間、母親ミョンスクはジノンを攻撃して気絶してしまう。


世界で89人目、国内初の「犠牲復活」事件!国家情報院はすべての目撃者と言論を統制しようとし、申告を受けた警察は、ジノンをミョンスク事件の真犯人と考えて疑い始める。


ジノンは自ら、母親の死にまつわる真実を明らかにしようとするのだが…。



























映画『犠牲復活者(희생부활자)』(クァク・キョンテク監督)予告編。

☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*・'゜☆
韓国情報ランキングに、現在参加中です。
ブログランキング
↑上のバナーをクリックするだけで、一票が入ります!
更新を願って下さる方は、よろしくお願いいたします。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

non sugarさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。