1530gの低出生体重児の男の子

《29週6日で出産》

◆生後0日目◆



産まれた我が子は

か細い声で

『おぎゃ』と泣いたきり


肺機能が未熟なため

自発呼吸ができないので


すぐに器具の装着などの

処置が始まりました



でも驚くことに

少しの間だけ

抱っこさせてもらえました



ちいさなちいさな我が子に

精一杯の愛を込めて

額にキスをしました




よく頑張ったね




何とか無事産まれた安堵と

出産の疲労から


少しばかり眠ることに




どうか神様

辛かった分だけ

我が家に

幸せなことがたくさん

訪れますように




そんなことしか

願うことができませんでした



これから

どんなことが待ち受けているのか

想像すると

不安で押し潰されそうになる


予測不可能な明日に


私ができることなんてなくて


ただただ

今の医療の力や

医師や看護師さんに

頼るしかない


母親である私は

不甲斐なさを感じながらも



ああ

それでも私は

眠ることができるんだ



そんなアンバランスな幸せを

感じていました