以前、こちらの記事を書いていて、
「人間の幅」という点で、“仕事に対する思い込み”について思ったことがあったので、今日はそれについて。
最近ではだいぶ変わりつつありますが、それでもまだまだ「転職回数が多いのはマイナス」「ひとつの会社に長く勤めている人はえらい」「正社員を目指すべき」という“思い込み”は根強いですね。
私の職歴は、短期間のものも含めると、自動車部品の工場から始まり、パチンコ業界、派遣業界、運送業界、電力業界、食品製造、葬儀業界、ナイトワークなどなど、かなりバラエティに富んでいます(笑)
水道屋さんで配管のお手伝いや、スコップで穴掘りもしていましたよ👍
転職する度に母から「正社員がー」とか「厚生年金がー」とか言われ続けてきました。
母から見たら、ふらふらしているように見えるんでしょうね。
でも、たくさんの仕事を経験してきて、後悔したことは一度もありません。
転職する際は、「今までの経験を活かして」というよりは「全く未知の分野で」という基準で選んでいたように思います。
深く考えて転職してきた訳ではありませんが、結果として全ての経験が、今の私の強みになっていると感じます。
知識もそうですが、仕事に対しての理解だったり、大変さに共感するというのは、経験していないとなかなか難しいことですから。
「仕事がキツいから」とか「人間関係が嫌だから」といった理由ですぐに辞めてしまっては、人間的な成長は見込めないですが、こうして様々な経験をすることは、必ず自分の“糧”になります。
苦手な先輩や上司ももちろんいました。
理不尽に怒られたこともたくさんあります(笑)
でも、それなりに真摯に取り組んでいると、ある時ふとしたきっかけで仲良くなったりするものです。
体力的にキツい仕事もありましたし、精神的にキツい仕事もありました。
傍から見たら楽そうに見える仕事でも、それなりに色々あるものです。
そんなことも、たくさんの経験をしてきたからこそ学べたことです。
もちろん、ひとつの仕事を生涯かけて続けるのも素晴らしいことです。
でも、どうしても視野が狭くなりがちで、他の職種の実態を知らないから、横柄な態度をとってみたり、小馬鹿にしてみたり。
私が経験した業種なんてほんの一握りですが、それでも思い返してみると、猛暑の中、汗だくになって溶接する人がいた。
寒い日に、水浸しになって漏水修理する人がいた。
真夜中でも、電話が鳴れば駆けつける人がいた。
あらゆる業種で働いている人たちの上に、この“当たり前”の生活が成り立っているんだな、と、有難い気持ちでいっぱいになります。
少し話がズレましたが(笑)
今回の人生は1度きり。
思い込みに囚われて、転職するのをためらっていたり、自分が本当にやりたい仕事を諦めている人がいたら、なんだか勿体無いな、と思ったので書いてみました
それではまた。