どうも、木津です。
前回は、「いい人」でいるために、自分を雑に扱ってしまう話をしました。
優しさの顔をした自己犠牲。
請求書付きのYES。
笑顔で自分を売り渡してしまうクセ。
たぶん、耳が痛かった人もいると思います。
でも、今回はさらに細かいところにいきます。
「頼まれてもいないのに察して、勝手に疲れる人」
についてです。
これ、かなり多いです。
誰かに頼まれたわけではない。
何かを任されたわけでもない。
正式に「お願いします」と言われたわけでもない。
なのに、勝手に察する。
「あの人、たぶん困ってるよな」
「これ、私がやった方が早いよな」
「ここで言わないと後で面倒になるよな」
「今の空気、ちょっと悪くなったよな」
「あの返信の感じ、もしかして怒ってる?」
「このままだと誰かが嫌な思いをするかも」
そして、勝手に動く。
先回りする。
フォローする。
調整する。
言葉を選ぶ。
相手の機嫌を読む。
場の空気を整える。
問題が起きる前に潰す。
で、勝手に疲れる。
そして最後に、こう思う。
「なんで私ばっかり、こんなに気を遣ってるんだろう」
はい。
厳しいことを言います。
それ、正式発注されましたか。
察する能力が高い人ほど、自分を壊しやすい
まず前提として。
察する力そのものは、悪ではありません。
むしろ、優秀な能力です。
相手の表情の変化に気づく。
場の空気の乱れに気づく。
言葉の裏にある不安を拾う。
誰が何を言えずに困っているか見える。
どこでトラブルが起きそうか先に読める。
これ自体は、かなり高度なセンサーです。
ただ、問題はここです。
見えたものを、全部自分の仕事にしてしまうこと。
これです。
センサーが反応する。
「あ、あそこ危ないかも」と気づく。
そこまではいい。
でも、次の瞬間にあなたはこう思う。
「じゃあ、私が何とかしなきゃ」
早い。
判断が早すぎる。
センサーが鳴っただけなのに、なぜか自分が現場責任者になる。
火災報知器が鳴った瞬間、自分で消防車を運転し、ホースを持ち、火元に突っ込み、消火後の報告書まで書こうとしている。
いや、誰が任命しましたか。
しかも、それを何度もやる。
すると周りはどうなるか。
「この人が気づいてくれる」
「この人が整えてくれる」
「この人が先に動いてくれる」
「この人が何とかしてくれる」
そうやって、あなたの察知能力に周囲が乗っかり始める。
最初は感謝される。
そのうち当然になる。
最後は、あなたが察しなかった時に不満が出る。
怖いですね。
察する力が、便利屋システムに変換される瞬間です。
「言われる前にやる」は美徳とは限らない
優秀な人ほど、こう教わってきたかもしれません。
「言われる前に動け」
「相手の期待を超えろ」
「先回りしろ」
「気づける人になれ」
「空気を読め」
たしかに、仕事の場面では必要なこともあります。
でも、これを人生全体に適用すると、普通に壊れます。
なぜなら、あなたの脳が常時スキャン状態になるからです。
上司の顔色。
同僚の反応。
家族の機嫌。
友人の言葉のトーン。
LINEの句読点。
返信速度。
既読のタイミング。
会議中の沈黙。
全部見る。
いや、情報量が多すぎます。
人間の脳でやることではありません。
空港の管制塔です。
しかも、あなたはそれを無給でやっている。
さらにひどいことに、誰にも頼まれていない。
なのに、勝手に責任を感じる。
「私が気づいてしまったから」
「見えてしまったから」
「放っておくのは冷たい気がするから」
違います。
見えたことと、引き受けることは別です。
ここ、本当に大事です。
見えた。
だから、全部やる。
この間に、本来は判断が必要です。
それは自分の役割か。
今、自分に余力はあるか。
相手は本当に助けを求めているか。
それをやった後、自分のカラダ様はどうなるか。
この確認を飛ばして、いきなり動く。
そして、あとで疲れる。
それは優しさというより、反射です。
もっと言えば、癖です。
今日の処方箋:勝手に背負う前に、発注確認
今日からの処方箋はこれです。
勝手に背負う前に、発注確認。
頼まれていないなら、いったん止まる。
頼まれても、余力がないなら断る。
助けたいなら、まず確認する。
動いた後に恨みが出そうなら、やらない。
自分の体調を削るなら、優先順位を見直す。
そして、こう覚えておいてください。
見えることと、背負うことは違う。
気づくことと、引き受けることは違う。
優しいことと、自分を削ることは違う。
あなたは、世界中の気まずさを回収する係ではありません。
あなたは、他人の不機嫌を事前処理するアプリでもありません。
あなたには、あなたの領土がある。
そこを守ってから、人を助ければいい。
最後に
頼まれてもいないのに察してしまう人は、たぶん優しいです。
そして、賢いです。
人より多く見えてしまう。
人より先に気づいてしまう。
人より深く読めてしまう。
だからこそ、苦しい。
でも、その力を全部外に使うと、あなたは壊れます。
誰かのために動く前に、一回だけ止まってください。
これは本当に自分の役割か。
本当に今やるべきか。
本当に相手のためか。
本当は、自分が不安から逃げたいだけではないか。
そして、カラダ様は何と言っているか。
その確認を挟むだけで、人生の無駄な消耗はかなり減ります。
次回は、さらに踏み込みます。
あなたの察しすぎは、相手を甘やかしているかもしれない。
かなり痛い話です。
でも、ここを見ないと、あなたはずっと他人の人生の衝撃吸収材になります。
では、最後に。
気付けーーーー!!!!
あなたは、頼まれてもいない他人の人生まで背負わなくていい!!!!
察した瞬間に自動課金するな!!!!
まず自分の城を見ろ!!!!
カラダ様の声を聞けーーーー!!!!