バルセロナ公演その4。 | きよっさんのAC/DC海外遠征記Z

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世界最強のロックバンド我らがAC/DCのライブを主に海外各地へ観に行った際の旅行記その他です。

つづき


ステージの天井から巨大な鐘が降りてくると始まったのはもちろん10曲目Hells Bells。年齢を考慮してかロープに飛び乗って鐘を鳴らすというブライアンの演出はありませんでしたが、6曲目のD.D.D.D.Cから立て続けに代表曲・人気曲が続いたこともあり場内はえらい盛り上がりです。

しかしお次の11曲目の新曲Baptism By Fireで少し場内はクールダウン。Play Ball同様にやっぱり新曲はあまり盛り上がりません。この点は海外の観客ってシビアなんですよねえ。日本だとAC/DCに限らずどんなバンドのライブでもここまで露骨に曲によって盛り上がり具合が上下するというのはあまりないんではないでしょうか。個人的には好きな曲なんですけどまあ仕方ないです。

しかし12曲目はYou Shook Me All Night Longで、この曲が盛り上がらないわけはありません。場内最初から最後まで大合唱です。この日一番と言ってもいいほどの盛り上がりでした。個人的にも思い入れの深い曲なので僕もかなり大声で歌いましたね。

そして13曲目はSin Cityです。個人的にAC/DCで最も好きな曲の一つなのでこの曲を再び生で聴けるのが嬉しくて嬉しくて。19年ぶりの来日となった2001年来日公演でも演奏してくれましたが前回のツアーではやりませんでしたからね。

14曲目はこちらは安定のShot Down In Flames。裏切らない選曲ですね。ライブで映える曲です。

そしてそして、15曲目が個人的この夜のハイライトHave A Drink On Meです。この曲をセットリストに加えてくれるなんで本当に嬉しいですねえ。この曲を聴けただけでもわざわざスペインまで観に来た甲斐があります。ただし周りはあまり盛り上がっていませんでしたが。。。

お次は16曲目T.N.T.です。この曲がきたということはすなわちライブはもはや終盤を迎えているということを意味します。少し身の引き締まる思いを感じました。もちろん場内は「oi, oi, oi, 」の大合唱で物凄い盛り上がりです。

そして17曲目はWhole Lotta Rosie。この曲では僕も熱くなってしまい持参のロージー人形を振りかざしながらM君をほったらかしたまま前へ前へと突進。気がつけばステージから5列目くらいまで移動していました。

そういえばこの曲のイントロでの定番アンガス・コールを「マルコム!!」とコールしよう、という海外のファンたちの呼びかけがFacebook等でありましたが実際はさほど普及はしていませんでしたかね。まあこれからでしょう。

本編ラストとなる18曲目はもちろんLet There Be Rock。キャットウォークのすぐ横まで接近していたので間近でアンガスもよく見えました。しかしiPhoneのカメラがよろしくなくてうまく写真にはおさめられず残念。。。

 

 

肉眼でははっきりアンガスの姿が見える位置だったのですがね。。。

 

 

ドラムの真上(白い光の中)にアンガスがいるのですがこれもうまく写らず。。。


この曲での演出は概ね前回ツアーと同じものでした。ギターソロでアンガスがキャットウォーク先端の円型サブステージに移動してステージごとリフトアップされたり、またエンディングのソロでは上の写真のようにドラムセットの真上に移動したりというもの。ただし前回と違うのは、キャットウォークの全長が今回はかなり短いということです。前回の半分もないのではないでしょうか。そのためか他の曲でアンガスやブライアンがメインステージからキャットウォーク上まで出てくるという場面はほぼ見られませんでした。

Let There Be Rockが終了するとメンバーは一旦ステージを去り場内はアンコールを求める大歓声がこだまします。スタジアム中に響き渡るこの野太い大歓声を聞くとやはり外国でAC/DCを観ているんだという事実に嫌でも気付かされますね。日本ではまず味わうことができませんから。

ほどなくしてアンガスがステージに再登場してアンコール1曲目Highway To Hellがスタート。もちろん場内はぴょんぴょん飛び跳ねながらの大合唱でスペインならではの大盛り上がり。これを体験してしまうともう他の国ではAC/DC見たくなくなるくらい(いや実際はまた見たくなるけど)の独特の雰囲気です。

それが終わるとアンガスがリフを刻み始め同時にステージ後方に大砲が現れて演奏されるのは言うまでもなく最後の曲For Those About To Rock (We Salute You)。毎回ライブでこの曲を聴くといろいろな思いが頭を巡ります。前半のスローテンポの部分では「ああ、もうライブが終わってしまう。」という物悲しさを覚え、テンポが変わってからは「ライブのチケット購入の争奪戦、限られた予算とにらめっこしながらのホテルや飛行機の予約、日本から片道20時間前後かけての移動、現地到着からの慣れない外国での日々」などといったこれまでの苦労が全て報われた喜びに浸り、そしてエンディングでの無数の花火の演出では夜空を見上げながら「ああ、この夜空のずっとずっとはるか遠くに日本があるんやなあ。そんな信じられないほど遠くからこんなところまで来て自分は今AC/DCを観ているのか。だけどこれが終わったらまたこの夜空のずっとずっと向こうの遠い日本に帰るんやなあ。。。」となんとも言えない不思議な気持ちになるのです。なぜか毎回似たような気持ちになってしまいますね。

ちなみに前回のツアーではメンバーがステージを去ってから花火が打ち上げられていましたが、今回は曲のエンディング部分で演奏とリンクするかのように花火が上がり演奏の終了の大砲と同時に花火も終わるという演出でした。
 

ライブ終了直後の場内。


終了後はM君と歩いてスタジアムの最寄りの地下鉄駅まで向かい、互いのホテルの方角が別のためそこでお別れ。数駅地下鉄で移動してホテルへ戻り長い1日が終了です。

気になる点はいくつかあった(詳細はいずれ触れます)もののやはりAC/DCはAC/DCであり、自分にとって5年ぶりとなるAC/DCのライブはこの上なく幸せな時間でした。

ただし、iPhoneでなんとかなるべさ、とデジカメを持ってこなかったことだけは激しく後悔しつつ就寝しましたが。。。



May 29 2015. Barcelona, SPAIN.

  1. Rock or Bust
  2. Shoot to Thrill 
  3. Hell Ain't a Bad Place to Be
  4. Back in Black
  5. Play Ball
  6. Dirty Deeds Done Dirt Cheap
  7. Thunderstruck
  8. High Voltage
  9. Rock n Roll Train
10. Hells Bells
11. Baptism by Fire
12. You Shook Me All Night Long
13. Sin City
14. Shot Down in Flames
15. Have a Drink on Me

16. T.N.T. 
17. Whole Lotta Rosie
18. Let There Be Rock
Encore
19. Highway to Hell
20. For Those About to Rock (We Salute You)


つづく