○ヤスオが恋人ユキコを捨てた理由

ユキコとヤスオは、結婚まで考えていた。しかし、ヤスオがルパン三世になった途端にヤスオは行方をくらまし、ユキコはヤスオと合おうとしてもあえなくなってしまう。

なぜ、ヤスオは恋人であるユキコを捨ててしまったのだろうか。

その理由はルパン三世という作品の傾向を見ればわかります。

ルパン三世という作品はヒロインと出会い、最後は別れるという話が非常に多い。

このパターンは映画「カリオストロの城」以降のルパンで多く見られるパターンなのでルパン三世という作品のパターンと言っても良いかもしれない。

TVSPのルパンでは、ほぼ毎回、ルパンは必ずヒロインと出会い、最後は別れるというストーリーをやり続けている。

このパターンを当てはめれば、ユキコは(ヤスオ)ルパンのヒロインとして見ていいだろう。

ルパンになる前のヤスオは、一般人であり結婚しようと何しようと自由である。

しかし、ヒーローであるルパンになったときに、一人の女性に縛られることは許されないのである。

なぜなら、ルパンは永遠のヒーローである。

永遠のヒーローとは、年を取らず、ずっと変わらない存在である。もちろんそのような人間は存在しないので、世代交代により永遠のヒーローを演出していた。
「世間的には一個人(Green vs Redで偽ルパンの台詞より)」であるルパンのイメージを守るためにユキコを捨てたのである。

つまり、ヤスオはルパンになったために、ユキコと別れたのである。

言い換えれば、ヒロインと別れるというのは永遠のヒーローであるルパンの掟なのである。


○作品の冒頭で大量の偽ルパンが登場した理由


ルパンという作品は何十年も続いているために常に過去の名作がつきまとい、比べられて酷評されてしまう傾向があります。

それは「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などの長期アニメには避けられないことである。

だから、「サザエさん」のように最近のルパン三世のTVSPはよく言えばルパンファンを裏切らないストーリー、悪く言えばワンパターンにならざるをえないのである。

ワンパターンとはお宝を狙い、ヒロインを助け、お宝には秘密を暴き、ルパンファミリーがそれぞれ敵と戦い殺して、ヒロインと別れて終わる。というモノである。

宝や、その秘密や、敵や、舞台が違うだろうと基本は同じなのである。

今までのルパン三世とは違うと示し、新しいルパン三世と感じてもらうために、過去のルパンを全て偽物としたのである。

「Green vs red」は、ルパン三世という作品の一つである前に、映画の一つの作品にしたかったのであろう。


○ルパンの顔をしている狂った殺し屋について

作中の殺し屋の行動について

殺し屋は、おそらく元々はOPで出てきたような偽ルパン達の一人であった。
偽ルパンは、ほとんどが大泥棒であるが、お金のないルパンや、コンビニ泥棒に入るルパンなどの例外もいた。彼も、その例外の一人であり、ナイトホークス社に雇われた殺し屋ルパンであった。その社長の命令でプラトニュウム所持の証拠を完全になくすためにナイトホークス社の飛行機を爆破した。それでも何とか脱出したモーガン社長をミサイルで殺した。その時に五右衛門に攻撃されるが、殺し屋のルパンと似た風貌に五右衛門は驚いたところを捕まえる。そして、本社の護衛をしていたところ、侵入していようとした次元と戦いになる。次元により解放された五右衛門は、次元を助けるためにヘリを斬る。五右衛門は殺し屋を救出しようとしたが、ヘリの爆発により死んでしまう。


殺し屋はTVSPのルパン三世の皮肉である。

ルパン三世は今も新しい作品が作られていき、様々なルパン像ができている。しかし、ほとんどのSPのルパンの共通するとしてルパンは必ず敵を殺すのである。

例えば、確かにルパンが敵を殺さないSPもあるが、ほとんどのSPは敵を殺害しているのである。
ルパン三世 天使の策略では、ルパンファミリーが女性を大量に殺し、ルパンが始めて(2ndシリーズでも女性神父を間接に敵に殺すシーンはあるが)女性を撃ち殺すという場面が描かれた。

このままSPルパンが続いていけば、大泥棒のルパンのイメージを壊す、コンビニで窃盗をするルパンや殺人狂のルパンが描かれる事は十分ありえる。だから、表現として軽犯罪を犯すルパンや、あのような狂ったルパンを登場させたのである。

次元の殺し屋に対する「痛い目、見た方が良いのさ。人のふんどしじゃ、相撲はとれない。」という台詞は、ルパンの格好をしていれば、内容がワンパターンでひどくても、視聴率がとれてしまうのでつまらない作品とされないSPルパンに対する批判だと私は考えます。